森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2003年1月号 〜




▲ 満員御礼里山七彩

 2003年1月25日(土曜日)

 今日は第6回里山七彩、「生物多様性と市民活動」という題で、東京大学の鷲谷いづみ先生に話をして頂きました。

 まずは言葉の説明から始まり、生物多様性の保全、新・生物多様性国家戦略(難しい…)について、最後はアサザプロジェクトの説明まででした。

知恵モラル(信仰)によって今まで自然が維持されてきた。
  ↓
神様(モラル)がいなくなってしまったので、自然破壊など、歯止めがきかなくなってきている。
  ↓
その神様の役目を生物多様性という概念がが果たしていくのではないか?

というところがかなり印象的でした。
 
 今回の七彩は参加者も多く、このテーマに対する意識の高さがうかがえました。

次の里山七彩が最終回です。お越しをお待ちしております。詳細はこちら




2003年1月22日(水曜日)

 第四水曜日の定例活動日

 作業前に、スタッフ井上がインド土産チャイを作りました。日本の紅茶とは違った風味を楽しんでもらえたのではと思います。「甘いな〜」という感想が多かったですが、インド風の甘さを再現したかったので勘弁して下さい。次回活動日も、チャイ、つくります。

 作業は、初め炭焼き(の準備)をしました。
 今回は、県の公共事業で発生した竹材を有効利用するための炭焼きです。できた炭水質浄化に利用される予定です。
 遊林会の炭窯サイズに合うように切られたが、あらかじめ束にされ、炭窯横に積まれていたのですが、その束の縛り方が弱かったので、炉内でバラバラにならないように纏め直したり、詰め直したりをしました。
 そして、竹の束を炉に詰めて、炭焼き開始

 次に、萌芽更新の区域を広げる作業を行いました。
二年前に皆伐し萌芽更新を試みている区画の西側の木(コナラ・アベマキ)を伐り萌芽更新区画を広げました。
 作業が中途半端に終わらないよう、一本ずつ切り倒し、切り倒したものは、太さによって伐る長さを変えて運び出し、用、キノコのホダ木用、に分けました。

 この日の昼食のメインディッシュはカレーライスでした。バーモントカレーに、インド土産のガラムマサラを加えたカレーは香りがいつもと少し違ってなんか美味しいと好評で、あっという間に無くなりました。メインディッシュだけでなくサイドディッシュも充実。サツマイモ・フキノトウの天ぷら。干し柿入りのダイコンなます。大根サラダ。日野菜の漬け物。カブラの漬け物。活動日はいつも食べ過ぎてしまいます。

(イノウエ)

▲束の締め直し・詰め直し

▲竹を炭窯に詰めて...

▲うまい!

▲こんな木を伐っていました

▲チェーンソーの振るいどころ

▲伐った木は細かく分けて...

▲柴にしたり薪にしたり(ホダ木にしたり)




▲ センター入口雪キツネ

2003年1月17日(金曜日)

 今年2回目の足跡&動物特集です。

 キツネの写真は正面からセンターに入ってくる道で横山さんが16日の朝に撮ったものです。
キツネのナマ足跡をみることができて感激…


 昨日今日と森を回りましたが、前回と同様、道という道に全て足跡が。ウサギの足跡は見つけられませんでしたが、キツネが狩りをした跡(飛び散った羽毛と血痕)が見つかり、刑事気分を味わえました。

 水辺の八つ橋の所にも足跡が。
キツネよりも幾分小さかったので、テンかイタチか。

 下の写真は去年の4月にフンコロガシ殿が同じ場所で撮ったイタチです。このあたりを通勤しているのなら、こいつかも…

▲ センター周りをうろついていた奴

▲ 水辺の八つ橋を歩いた?





▲ 森さんによる水辺の観察会

2003年1月11日(土曜日)

 今年初めての定例活動日。

 新年の作業日に一番乗りは森のキノコ博士でした。
まずはいつもの観察会
今回は森さんによる、水辺の観察会でした。

ハリヨ池のハイハマボッスから始まり、バイカモ、タコノアシ、途中でコゲラの新年の挨拶もありながら、ヒメガマまで、みっちり水辺を観察しました。
 
 最後のアンケートは難しい、と不評でしたが…

▲ 竹炭だし

▲ 木道丸太はこび

▼ 若吉さんモミジの林



▲ アラカシ伐採

▲ シュンラン花芽

▲ スギ炭の袋詰め

今回の作業メニューは

1. 木の伐採
2. 木道の丸太はこび
3. 竹炭だし
4. スギ炭のふくろ詰め
5. 落ち葉かき
6. 昼飯作り

でした。

 木の伐採は野鳥観察壁の奥でのアラカシ伐り薪作り。別働隊では若吉さん、山田棟梁と贅沢なメンバーモミジ日照確保のための伐採でした。

 丸太運び高校3年生も参加しての重労働。かなり綺麗になったので、是非見てください

 竹炭は今回の出来に炭焼き名人は不服らしく、口数が少なかったです(マスクのせい?)。県の水質浄化で炭焼きをするので、今回は炭焼き前後での重量比体積比を計算しました。結果はまた後ほど…
 
 スギ炭のふくろ詰めはセンターの標本室に身長を超える山が出来るほどの作業ぶり。今、標本室の空気はスギ炭でバッチリです。

 落ち葉かきはまず交流広場から。今年はまた別の植物が出てきてくれるのでしょうか?期待です。

 そして昼飯作り。本日のメニューは炊き込みご飯豚汁天ぷら。相変わらずご飯が美味しい!正月らしくリース名人?の持ってきた桜茶もありました。

 新年初め、午後もみっちりと作業をし、3時のモチ入りぜんざいを食べて終わりでした。


               交流広場の落ち葉かき ▲ 


▲ 45人分のお昼作り

▲ 遊林会事始め。午後にはぜんざいもありました。




2003年1月9日(木曜日)

 
今月もクマさん抜きの居酒屋。
今回は初めての人の参加がありました。

 ちなみに今日のメニューはおでん。K氏差し入れの漬け物○○○などもありましたが。

 話し合った内容としては11日の作業メニューについて。

 後は、NPOになったらどういう利点があるのか?や、遊林会、10年後の活動について、道具の管理問題などを話し合いました。

 10年後はもしかしたら里山の落葉樹よりも常緑樹(ここでの極相林)信仰のほうが激しいのではないか?そのときの遊林会の意義はなんだ?など、など。

 道具の管理問題についてはまだまだ話し合いの余地がありますので、なにか良いアイデアがありましたら、是非、スタッフまでお願いします。







▲ センター前のウサギ足跡

2003年1月7日(火曜日)

 昨日雪が降ってから楽しみにしていた雪の森散策に西村先生と出かけました。はっきり言って雪の森は動物足跡だらけといってもいいくらい。

 センターの周りでさえ、ウサギが往復しているのが分かります。くさはら広場、ドングリ広場、ハチクの林、到るところに足跡が

 森の外から来ている動物もいるらしく、水辺の林の出口から森へと足跡が続いているのもありました。

 唯一、ケヤキの林だけが不人気でした。頑張って手入れをせねば、ということでしょうか。あったのは鳥の足跡だけでした。

 ただ、情けないことにはっきりと足跡が分かるのがちょん、ちょん、ぱ、となっているウサギだけ。ただ、大きいのやら小さいのやら何匹か確実にいるようです。

 犬キツネか分からないもの、ネズミの足跡だと思われるもの(しっぽを地面に擦った痕がある)、ぼてっとしたもの(タヌキか?)など、はっきりと言えないのが辛いところです。

ちゃんと見分ける目が欲しい、と思う一日でした。

くさはら広場の足跡達 ▼

▲ ネズミ?の足跡
キツネか、犬か? ▼
            



2003年1月5日(日曜日)



明けましておめでとうございます。

今年一年もあれやこれやと試行錯誤しながら森での活動を行っていこうと思いますので、遊林会へのご参加、また、「こんなことしてみようや」などのアイデアをどしどしお待ちしております。
また、こんな事もホームページに載せて欲しいなどのご要望もお願いします。


今年初めてのセンターオープンは氷点下でした。

道に霜が降りていて、そこら中歩くとバシバシ?音がしますが、森の中の道はそれほど音がしません。やはり森の中は暖かいのでしょうか。

ただ、やはり雪の残る林内を歩くのはとても寒いです。
マフラーと手袋をお忘れ無く。


▲2003年ネイチャーセンター事始め

くさはら広場の氷たまり?▼



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