森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2007年2月号 〜




▲ 伐採班。
一本の木を40cmに玉切りすると、こうなります
 
 2007年2月28日(水)

 遊林会活動日
 
 
いつまで続くの?、晴れの日活動日!冬と言うよりも、もう春の気候の中、平日活動日です。

 本日は萌芽伐採班と食事班の2つでした。
伐採班はいつもの場所で、いつものメンバーで。
食事班は久々の福島さんを迎え、松本さんとの最強タッグ、再結成となりました。

▲ おまけ。
ヤナギの芽もほころんできました。

▲ 食事班。
福島さんの復帰でますます食事が豪華に?

▲ お昼。手前から、ふろふき大根・春のフキ味噌のせ、水菜とあげさんの煮びたし、白菜と豚肉のたいたの、ネギぬた、そして炊き込みご飯とお味噌汁、漬け物、等々。
 本日の伐採は大きいクヌギが1本、株立ちのアラカシを2株(6本?)倒し、さばきました。アラカシは思っているよりもかなりの強敵で、みんなで必死に引っ張って倒しました。

 食事は左の通り。手前から

1.ふろふき大根・春のフキ味噌のせ
2.水菜とあげさんの煮びたし
3.白菜と豚肉のたいたの
4.ネギとイカのぬた
5.炊き込みご飯
6.お味噌汁
その他、お手製お漬け物、です。
間違いなく、お金が取れます。

 そして昼からも作業は続きます。
湖東信用金庫さん向けのクラフト、城さんの炭だし、そして伐採班とこれまた良い仕事、しました。




▲ これがカシノナガキクイムシ。体長は4〜5 o。
左にある大きな穴は、また別の虫です。
 
 2007年2月22日(木)

 ナラ枯れ・特活 その4
 
 ナラ枯れ特創隊もはや4回目。
本日も新人さんが2人こられ、計16人で活動です。
新人さんと言っても、実は山のプロ。前田隊長をも上回る実力の持ち主が応援に来てくれました。

 そしていつものメンバーも、です。引っ張って、伐って、細かくして、積んで、運んで。それぞれ分担して仕事をしますが、プロ集団のようです。

 今回は初めて虫の入っているアラカシを伐りました。
写真で説明していきます。

▲ これは落葉のドングリ、コナラ。
丸太を半分にしたものです。

▲ 左の赤い枠を拡大した写真です。
右端の小さな穴がカシナガの入った跡です。わかりやすく上半分だけに赤丸をしています。
辺材という木の端の部分しか入りませんが、木にとってはその部分こそが栄養や水を運ぶ役割を果たしているので、結果として枯れてしまいます。

▲ これは常緑樹のドングリ、アラカシ
▲ 同じく左の赤い枠を拡大した写真。
辺材だけでなく、真ん中の心材にも虫が入っています。辺材に集中しないので、木が枯れずにそのまま残るのですが、繁殖のスペースが大きいので、虫は沢山でるそうです。
今後の森の保全の方針を考え直さなければいけない、深刻な問題です。




▲ 枝を分けている所。最初が肝心。
 2007年2月17日(土)

 冬の森で遊ぶぞ・焚き火だ!

 最近はナラ枯れなど、保全系の話ばかりのせていますが、森の利用もしていますよ、ということで、冬の森で遊ぶぞ・第3回の焚き火をしよう!です。

 定員を少なめ(20名)にして、料金も格安(500円)、スタッフ3人、赤字コースの主催プログラムです。

 まずはマッチのつけかたから。
事前に遊林会メンバーに聞いたところ、手前に擦る、奥に擦るやり方、どちらも意味があることがわかり、悩んだ末に、手前に擦るやりかたでやりました。

▲ まずはマッチの擦りかた。マッチ一人一箱、みっちりと練習します。ちょっと熱かったかな?

▲そして枝柴ひろい。森のなかに拾いに行きます。
これは燃えやすいスギの葉っぱを拾っている所です。

▲ こちらは上級者。ファイヤーサークルで。
指導しなくても、バッチリの子もいます。

▲ こちらは初心者。焚き火台。初心者とはいえ、かなり太い薪にまで火がつけられました。

▲ うちわなんてものは貸しません。自分で工夫するようにスタッフが指導します。服に穴が空かない程度に…

▲ こちら、焼き焼き用のかにさんウインナー作っています。さすが、女の子!手つきが慣れてます?
 
マッチの擦りかたが終われば、森に枝柴を拾いに行きます。うちわをわざと貸さないので、服であおぐ子、口で吹く子、火吹き竹を作る子など、子どもの工夫に任せます。

 そして全員火が付いたところで、焼き焼きパーティー。今回はタコさん・かにさんウインナーを横綱に定番マシュマロ、変わりダネとしてバナナ、干し芋、パンケーキとやってみました。

 どれもこれも人気でした。タコさんウインナーの足が広がっていくのも楽しい・美味しいのですが、干し芋が子どもに人気があったのが意外でした。

 最後は薪ストーブで沸かしたお湯で暖かいココアを飲んで、終わりです。その後も秘密のプログラム?など、盛り上がり、あっという間に半日が終わってしまいました。


▲ こんなん焼きました、です。プログラムは2時間でしたが、もっとゆっくりしたいプログラムです。



 2007年2月15日(木)

 ナラ枯れ特別活動日 その3

 いよいよナラ枯れ特創隊も第三回、だんだんと参加者が増えていき、スタッフを入れて17人!です。市内の里山で活動されている団体からもナラ枯れ対策にと、参加しにこられました。

 今日は大きなアベマキ(クヌギの仲間)を含め4本。最大級のアベマキは年齢75才、高さ25m、胴回り132cm、直径42cmでした。

 みんなで引っ張り、前田総隊長の華麗な伐倒テクニックで狙った方向バッチリに倒れてました。

 伐採作業も半分を超えたようです。しかし、これから何年も作業(ササ刈り、他の草や木の刈り取り)は続きます。
 
▲ 伐った大物の年齢を数えています。
 
 

▲ なんとなく集合写真。総勢17人、です!

▲ 高さ25m、胴回り132cm。
倒れる瞬間は地面が揺れました。




▲ 2001年の冬に50本伐ったので、丸6年。あと6年後には、今の伐採場所がこうなるよ、という話です。今伐っている場所は70〜80才ですが、ここは6才の若い森です。
 
 
2007年2月10日(土)

 遊林会活動日


 まだまだ続く、晴れの日活動日!このところ、記録更新中?観察会から始まります。本日は室内でナラ枯れの映像&鳥を見てから、現場を見て回りました。
 そして今回からはインストラクターに愛子様を迎え、365歩のマーチをテーマ曲ににこやか柔軟体操です。
 
 そして本日の作業メニューは?
1. ナラ枯れ・萌芽大作戦
2. 竹割り
3. 落ち葉かき
4. 細竹刈り取り
5. 昼食作り

 でした。
 
 

▲ 朝の準備体操。にこやかだけど、結構キツイです。
しかし、それぐらいでないと、体操にはなりません!

▲ 落ち葉かき班。写真をクリック。メンバーがちびっ子に公務員、河童に音楽家までにぎやか部隊です。

▲ 竹割り部隊。炭焼きは準備が8割。モウソウチクなので、カタいです。普通のナタでは刃がたちません。


▲ 伐採班。今回は前田隊長の安全講習もやりました。切り方、チェーンソーの扱い、ロープワークも。

▲ 昼食時間。遊林会のお昼は泡の出る水が出ます。その代わり、飲んだら乗るな!ノンアルコールもあります。

▲ 垣見さんが持ってきてくれた、永源寺産、天然ヤマイモ。始めてみましたが、本当に根っこでした?

▲ 遊林会自慢のお昼達。メニューは右に。
 朝の観察会は人が少なかったのですが、お昼にはいつもの通り、50人ほどになりました。

 お昼は作業の紹介、3/9から湖東信用金庫本店に飾る女性部の森の素材を使った作品の案内、新人紹介、山芋談義など、話がいろいろ進みます。

 昼からはハリヨプロジェクト別働隊など、人数に合わせて、作業メニューを変更し、一日が終わりました。

 
←イワシの煮付け、ハチクのチンジャオロースー、エビ大根、タケノコの炒め物、お味噌汁に山芋汁、薪焚きの炊き込みご飯、づいきの漬け物、そしてお土産の絶賛干し柿でした。
▲ お昼の新人紹介&一言コーナーです。



▲ 木を倒すと、鯨を解体するように慣れた手際・誰ともなく作業を分担し、木を解体していきます。
  2007年2月1日(木)


 第2回 ナラ枯れ特別隊

 
ナラ枯れ特別隊、2回目の活動日です。
広報を出し、新聞社さんに記事が出たので、問い合わせが多くあり、新規の参加者も来てくれました!本日はスタッフも入れて13人!

 遊林会の精鋭達なので?作業はしずしず、とはいかず、あーだーこーだいいながらも、キッチリ手は動きます。

 本日は細いコナラを中心に、7本(!)伐りました。
まだまだ活動は続きますので、応援、よろしくお願いします!

 

▲ 森守堂でのお昼です。ちなみにもりもりどうと読みます。森を守るお堂、というセンスは最高ですね。今日は囲炉裏でお味噌汁でした。

▲ 今日伐ったコナラ。左の小さな黒い穴が虫の穴。
枯れてはいませんでしたが、虫の入った跡がありました。これらは薪にせず、炭に焼きます。



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