里山保全活動団体「遊林会」


保全活動日(河辺いきものの森)

2024.03.09

3/9の今日は河辺いきものの森の保全活動日でした。
今日は初めての方3人を含む15人の方がご参加くださり、事務局スタッフ4人を合わせ19人での活動になりました。

▼はじめは、スタッフ青木の「フィールドサイン~ノウサギ編~」の観察会でした。

まずは作業小屋内で、日本にすむウサギの仲間の話や、「ノウサギ」と「アナウサギ(カイウサギ)」の違い、ウサギクイズなどでウサギの前歯が6本ある!などスライドや動画を交えて、ウサギのあれこれを教えてもらいました。

▼フィールドサインの1つ、ウサギのウンチが見つかった野鳥観察壁付近に、トレイルカメラを設置。
そのカメラに写っていたのは…タヌキでしたー!他にも、ウサギのウンチの行方を追うために(仮説では、誰かが食べる・雨でくずれる・落ち葉に埋もれるなど)ウンチ観察も行ってくれましたが、結果は変化無し。まだまだウンチの行方は謎だらけです。

▼実際に探偵になり、森のフィールドサインを探しに出かけたら、なんと!

▼大量のフンが!!! 「タヌキの溜めフンかな?」「中身、センダンの種とか実やけど、毒じゃなかったかな?食べたのは良いけど、お腹痛くなってここで全部出しちゃったのかな?」「すごい量、何匹のうんちかな?」など、フンを囲んでいろいろな推理が始まりました。先ほど、この付近にトレイルカメラを設置しました。誰がどのようにココでフンをしたのか、解明されるかもしれません。また分かり次第、報告いたします!

▼この切り株の中には、いい感じの空洞があり、その中にはドングリをかじった跡が残っていました。これはアカネズミのフィールドサイン!

▼雪が舞い寒さが戻った今日ですが、生きている虫も発見!さすが森の虫博士達!

▼観察会の後は作業開始です。

今日の作業は柴づくり。
先日、くさはら広場のケヤキの高木の剪定を永源寺森林組合さんにしていただいたので、伐採した幹の先端部分を紐で括り、柴にしました。

▼今日は柴をくくるときにロープワークの1つ「コウベヒッチ」を紹介。みんなで試しにやってみました。ナイロンのPPロープなので、摩擦で引っ張るのが少し難しかったのですが、みんな新たな技を身につけようと、チャレンジしてくださいました。

▼ケヤキだけでなく、アベマキの枝もあり、冬芽観察開始。「ここが、春に葉っぱや花になる部分、そして、これは今年の秋にドングリになる部分!」「え~!そうなんだ!」「すごい!芽が毛つきの鱗で守られてるんだ」など学びがありました。

▼雪が舞う中、濡れた枝を柴にしていただいていたので、とっても寒かったと思います。途中休憩ではたらいにお湯をはり、手湯を。あとは温かい飲み物と懐かしい石油ストーブの周りに集まって暖をとっていただきました。

▼途中、このまま降り積もったら森中白くなるのでは!?というくらい雪が降った時間もありました。かわいい雪だるまができました。

▼コウベヒッチは少し難しかったので、新たなくくりかたにも挑戦。きゅっと柴が締まっていきました!

▼今日は数人で協力し合いながら柴づくりをしていただきました。親子で笑いながらの活動。こちらまで笑顔になります。

▼30束以上の柴が出来上がりました!これで来季の冬も安心です。寒い中、ありがとうございました。

今日の活動は、雪が降る中でしたがたくさんの方がご参加くださったので、作業がとてもはかどりました。
保全に初めて参加してくださった方の中には、先月まで行っていた今年のモリイコ!に参加してくださっていた親子がおられます。
「もっと森に行きたいって言っていて。」とお話しくださり、周りを見渡すとモリイコ!卒業生の小学生・中学生・高校生の姿が。
こうしてモリイコ!がきっかけで長く森と関わってくださる方がいること、本当に嬉しく、まさに森の恵の1つだな、なんて感じています。

4月からは新たなステージに進む人も多数。新天地でもがんばってくださいね!また森にも遊びにきてください。
今日も活動へのご協力いただきまして、本当にありがとうございました!

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