里山保全活動団体「遊林会」


保全活動日(河辺いきものの森)

2024.11.09

今日、11/9は河辺いきものの森の保全活動日でした。
初めての方やお久しぶりの方、15人の方がご参加くださり、事務局スタッフ5人を合わせて20人でのにぎやかな活動となりました。

はじめは、スタッフ青木による観察会「ハリガネムシ~寄生虫~ハリガネムシに見るいきもの同士のつながり 生態系への視点」でした。

▼「ハリガネムシ」を知っている人?と聞くと、ほとんどの方が知っていました。
しかし、そのハリガネムシがどのような一生を過ごしているのかということまで知っている人は少いはずです。図などでわかりやすく説明を聞き、最後にはハリガネムシがいなくなったらどうなるのか…ということも教えてもらいました。

カマキリのお腹の中から、黒い針金のような紐のような棒のようなものが出てくる様子をご覧になたことはありますか?それがハリガネムシの正体です。
この森でも、10月ごろになるとお腹の大きなハラビロカマキリが、ネイチャーセンター付近でたくさん見られます。センター近くの水辺へ引き寄せられているんです。ハリガネムシがお腹の中から脱出するために、カマキリを水辺へ誘導しているんです。すごいですね。

▼実際にハリガネムシを見てみよう!ということで、水辺でハリガネムシ探し。

▼今日はミズカマキリがたくさん見つかりました。しかし、ミズカマキリはすでに水の中にいるので、どちらかというと陸にすむカマキリが見つかってほしいなぁ。

▼見つかりました!ハリガネムシ!なんと木にくるくると本当に針金のように巻き付けられて水の中にいました。(巻き付けられてと書きましたが、おそらく自分で巻きついたんでしょう)どれがハリガネムシかわかりますか??

▼これか~!とみんな興味を持って観察してくれました。

▼観察会の後は、2隊に分かれて保全活動を行いました。
こちらは、ネイチャーセンター付近の水辺整備隊。水辺に繁茂してきた藻や水草(カナダモ)を駆除しました。5月の活動日、先月の活動日にも藻の駆除をしていますが、次々と生えてきます。
  

▼カナダモと一緒に、サワガニやタイコウチ、ミズカマキリ、カワニナ、たまにドンコなどいろいろな生きものが陸へ上がってきます。今日もいろいろ発見しましたが、一番の水辺での発見は「オケラ」!オケラを見たらみんな「オケラだ~って~♪」と口ずさんでいました。

また、観察会のテーマであったハリガネムシも水辺の作業中に2匹発見!今まで水辺の作業では、あまりハリガネムシを発見していなかったのですが、私たちのいるだろうという視点が抜けていたから見過ごしていたのかもしれません。
▼ビフォー・アフター

▼こちらは、竹林整備隊。竹林へ向かう最中に、スズメバチがたくさん集まっている木を発見しました。木をかじっていそうなスズメバチ。立冬をすぎ、まもなく冬をむかえるので、さすがに巣作りはもうおしまいなのでは…と思うのですが、かじった木をどうしているのでしょうか。
  

▼屋外トイレ奥にある竹林の整備。混んでいるところを間引きます。

▼間引いた竹は、工作の材料や、河辺の森駅の土留めに使用させていただきます。そのため、枝払いも丁寧に行いました。枝払いは初めての作業だった子どもたちですが、スタッフから次回も頼む!と太鼓判を押される腕前まで上達してくれました!

▼軽トラックへ枝葉を乗せる際、よりたくさん乗せられるようにと、竹で柵をササっと作ってくださいました。さすがです。

▼今日整備した竹林は、しばらく整備をしていなかったため、伐り出してみると中が虫にやられて黒くなっていたものなども多かったのですが、状態の良いものだけを持ち帰りました。こんなにたくさん!ありがとうございました。早速、今月のやまのこ学習で使用させていただきます!

今日は雲一つない青空のもとでの活動となりました。
水辺の陽が差す場所では半袖でも大丈夫なくらいの気候。竹林をはじめ影となる場所は少しひんやりとしていました。どちらの活動も皆さんのおかげで無事終えることが出来ました。
今回もご協力いただきまして、本当にありがとうございました!
来月の土曜日の活動は12月14日になります。また、次回もお待ちしております。

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