森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2003年8月号 〜



 
 2003年8月27日(水)

 週日活動日

 今回の活動はいつものメンバーに加え、明治大学の倉本さんとゼミ生10人の参加がありました。
倉本さんは2001年度の里山七彩で話をして頂いている先生です。

 作業メニュー

1. 森のあちこちで、ささやかに、しぶとく生えている竹・ササ退治

2. 今年も再び、そば畑。開墾?と種まき
3. 交流広場付近で草刈り機でのササ退治
4. 改造された炭焼き窯での初焼き
5. いつもの食事班

 でした。



▲ 慣れない鎌での作業。ササが柔らかくてうまく刈れません。どんぐりの林まで遠征しました。

▲ そば畑開墾中。まず草刈り→土起こし→種まき、です。去年は蒔いた量より収穫量が少なかった(!)ので、今回は薪ストーブの灰を肥料に使いました。さて、結果は秋に!

▲ 草刈り機でのササ退治。3台稼働して、ずいぶんとすっきりした姿になりました。
  

▲ お昼の食事風景

▲ 夜の食事風景

▲ 五右衛門風呂の設置風景。これが↓
 お昼は懐石風(少しづつ、いろんな種類)です。黒豆ご飯、カボチャの炊いたの、北海道土産の鮭のムニエルなどなど10種類!
 
 涼しかったので午後からも作業をしました。ササ、クズの退治です。

 作業の傍ら、学生さん達がお風呂の設置(写真左)を始め、穴掘り、薪割り、湯沸かし、入浴(釜?)とフルコース楽しんでいました。

 
 夜は学生と遊林会の交流会がありました。またまた豪華な食事が…
 遊林会メンバーは炭焼き・焼き鳥名人や森の記録人、青年部長などなど。

 学生さん達に遊林会の活動に参加した感想や他との団体との違いなどを話してもらいました。

 森に来る子どもたちと一緒に虫取りにいったりした学生もいたので、森と活動を楽しんでくれたと思います。

 (k)
 
▼ こうなりました。先生もご満悦です。



 2003年8月24日(日)

 夏休みイベント「森の木や草を絵にかこう!」
 
 今日は森では初めての絵描きイベントがありました。講師は遊林会にも参加されている垣見先生です。
 
 まずは簡単な自己紹介ゲームから。
その後、森を歩いておもしろいもの、ステキなもの、ふしぎなものなど、自分が気に入ったものを拾って集めます。

 日本画用の顔彩を使うのが初めて、という人がほとんどで、最初は思うようにいかなかったようですが、好きな絵柄で、自分の書きたいようにしたらいいんや、とのびのびと書けるようになりました。

 ハガキに何枚か書いたあと、ひとり一人うちわにも絵を描きました(左写真)。カブトムシ、やクズの葉っぱなど、など。

 子どもも大人も楽しめるイベントなので、次は親子でやっても楽しいかな?と思いました。

 垣見先生の描かれたレターセットをセンターに飾っています。寄って見てくださいね。

(k)
 

▲ 自分で書いたマイうちわと
▲ 絵を描いているときはみんなかなり真剣です



 
 2003年8月22日(金)

 今日は八日市市の幼稚園の先生方47人が森に集まりました。去年に引き続き、2回目の研修です。

 今年のテーマは「五感」

 クイズラリーの後、フィルムケースに入っている物の匂いを当てるゲーム。一人ひとつ渡されたフィルムケースの中には特徴があるクスノキの葉木酢液が入っており、匂いだけで、同じ匂いのする人を探すゲームです。

 
 次は同じ匂いで集まったチームにカードや実物を渡して、それを他のチームに五感だけを使って当ててもらうというゲームです。

 トマトであれば、赤く、丸い(視覚)。酸っぱい・甘い(味覚)…などなど、個人の好みもあったり、カタツムリを音で表すと?ビールの手触りは、問題を出すほうも当てる方も苦戦しました。

 終わってから、どれも楽しかった、という感想が多く、この森を使って五感だけでなく、他のゲームもしてみたい、との感想もあって、これから森の利用が楽しみになった研修でした。


(k)

▲ どんな匂いがしますか?
▼ 右と左に別れての五感クイズです。




▲ 結果はいかがでしたか?

▲まずはお箸から
 2003年8月14日(木)

 夏休みイベント「工作をしよう!」

 
今日は「工作をしよう!」一回目。お盆の真ん中のイベントでしたが、予約はすぐに埋まりました!

 まず最初はお箸作りからです。

 けど、このお箸作りが難しかったりします
お箸を作っているうちに爪楊枝になったりもしますが、何度か練習するうちにうまくなります。

 それが終われば、めいめいに好きなものを作ります。
上の写真に写っていますが、花瓶、笛、ブンブンごま、鉛筆入れ、コップ、貯金箱などなど…

 何人かは竹とんぼ水鉄砲など、上級者向けのものにも挑戦していました。

 工作のイベントはもう空きはありませんが、クイズラリーの上級者問題の景品が竹とんぼキットです。

 スタッフがいれば、お手伝いもしますので、クイズラリーの上級編に挑戦してみては?
(k)
一人でノコギリ挑戦中!▼




▲ トレイル付近に倒れていた木
 2003年8月9日(土)

 定例活動日

 台風のおかげで警報が出ている中、人が来るのか?という心配より、誰が来るのかな?という楽しみがありました。やはり、来る人は来ます!!
 

 台風一過、センターは無事だったものの、森の中はなかなか凄まじいものでした。

 午前中はちょうど台風が通過中だったため、午後の予定を繰り上げての映画鑑賞会でした。
 今回は八日市の飛行場をロケに使われた「雲流るる果てに」です。掲示板にも書き込みがあります。

 昼食のメニューは城さん宅のゴーヤ松本さん宅のトウガラシ・カボチャの差し入れがあり、いつも通り贅沢です。

 ご飯を食べてから、雨も上がり、いよいよ作業開始。風で曲がった竹の伐採、道に落ちている枝や葉っぱの整理が主な作業でした。

 棟梁も当然来ています。技術がいっぱい詰まったピザ窯の作成です。

 3時で一区切りがつくとほぼ同時に雨が降り始めました。今回の3時のおやつはクッキー、諏訪さんの手作りケーキ、などです。

 午前中の映画は昼ご飯を作っていた人は見られなかったので、再び上映しました。
 
 (K)
 
▼ 稼働したチェーンソーは3台
▼ トラックが活躍してます
▼ 3時の休憩風景 ▼危険な木は先に倒します




モメンヅル:地面の上をはって伸びていきます
2003年8月8日(金)


 今日は、森で見られる
珍しいいきもの特集です!

 まずは、7月にネイチャーセンター裏で発見された
「モメンヅル」

▲モメンヅル:
 黄色の花をつけます

▲モメンヅル:
 花の後に豆がなります
 過去多賀町の1カ所で確認されたのみで、「滋賀県で大切にすべき野生生物2000年」では、県内で確認できず絶滅の可能性ありと記載されています。
 また、近畿地方のレッドデータブックにも記載されています。

 もともと山地に生える草ですが、開発工事などによって、育つ環境が少なくなってきているそうです。

マメ科の植物で、ちょうど花と実をつけているのが見られます。



次に、「ミソナオシ」です。

 その葉っぱをミソにのせてミソの味をよくする(防腐剤として使われた)ことから、この名前がついたそうです。

 「滋賀県で大切にすべき野生生物」に記載されており、モメンヅルと同じく、育つ環境が少なくなっている植物です。

 秋に黄色のハギのような花をつけます。
▼ミソナオシネイチャーセンターへ来る道の途中で
         見ることができます。


▲ジガバチ:
 イモムシを巣まで運びます

▲ジガバチ:
 産卵後、巣にフタをします
 そして、森の中を歩いていると、イモムシを抱えた「ジガバチ」に出会いました。

 イモムシの体に産卵するため、丸太に作った巣穴に運びこむのです。
 自分よりも大きなイモムシはとても重たそう。かなりの時間をかけて運びました。

 巣穴の中に運び入れ、産卵を終えた後、あっという間に木くずでフタをしてしまいました
 卵からかえった幼虫は、このイモムシを食べて大きくなります。
 
 そのほか、ハグロソウナツズイセンも咲きはじめました。台風が通りすぎたら、ぜひ森へお越し下さい。(n)



2003年8月5日(火)
夏休みイベント
「植物いろいろ観察」   
 

 ようやく夏らしい暑さがやってきた森では、植物の観察会が開かれました。
 講師は、遊林会の顧問の西村先生

 みんなで汗をかきながらお気に入りの植物をとりつつ、森の中へと進んでいきます。
 最後には、自分でとってきた植物を新聞紙にはさみ、標本作りに挑戦。 

▲まずは、おこのみの植物をとってみよう!
 次回の観察会の21日まで、新聞紙をとりかえたり、姿なおしをしながら、標本が作りが続きます。(n)
▲最後に、お気に入りの植物を標本にします。
▲草むらはいろんな生きもののすみかです。




▲ まずは夜の森を歩く心得からです
 2003年8月2日(土)

夏休みイベント「夜の森を探険だ!」
 
 今晩は夏のイベント、夜の森を探険です。
講師は森のフンコロガシ氏改め渡辺さん。

 最初にみんなで動物の邪魔をしないように、赤いセロハンで懐中電灯を被ってから、森へ出発です。

 まずはろうそくの明かりを使っての実験

 後は森をゆっくりと歩いて物語を聞いて、色々な昆虫探しをしました。

 ガの目が光っていたりホタルがいたり(幼虫)、シマヘビが水辺で泳いでいたり(カエルを食べに来ていた)、クモが泳いでいたり(!)セミが羽化していたり。
 カブトムシやクワガタを捕まえる子どももいました。

 せっかくの森の夜やし、ということで夜の森を一人で歩く!ということも。ちっちゃい女の子も勇敢に一人で歩いていました!一人で歩けなかった男の子、がんばれ!

 人数が多くて、残念ながら動物とは会えなかったけど、夜の森ならではの体験ができたかな?

(k)

▼ 夜の水辺には何がいたのかな?



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