森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2003年9月号 〜




「雨、なかなかやまんのぉぉぉ。」
 2003年9月25日(木)

 またしても大雨の作業日となりました。
 それでもいつものメンバー+新人さん、計13人が集まりました。

遊林会に寄付していただいた陶器のポチとり作業を行いながら、参加者が集まるのをゆっくりと待ちました。
 今回の作業では、炭焼きのための竹割りにいそしみました。
 そんな炭焼き小屋のとなりで、キノコを懸命に食べるBigなめくじ発見!
なんとてのひらサイズの大物でした。


▲ひたすら「トントン・トントン

▲「んん!うんまい!!」
作業の後は、さしいれ盛りだくさんの昼食です。
今回のメニューは、
 ・カマスの炭火焼き(森の魚屋さんより)
 ・豆アジの和風マリネ(森の魚屋さんより)
 ・黒豆枝豆(森のシェフさんより)
 ・冬瓜と黒豆豆腐のみそ汁(森のシェフさんより)
 ・ダイコンサラダ
 ・スルメ・昆布・大根のきんぴら
 ・ゴーヤチャンプルゥゥ(炭焼き名人より)
 ・クサイチゴういろう
 ・シソ寒天
うまいお酒と料理で
ゆったりとした午後を楽しみました。(n)



 
 2003年9月18日(木)


 今年も地元の人にお願いしているサツマイモができ始めています!

 芋掘りイベントが近づいてきましたので予行練習です。 とりあえずどんなものか、と言うことで、スタッフが掘りました、焼きました!

 時期が早かったのか、天候不順のためか、芋は去年より数も甘みも少なめですが、美味しい!

森で美味しい焼き芋、どうですか?
イベントは森のスタッフまで、どうぞ。
 

▲ まずは掘り起こす!

▲ 美味しそうに焼けました!

▲ 次にゆっくり焼く



 
2003年9月13日(土)


 
遊林会作業日
 
 最近の作業日は台風に好かれているのか、前日から天候が心配されていましたが(天候だけ)、当日は台風なんてどこ吹く風、でした。

 今月の作業は以下の通り。

1.目こぼし竹の退治
2.ササの機械刈り
3.セイタカ・クズ退治
4.林床管理
5.炭焼き
6.昼食作り

でした。
 

▲ 目こぼし竹の退治です。なぎなたもどきが活躍します。ゲリラにはゲリラで対抗。森を歩き回って、見つけ次第退治します。

▲ 林床管理。今回は引き続き常緑樹の伐採でした。
切った木は薪に、柴に。今回、チッパーで砕いた葉はカブトムシのベッドに入りました。

 ミンミンゼミが元気よく鳴く暑さの中、スタッフ泉の観察会棟梁の準備体操の後、 50人程の人が作業に参加しました。

 別働隊?として棟梁はひたすらピザ窯の作成です。
また、琵琶湖博物館の人が午前中、作業に参加されました。

 それにしても暑かった!9月の中旬の天気ではありません!その暑さの中で作業をした後の食事はうまい!ビ○ルもうまい!

 前日から準備していた20Lのお茶は午前中でほとんど完売し、急遽ハリヨ池で追加のお茶が冷やされました。
 ビ○ルも冷蔵庫の分では足りず、これも急遽、クーラーボックスで冷却。

 午後からは引き続き林床管理や、竹退治をする人、休む人、森をゆっくり歩く人など、思い思いに活動しました。

 完全に恒例になった、3時のおやつ。
沖縄土産のちんすこ、あられ、創作羊羹などなど。

 昼食時とはまたちょっとかわったのんびりとした感じで作業は終わりました。
 

▲ セイタカ・クズ退治。森の入り口から、水辺までひたすらセイタカとクズを抜いてまわりました。これは水辺付近で抜かれたクズ。森の最長記録、27mです!

▲ 炭焼き窯が改修されて初めての窯出し。名人曰く、「出来は悪かった」そうですが、名人の技術にかかれば良くなるのも時間の問題ですね。

▲ 今月の昼食は7月に引き続いて、ソメヤンハサケガスキー氏のカレーがメインです。それに加えて、松本さんの枝豆、斉藤さんのスモーク・ド・手羽先など豪華!

▲ 食事風景。新人さんの紹介(今回は4人!)や、ソメヤン氏音頭での三三七拍子(何を祝ったのかはあえて書きません!)がありました。

▲ 昼食後の別働隊。新人さんをつれて森のお○ゃ○虫さんによる贅沢な観察会です。



 2003年9月11日(木)

 今日は、中秋の名月です。
秋です。ということで、今日は秋の七草特集です。

 春の七草は七草を食べて無病息災を祝うとされていますが、秋の七草は眺めて楽しむものです。

 この森では、一般的に言われている秋の七草はありませんから、「河辺いきものの森」版☆秋の七草をご紹介いたします。


 
古くは万葉集にも詠まれ、一千年以上も昔から私たちの心へ受け継がれてきた秋をお楽しみ下さい。(n)

▲「萩の花」のかわりにキハギ
この森にたくさん生えているキハギです。昔は豆作りの手(支柱)に使っていたそうです。

▲「尾花(オバナ)」:
ススキの花のことです。今は花のあとにタネをつけています。豊作を願ってお月見にお供えされています。

▲「葛花(クズ)」
強い繁殖力のために、やっかいもの扱いされていますが、花はグレープのような甘い匂いがします。

▲「撫子の花(カワラナデシコ)」:

この森では既に花の時期は終わってしまいました。7〜8月にかけて見ることができます。

▲「女郎花(オミナエシ)」のかわりにオトコエシ
オミナエシは
黄色の花ですが、この森では、オミナエシよりも強く丈夫そうな「男郎花」が咲いています。

▲「藤袴(フジバカマ)」のかわりにヒヨドリバナ

フジバカマとよく似た形の花です。ひとつひとつの小さな花の形が、名前の由来になっています。

▲「朝貌の花(キキョウ)のかわりにツルニンジン

つる植物ですが、キキョウの仲間です。この花の後には手裏剣の形をした実を実らせます。



 
2003年9月5日(金)


 最近森で緑のドングリが、葉っぱごと落ちているのをよく見かけます。犯人は風だけではありません

 落ちている枝がスパッ、と切れていたら、犯人はチョッキリ君です。本名は「ハイイロチョッキリ」というオトシブミの仲間です(写真右


 ドングリに卵を産んで、その後、枝を切り離します。ドングリに卵を産む仲間は他に「コナラシギゾウムシ」がいますが、こちらは枝を切り落としません(写真左)。

▲ 風もないのに落ちているのはなぜ?

▲ こっちは葉っぱを落とさないコナラシギゾウムシ。  長い口を持っているのは一緒ですね。
▲ これがドングリを落としているチョッキリ君です。
  細長い口の先でドングリに穴を開けます。

▲ 大きさ比較しました。
  左が今年のドングリ、右が去年のドングリです。
  
 
 秋に拾ったドングリからイモ虫みたいなものが出てきたことがありますか?ドングリ虫、と呼んでいましたが、正体は彼らの仲間です。

 ネイチャーセンターの中に詳しく、分かりやすく解説してますので、見に来て下さいね。本物?もおいてあります。

 また、今年はもう熟したドングリが落ち始めています。時期が早いせいなのか、今年の天気が悪かったせいなのか、チョッと小さめですが、立派な茶色をしていますよ。

(k)



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