里山保全活動団体「遊林会」


保全活動日(河辺いきものの森)

2023.12.14

今日は河辺いきものの森の保全活動日でした。ボランティアさん、スタッフ合わせ8人での活動になりました。
12月とは思えないほど暖かく良いお天気。草原広場では、水彩画教室の皆さんが写生を楽しまれていました。

今日は、草原広場から森に入った場所で常緑樹の伐採を行いました。このエリアは高林管理といって高木(主にアベマキ、クヌギ、コナラのドングリの木)を残し、その下に生える木を伐採するという方法で管理をしてきました。ですが、しばらく人の手が入っておらず常緑樹が茂りすぎていたので、木の間隔をみながら間引く作業を行いました。
▼細い木はノコギリで、太い木はチェーンソーを使って伐採していきました。

▼木の上部が茂っているので、かかり木(木が引っかかること)にならないように、倒す方向を見極めて伐っていきます。

▼伐った木はチェーンソーで玉切りにして、薪用にします。

▼昔、伐採したアラカシがあちこちで勢いよく萌芽していましたが、この辺りは明るい草地にしておきたいので伐採しました。

▼「あら~、これはなんだろう。。」とスタッフが草でできたボールのようなものを発見。この森にはカヤネズミが棲んでいるので、カヤネズミかなぁ?でも、ウグイスもよく似た巣を作るらしい…。何の巣なのか、はっきりとは分からなかったのですが、元にあった場所にそっと戻しておきました。

▼伐った木は軽トラで回収し、センターに持って帰ります。

▼玉切りは軽トラ約1杯分になりました。アラカシの木なので、薪割りをして乾かせば、良質の薪に変わります。太陽の光を浴びてしっかり育った木を無駄にしないように、今後は薪や工作の材料などに大切に使わせていただきます!

▼お昼休憩の間に、チェーンソーの安全講習のテキストにて伐採方法を再度、確認中。勉強家な皆さんです!

▼勉強の成果ありで「受け口、ツルの形、追い口」をお手本のように伐ることができました!美しい切り口です☆

▼伐採したアラカシの株です。年輪を数えてみると25歳ぐらいでした。この森の保全活動が始まって25年。どうやら、その時期に一度伐採された木だということが分かりました。

▼今日の保全場所 その① before↓

▼その① after↓

▼今日の保全活動 その② before↓

▼その② after↓

▼茂りすぎた常緑樹を間引いたので、とても明るくなり、周辺の木々の綺麗な樹形もよく見えるようになりました。

▼周りの木を伐ったことで見えやすくなったアラカシの株立ち。左端と右端の幹がくっついて育っている何とも不思議な株です!

▼今日はこのユニークな株立ちと一緒に記念撮影☆  また、新たに紹介したい森のスポットが増えました!

今日は、がっつり伐採作業の一日になりました。大変な作業でしたが仕事を分担し、みんなで協力したお陰で段取りよく活動でき、ケガなく、無事に活動を終えることができました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

それから、ボランティアさんの中には、「保全活動に参加し始めたころは、体動かして疲れるかなぁ…と思っていたけど、皆さんとの活動が楽しくて、楽しくて♪逆に元気になるんです!」とおっしゃってくださっていました。私たちスタッフにとっても、大変嬉しいお言葉でした。ありがとうございます!

さて、来週の20日は河辺いきものの森の今年最終の保全活動日になります。今のところ、天気予報はお天気ですが、最高気温が4℃になるそうです。。年末、お風邪などひかれますと困りますので、ご無理のない範囲でご参加いただければと思います! どうぞよろしくお願いいたします。

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