里山保全活動団体「遊林会」


保全活動日(河辺いきものの森)

2023.12.09

今日、12月9日(土)は河辺いきものの森の保全活動日でした。
子どもから大人まで総勢30人での活動になりました。

まずはじめは、森の観察会から。
今回のテーマは「紅葉のしくみ」。担当は熊木でした。
クイズをしながら、紅葉についての話を聞きました。

紅葉にまつわる言葉。みなさんはいくつ分かりますか?
「紅葉重ね」「紅葉おろし」「紅葉鍋」「紅葉鳥」「紅葉のような手」「紅葉をちらす」

▼美しい紅葉の条件は、気温・日照・水分量。
葉にアントシアニンがたくさん作られると綺麗な赤に染まります。
そして、この森のモミジは、永源寺から愛知川によって運ばれた種が根付いて増えた話を聞きました。

▼まずは、センターの前で実際に紅葉した葉を観察。話を聞いたあとだと見え方が変わるから不思議ですね。

▼まずは、猿尾(小さな堤防)へ。この森の紅葉を語る上で重要な場所です。

▼この森には、愛知川によって運ばれた、山地性の植物が見られます。
ハリギリやシナノキもモミジの林近くで見られます。

▼モミジの紅葉具合から、ここは赤が綺麗だから日当たりがよかったのかな、ここは日陰になっていたのかな。など想像しながら歩きました。

▼モミジの種を見つけました。この森のモミジは全て種からの自生のものです。

▼モミジの林で記念撮影!

▼イラガのマユにモミジを飾ってみました。

▼ツチイナゴを発見!寒い冬を成虫の姿で乗り越えます。

観察会の後は3チームに分かれて保全活動を行いました。

①ハリヨ池周辺の水辺整備隊
ネイチャーセンター横の水辺に「オランダガラシ」という外来の植物が生えています。
繁殖力が強く、保全している「バイカモ」の生育が阻害されてしまうため駆除をしました。
同時に水草の「カナダモ」も繁茂するため、抜く作業を行いました。
▼Before  バイカモを抜かないように、丁寧に抜いていきました。

▼After

▼カナダモの駆除。サワガニやドンコがたくさん見つかりました。

②水辺の林整備隊
「チクゴスズメノヒエ」という外来の植物が増えてきているので、駆除をしました。
▼Before レーキを使って駆除をしました。

▼After

▼タイコウチも見つかりました。

③植物守り隊
かくれが周辺のモチツツジの木の間引き剪定をしました。
混み合った枝を間引くことで花数が増え、花も綺麗に見えるようになります。
▼木と対話しながら作業してくださいました。

▼軽トラ2台分も作業しました。

▼Before モチツツジに枝が絡んでいます。

▼After スッキリしました。

▼落ち葉かきも同時にしました。春に咲く花を守ります。

▼集めた落ち葉は、「カブトムシのベッド」に入れます。フカフカベッドに埋まっています。

▼最後に、各隊の活動報告をしました。
ボランティアの方からの感想で、「こんな森が残されているのを知らなかった、タイコウチも久しぶりに見れて良かった。」と話してくださいました。
今日は、初めましての方、わぁ!久しぶり!の方、以前働いていたスタッフなど本当に大勢の方にご参加いただきました。とても賑やかで、それでいて和やかで、みんなが森に集まってくださり、楽しく活動できたことが何よりも嬉しいことでした。みんなの笑顔いっぱいの姿を森も嬉しくみてくれているのではないかと思っています。

そして、今回は今年最後の第二土曜日の保全活動。コロナ前はみんなでお餅つきをして、1年の締めくくりをしていましたが、今年も見送らせていただき、その代わりにぜんざいを作りみんなでいただきました。
▼ぜんざいチーム
森の保全活動が始まってから25年間、ボランティアメンバーとして活躍いただいている松本ご夫妻。コロナ前はお昼ご飯をボランティアメンバーで作り、みんなでわいわいと食べていました。今はお昼ご飯作りもストップしていますが、当時、奥様は料理班の中心になっていつも美味しいご飯を作ってくださっていました。今日は久しぶりにお越しくださり、ぜんざいチームの応援に入っていただきました。台所チームも「なんか、前みたいでうれしいなぁ!」と喜んでいました。ぜんざいも、とても美味しかったです!ごちそうさまでした!

今年も1年間、ボランティアの皆さまのお陰で楽しく保全活動を続けることができました。ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。

次回の第2土曜日は、年明けの1月13日(土)です。
皆さまのご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします!

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