
保全活動日とクリスマスコンサート
2022.12.13
12月10日(土)は里山保全活動の定例活動日でした。
参加者15人、スタッフ5人の合計20人で活動しました。
保全活動の前には、スタッフ小海による観察会を行いました。白衣姿にパワーポイントは、まるで大学の講義を聞いているようでした!
テーマは「どじょうとどじょうどうぶつ」。
・土壌はどうやってできるのか?(風化と堆積)
・世界の土は、分けると12種類であることなど
・土壌動物は何をしている?
などの解説のあとは、森の土壌の調査に行きました。
①約50c㎡の土をスコップですくいバケツに入れて持って帰る。
②持って帰ってきた土をふるいにかける。
③出てきた土壌動物は、ピンセットでプラカップに入れる。
④ルーペや顕微鏡を使って観察、検索表で同定。
土壌の中には、ミミズ、ヤスデ、クモ、ダニ、ワラジムシなどがすんでいることが分かりました。体験しながら学べる、これまでにないラボタイプの観察会は参加者の皆さんにも好評でした。
観察会の後は、今日の作業である「カブトムシベット」周辺の落ち葉かきを行いました。
この辺りは春になるとタチツボスミレやシュンラン、エビネなどがたくさん咲き、森のお花畑に変わります。ですが、冬の落ち葉をそのままにしておくと、太陽の光りが花の株に当たらなくなり、花が咲きにくくなってしまいます。なので、落ち葉の下に隠れた植物にたくさん光りが当たるように、毎年冬の間に落ち葉かきを行っています。森の植物のため、いきもののために大切な作業の1つです。
今回はW杯のように、カブトムシのベットをゴールに見立てて、落ち葉集めの対決をしたり、落ち葉をかけ合ったり、ベッドにダイブしたり♪子どもも大人も一緒に楽しみながらの保全活動となりました。
たくさん落ち葉を集めてくださったので、林床にしっかりと光りが当たるようになりました。春が楽しみですね。ありがとうございました!
また、この日の16時30分からは、コロナ禍でしばらくお休みしていたクリスマスコンサートを3年振りに開催しました。定員70席も約1か月で満席となり、たくさんの方が久しぶりのコンサートを楽しみにしてくださっていました。
今回の出演は「オール滋賀レディース」の皆さま。
滋賀県にお住まいで、ソロ、室内楽、オーケストラで活躍されている女性演奏家です。
バイオリン、安藤佳子さん(左から2人目)
バイオリン、川端直子さん(左から1人目)
ビオラ、清水豊美さん(右から2人目)
チェロ、城甲実子さん(右から1人目)
前半はモーツァルトとベートーヴェン、明るく優しい雰囲気で、時にひょうきんなメロディーも聞こえ、とても楽しい楽曲でした。
後半は2部構成、1部はバイオリン奏者2名による演奏です。ウエスタン調の曲も演奏してくださり、バイオリン2本でも様々な音色を聞かせてもらいました。
2部は、弦楽四重奏で情熱大陸とクリスマスにちなんだ曲たち。女性演奏家なので、優しい雰囲気を想像していたら、ダイナミックな演奏にビックリしました。一度は耳にしたことがある楽曲たちに、客席の皆さんもぐいぐい引き込まれながら演奏に聞き入っておられる様子でした。
今回のコンサートがオール滋賀レディース4人での初コンサートだったとのことですが、息の合った4人の演奏に、またこの4人のコンサートを聴きたい!とアンケートに記入してくださる方もおられました。
演奏者の皆さまも楽しそうに演奏してくださり、見ているこちらもより楽しい気分になり、元気もたくさんいただきました。
色んな森の楽しみ方のある1日となり、たくさんの方に森をめいっぱいお楽しみいただけた日になったのではないかな?と思っています。保全活動、またクリスマスコンサートとご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました!