
モリイコ!第10回目 あべまき隊
2024.02.04
今日は、モリイコ!あべまき隊10回目、最終回の活動でした。
最終回もいつも通りに森たんけんに行き、今日は1年の総まとめということで、モリイコ!の大きなテーマである「森を楽しむ」→「森を活用する」→「森を育てる」の最終段階「森を育てる」ために、暗くなっている木を伐ることで、林床に光をあてる保全活動を行いました。
お昼からは、伐った木の枝を使い、世界に1つだけのオリジナル色えんぴつづくり、そして大豆とお餅できなこ餅づくりをして美味しくいただきました。
最後は、ご家族の方にも来ていただき、写真を見ながら1年間のふりかえりを行いました。
▼今日の森たんけんはルートは子どもたちが意見を出し合い、相談して決めました。時間に制限があるため、もう少し急ごう!やルート変更しようか!など森の中でも相談し合う姿が見られました。
▼木についたプニプニきのこ発見!触り心地が気持ち良かったね。
▼こちらは、木についたアオキの実の遊び方を青木隊長が教えてくれて、みんなで実の中から種を飛ばしたところです。本当に飛び出すのか、ドキドキしながら飛ばして、飛んでいってにっこり笑顔だったのが印象的です。
▼お食事中の方おられたらごめんなさい。朝の話でうさぎの足跡やうさぎのフンの話をしていて「隊長も見つけてないねん!もし見つけたら教えて!」と言っていたら見つかりました!森のスーパーボールを探していたら見つかりました。さすがモリイコ!です。
▼もちろん森のスーパーボールになるジャノヒゲの実もたくさん見つけましたよ。
▼こっちの赤色の実はなんだか食べたら美味しそう♪素敵なものを見つけたね。
▼森で一番高い林冠トレイルにも登りました。「最後にトレイル登れてラッキーだった!」と教えてくれました。
▼最後のミッション探し。イスの下にあったのを発見してくれました!
▼「木をきって森をまもろう」今日のミッションです。
「なぜ、木をきることが森を守ることになるのか」を紙芝居で説明しました。
この森は50年ほど前までは人が生活するために、森に入り木をきったり、落ち葉をかいたりしていた場所で明るかったそうです。
しかし、生活で木や落ち葉を使わなくなり、森にも人が入らなくなってだんだんと暗い森へと変わっていきました。
そこで25年前にこの森を、明るくいきものや植物がたくさん住めて、人も集まることができる場所にしようと隊長たちの所属している「遊林会」という団体ができ、保全活動を毎月行い始めました。合い言葉は「木をきって森を守る」。森を暗くしていた常緑樹(一年中葉っぱをつけている木)をきり、地面に光があたるようにしました。竹もたくさん生えていたのでそれもきりました。活動を続けていく中で、もっと多くの人が利用できるように2002年にこの河辺いきものの森としてネイチャーセンターや作業小屋、遊歩道が完成したんです。
河辺いきものの森ができた後も、毎月ボランティアの方と保全活動を行うことで、みんなも知っているように多くのいきものがすんでいて、明るかったり暗かったりいろんな環境の森が維持できています。
「じゃあ、保全活動をしなかったら(木をきらなかったら)森はどうなるのかな?」と質問すると、
「森が前みたいになる(暗く)」、「森がなくなってしまう」、「いきものがすめなくなる」という声が。
紙芝居は5分程度の内容なのですが、この森で10回活動している中で、いきものがたくさん住んでいること、暗い場所や明るい場所いろいろな環境がこの森には存在していることを身をもって知っているということもあり、このような答えを返してくれたのかなと思います。
▼木を伐るための道具は、みんなが中はどうなっているのか気になっていたあの草屋根倉庫!鍵をあけて、ドキドキドキ。
▼ヘルメットを装着し、みんなで森を守るぞ!「エイエイオー!」
今日は森を暗くしている木をきり、その下に生えている草たちに光をあてることにしました。みんなが大好きなスーパーボールの草やフユイチゴの草もこの近くにあるので、明るくなったらそれらが生き生きと育つかもしれないね。
▼はじめは、ノコギリが「こわい」と言っていた子もいましたが、ギコギコと一生懸命ノコギリを動かしてきりたおしてくれました。
▼切れた後は、枝がついている部分、太い幹の部分にわけていきます。枝が午後の工作に、幹の部分はモリイコ!や森を利用する人達の工作の材料に使わせてもらったり、薪にしたりします。森を暗くすると言っても、一生懸命生長した木々たちです。無駄にはせず様々なところで使わせていただきますね。
▼リヤカーいっぱいの幹と枝葉が集まりました。お腹もすいているなか、よくがんばりました!
▼お昼からは、細い枝を使い、枝の色鉛筆づくりを行いました。小刀で削ったのですが「かたい~~!」今日伐った常緑樹はゆっくりとゆっくりと生長します。そのため、中が詰まっているためかたいのです。あきらめずにがんばりました!
▼「できた」少しずつ木をけずり、できた鉛筆はとっても嬉しいね。今日は2本作ったのですが、妹に一本あげるんだと教えてくれました。喜んでくれたかな。
▼自分で好きな長さに切ったら完成!3センチほどの色芯を枝の中に入れてあるので、きちんと書けます。もちろん書いたら芯が短くなるのでまた削って使ってくださいね。
▼モリイコ!終了まであと1時間。隊長に手渡されたのは煎った大豆とお餅。作り方にはお豆を細かくしよう!と書かれていました。ミルを使いブイーンッとかきまぜると「きな粉やん!」そうです。きな粉に変身しました。
▼お餅もお湯で茹でました。あっついお湯の中にお餅を入れるのは子どもたちも隊長もドキドキ。誰一人やけどすることなく、お餅投入できました。(ホッ)
▼お餅が柔らかくなったら、お椀にあげて、きな粉をまぶしていただきます!「おいしい~」が顔からも伝わってきました。
▼最後は、家族の方も一緒にレクチャールームで1年間のふりかえりをしました。たくさんのことをしましたね。何が一番心に残っているかな?
▼隊長から1人1人にフォトフレームをプレゼント。1年間の活動の中で選びきれないほど素敵な写真がたくさんありましたが、それぞれのとっておきの笑顔や頑張っている姿、お友達との思い出の写真で作りました。気に入っていただければ嬉しいです!
▼挨拶は今日は家族の方に向けてしました。
保護者の皆様にはモリイコ!活動の趣旨をご理解いただき、1年間の活動を温かく見守ってくださり、本当にありがとうございました。
当日の送迎、着替えやお弁当などのサポートのお陰で、私たちも安心してお子さまたちの対応をさせていただくことができました。
これからもご家族皆さまで自然の中ですごす時間を大切にしていただけたら幸いです。
お子さまの成長をこれからもずっと応援しています。
「モリイコ!で楽しかったこと何?」と聞くと、「足湯!」「森たんけん」「いきものつかみ」「イタリア人」「全部!」と教えてくれました。また「モリイコ!でできるようになったことある?」と聞くと「火をつけることができるようになった!」「刃物の使い方がわかった」「いきものがつかまえられるようになった」など、自信に満ちた声で教えてくれました。みんなが成長していく姿を見ながら隊長たちも楽しい1年間をすごさせていただきました。ありがとう。
あべまき隊のみんなは、体力がちょっと少ないのかすぐへこたれたり、したくない~と言ったりしたこともありますが、スイッチが入ったら、ニコニコ笑顔で、さまざまな年齢の子たちで遊んで助け合って協力し合う姿、たくさん見られました!10人揃ってまた集まるのは難しいかも知れませんが、みんなでモリイコ!を楽しんだこと忘れないでくださいね。
ぜひ、「隊長~、森にきたよ!」って、いつでも遊び来てくださいね。隊長みんなで待っています。
それでは、また会う日まで! 1年間、どうもありがとうございました。 隊長一同