森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2006年9月号 〜




▲ 秋晴れの森。
大人も子どもも一緒なって泥だらけです。

 2006年9月30日(土)


 
森のかいどり大作戦

 
いきものの森、初の試み、森のかいどり大作戦を行いました。定員60名をはるかに超える75名!の大がかりなイベントです。

 今回の作戦は森の水路に住むザリガニを出来る限り捕まえること。

 最近トンボや水棲昆虫が数、種類共に少なくなってきていて、その犯人はザリガニじゃないのか?ということで、水路の水をポンプで揚げ、ザリガニ掴み大作戦の開始です。

 つかんだザリガニに応じてお魚をプレゼント、というおまけ付きです。

▲ 少々深い場所はありますが、それでも膝まで!
みんな夢中です。
▲ 水を抜く前と抜いた後の写真です。水を抜くのに、ポンプが5台で丸一日かかりました。

▲ あれ?持ち主は?けど、長靴より、泥はねより、目の前のザリガニのほうが優先よね〜

▲ ウシガエルとらぶらぶ。
その他、小さなイシガメが2匹見つかりました。
▲ 魚掴みも、泥遊びも、大人も、子ども、かいどりは楽しい!
 それにしても楽しい!昔の人はこんな楽しいことを毎年していたのか、と思うと羨ましい限りです。

 そして、みんなで泥だらけになりながら、つかんだザリガニを数えてみました!計ってみました!なんと約1,500匹、重量にして16kg!!

 これだけのザリガニがトンボのヤゴを食べていたのなら、数が減ってもおかしくないような気がします。

 さて、来年、再来年あたり、水生の昆虫たちは増えてくれるかな?お楽しみに〜




 2006年9月27日(水)

 
遊林会活動日

 ここのところ、作業するには最高の天気が続いている、遊林会活動日です。

 天候に釣られてか?いやいや、実力!か?
今日は平日にもかかわらず、新人さん4人を含め、総勢30名を越える活動日になりました!

草原広場のナンバンギセルを見てから、準備体操、活動に入ります。

 本日の作業メニューは2つ。
モミジの林の下草刈りと食事班です。
  
▲草原広場、ナンバンギセル
毎年場所は少し移動しているようですが、今年は一番見やすい位置にあります。

▲モミジの林、下草刈り
写真は一枚だけですが、かなり綺麗になりました。
紅葉の季節、森に入れそうです。
 予定していたモミジの林の草刈りは午前中に終わってしまい、手をあまり入れられなかった場所まで進むことができました。

 そして今回、お昼はちょっと変わった食材です。

春に漬けておいたタケノコのそぼろ煮、ズイキの酢の物、そうめんカボチャの酢の物などなど。
薪で炊いた炊き込みご飯に味噌汁も付いております。

 午後の部も、モミジ続き、芋掘り、枯れ木伐採、文化祭?準備など、など活動満載の一日でした。
 

▲最近は新人さんが大漁!!今日もなんと水曜日で4人の新人さんがこられました!

▲午後の部、芸術創作?班
冬に予定している森の文化祭の準備も兼ねて、ツルをメインに創作中です。

▲森のニューフェイス、軽ダンプ。
先日、森に来た力持ちです。軽トラ野郎の血が騒ぎます。マウスを載せると、 な感じです。




▲ 遅めのどんぐり
左が去年のもの、右が今年のものです。
 
 2006年9月22日(金)


 
どんぐりころころ

 今年は夏のカラ雨のためか?いつもは9月の初めてには落ち始めるドングリが、やっと落ち始めました。

 また、木には生り年・豊凶現象(マスティング)というものがあって、実をたくさん落とす年と落とさない年と分かれることが分かっています。

 天候が良かったから、たくさん花を咲かせたほうが効率がいいから実がなりやすいから、動物や虫に食べきれないほど作る年があるほうが良いから、など、色々な理由が考えられています。

 ドングリ本人に聞いてみたいですね。
 



 2006年9月15日(金)

 
秋の気配

 カラカラの夏が終わり、急に冷え込んできた森です。
セミたちはまだ鳴いていますが、ドングリはまだ落ちません。

 草原広場では、イヌホウズキ・ヌスビトハギ・メドハギ・カタバミなど、草の花が咲き始めています。

 そろそろ森の利用が本格的に始まりました。
これから、10月、11月と大忙しの毎日になりそうです。

 

▲ センターの中でなく、外のあずまやで団体視察の対応をしてみました。

▲ 草原広場、ヒナギキョウ

▲ 同じく草原広場、アキノノゲシ




▲ ケヤキの林、下草刈り
ケヤキの林ももう5年目?ずいぶんとケヤキが大きくなっていますが、それでもまだコウゾ・センダン・ゴンズイ・クズなど、敵は多いです。
 2006年9月9日(土)

 
遊林会活動日

 晴れの日続きの遊林会、夏に戻ったかのような暑さのなか、観察会から始まります。互生・対生・複葉など、資料片手に参加型観察会です。

 そして、本日の作業メニューは?

1.下草刈り
2.クズの抜き取り
3.ササの機械刈り
4.竹林の大掃除
5.昼食班

 
です。

▲ 観察会、葉っぱ特集
森のみんなが知っているタラノキを使って、複葉の解説。そういえば、冬はタラノキ、棒みたいですよね。
▲ 食事班、集合。
大きなお釜と寸胴を前に、食事班集合。
相変わらず、凄い品数です。

▲ 竹林班、集合写真。
こちらは精鋭部隊?が集まり、おそらく誰も手をつけたくないような荒れた林の整備です。
▲ クズの抜き取り班。
水辺の林、明るい場所を狙ってクズがはびこっています。それにしても、強い植物です。
▲ お昼のお立ち台。新人さんの自己紹介&おまけ。今回の新人さんは赤ちゃん入れて7人!

▲鈴木さんの木工教室。さすがです。
 今回のメニューはかなりの作業量で、みんなばてばてでした。お昼はそうめんチャンプル、冷しゃぶ、なんきんの炊いたの、重陽の節句ということで、菊酒ならぬ、菊のおひたしなどなど。

 美味しいご飯、ビールに魔界(焼酎)、みんな楽しくしゃべって、気がつけばもう2時。今日は作業なし?という雰囲気のなか、青年部長を隊長とする竹林班だけは、森にノコカマを持って消えていきました。

 その他、木工工作、リヤカー修理、延長戦、人生哲学を語る会?など、遊林会らしい午後でした。

▲竹林整備、午後の部。
古くなって、壊れた生垣もなおします。

▲午後の延長戦。
これから、人数も増えて、話題の熱もどんどん上がっていきました。

▲ 人生の先輩のアドバイスを聞く会&ノコギリ掃除
口を閉ざすと心臓まで止まる?という人を中心に、人生について語ります。

▲ リヤカー部隊、修理完了!
森のリヤカーのパンクを直しました。タイヤといっても、バイクのタイヤくらい大きなタイヤ、お疲れです!



 
 2006年9月5日(火)


 
松本大学研修

 てんぷら廃油Carエコ旅プロジェクト2006という企画で、松本大学から3人の学生が森にやってきました。

 愛東菜の花館、高取山の森林バイオマス関係などを巡ります。

 森では、保全活動の話、伐採作業、薪割り、五右衛門風呂と、森の恵みをじっくり体験してもらいました。

▲お風呂も自分たちで沸かします。



 ▲前の月 | 森の歳時記Top | 次の月▼

| Home |