里山保全活動団体「遊林会」


第8回 大人の森あそび

2023.07.02

梅雨の晴れ間の今日、「第8回大人の森あそび」を開催しました。
このイベントは東近江市のエコツーリズム(http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/ )の一環として取り組んでいます。
今回は「森小夜子先生の植物観察会&葉脈標本づくり」がテーマです。
午前は森小夜子先生の植物観察会、午後は森の葉を使った葉脈標本づくりのワークショップを行いました。
今回は4名の参加者の皆さまがご参加くださいました。

▼観察会は笑顔が素敵な森先生とネイチャーセンター前からスタートしました。今日は、身近な植物のお花や名前の由来を教えていただきながら「初夏らんまん」を楽しませていただきました。

▼皆さん、ご存知のシロツメクサ。「花が咲くのは若い時期、種ができるのは母の時期、年を重ねるとこのくらいかな(しおれてる)…」と人に例えてお話してくださり、大盛り上がり。これまで知らなかった視点で観察を楽しめました。

▼今年はバイカモが特に綺麗に咲いています。「醒ヶ井まで行かなくても、近くで見れて良かった」とおっしゃっている方もおられました。

▼こちらは、馬につける鈴に似ていることから名前がついた「ウマノスズクサ」を観察中。ジャコウアゲハがこの草の葉を食べます。幼虫もいましたが、近くには夏らしいオレンジ色の蛹も見つけ、観察できました。

▼林冠トレイルからは、色んな木を観察中。河辺の森には「イヌザンショウ」と「カラスザンショウ」があります。イヌザンショウは小さな葉ですが、カラスザンショウは樹高も竹を越すほどで、葉も大きくなると教えていただきました。林冠トレイルでは、そんな大きなカラスザンショウを観察できました。

▼ウワミズザクラの実がたくさんできています。奥の方で野鳥が実をついばんでいる姿も見ることができました。

▼午後からは、葉脈標本づくりのワークショップを行いました。今回、使用する葉は「ナンテン」。昨日、重曹で煮出して、柔らかくしておいた葉を使いました。葉脈だけにした後は、レジンで固めてアクセサリーと標本を飾るフレームを作ります。

▼水につけて、歯ブラシでこすると「つるん」と葉がむけます。こすりすぎは葉脈が破れてしまうので、優しく優しくがポイントです。

▼葉脈だけになったら、アイロンを当てて葉脈を乾かし、レジンを塗り、レジンを硬化する機械で固めていきます。約10分作業しますが、おしゃべりも楽しみながらですので、あっという間に時間がすぎていきましたね。

▼レジンで固めた葉脈です。綺麗に仕上がりました☆

▼アクセサリーにするための、紐やビーズ、小枝のパーツ選びは「白のTシャツに合わせたいの」「濃い色の服にも合いますよ」「奥さんにあげようと思うんだけど…」とあれこれ悩みながらも、一番楽しい時間の様子でした。色んな組み合わせを見させていただき、私たちも勉強になりました。

▼こちらは、葉脈を使ったフレーム作り。和紙を組み合わせて、夏らしい涼しげな作品ですね!

▼力作揃いの作品と一緒に記念撮影☆

▼皆さまのカラーが出たオリジナル作品。どれもこれも、欲しくなる素敵な作品ですね!

▼出来上がった後、早速、首にかけてくださっていた方もおられ、とても嬉しかったです。

終わりの振り返りでは、
・森さんにお会いしたかったので、お会いできて嬉しかった!(森先生のファンの方です)
・一日参加することで森の豊かさを感じました。同じように心も豊かでありたいと思いました。
・25年前に保全活動に来ていたので、楽しかった昔を思い出せて良かったし、刺激をたくさんいただけて本当に楽しかったです。
・参加者の方とたくさん話せ、また夢中になって、自分のために作品をつくったりできる時間が楽しかったです。
・和気あいあいと過ごせて、良い時間でした
などの、ご感想をいただきました。

また、参加者の方で「子どもの頃の懐かしい原風景が河辺の森にはある。ここに来ると心の癒しになり、新しいことは勉強になるので、このエコツアーに参加しています」とおっしゃってくださる方がおられました。東近江市のエコツーリズムは、原風景がのこる自然の中で体験することが目的の一つとなっています。
年配の方には懐かしさと新たな森の活用法を、子どもや若い方たちには「原風景」の残る森で体験していただき、思い出として未来につないでいただくことが大切なんだと、今回のツアーで改めて学ばせていただきました。

最後になりましたが、講師の森先生には身近な植物をユーモアを交えて楽しく教えていただき、魅力をたくさん知ることができました。蒸し暑い一日でしたが、暑さや時間を忘れてしまうほど、面白い観察会を開催していただきまして、本当にありがとうございました。森先生の益々のご活躍を心より願っております。

そして、参加者の皆さま、ご参加いただきましてありがとうございました!
また、お会いできる日を楽しみにしています。

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