里山保全活動団体「遊林会」


モリイコ!第9回目 あらかし隊

2023.01.29

先週に降った雪がまだまだ残る森で、あらかし隊の9回目の活動が行われました。

いつものように挨拶の後は、森のお話から。
みんな学校や家の周りで雪あそびをたくさんしたと言っていましたが、隊長からは、今日はこの森ならではの遊び方「フィールドサインさがし」ができるよ!と教えてもらいました。これは何かというと、この森に棲む動物たちが残していったサイン、今日であれば雪の上についた足跡のことです。ウサギやキツネ、タヌキ、テンの足跡などを教えてもらいました。森に行きたい気持ちが膨らんでいましたが、雪の森での注意点もしっかりと教えてもらって、雪の森たんけんへ出発です。


ここ数日、雪の中でたくさん遊んでいる子どもたち、雪の上で走るのもお手のもの。ダッシュ!


ウサギの足跡発見!チョンチョンパ、チョンチョンパと雪の上についています。今日はウサギの他にも、キツネ、テン、サギなどの足跡が見られました。足跡をたどって森の奥まで入った子もいましたよ。

水辺の林にたんけんへ出かけました。


野鳥観察小屋前の川では水切りが始まりました。どら焼きみたいな形に雪を固めると、よくはねるのですが今日の雪はもろくてすぐに崩れてしまいました。それでも一生懸命固めて、水切りがんばっていました。


雪を使って、クッキングもしました。雪の卵を割って、雪の粉に牛乳、砂糖、そして葉っぱのキャラメルも入れて混ぜ混ぜ。フライパンで焼いたらキャラメルホットケーキの出来上がりです。

壁の隙間からニヤリとしているのは、隊長と雪投げで勝負している子たち。隊長に当てるため、まとまりにくい雪を大きな雪玉にし、投げていました。

水辺の林から西口に向かっていくと、いつもの川が何か濁っているように見えて・・・

わぁ!凍っている!! 凍っている場所は水が溜まっている場所ということもあり、寒波によって川の水が氷になってしまったのです。
こうなると、氷が欲しくなっちゃいますね。木の枝、自分の足を使い、氷を川から引き上げました。

その氷の大きさはなんと!

子どもたちが乗れちゃうくらいの大きさでした!


厚みを測ったら、3.5センチ。

順番に乗っていたら、最終的には大きな氷は割れてしまいました。
「でっかい冷えピタに使える」、「お迎え来てくれた時にお母さんに見せよう!」とそれぞれ使い道を考えて細かくなった氷を手分けして作業小屋まで持ち帰りました。

細かくなったといっても、大きいですね。

たくさん雪あそびをしたので、みんなお腹ペコペコでした。今日のお弁当もとってもおいしかったですね。


お昼休みは、室内で福笑いやけん玉、カードゲームをして遊んだり、雪投げを楽しんだりしました。

お昼からは今日のミッションです。いつもはミッションを探しに行くのですが、雪の中を探すのも難しいだろうということで、雪玉当ててミッションゲットしよう!チャレンジを行いました。


一輪車の的を狙い、雪玉を投げます。雪玉が当たったらお年玉袋ゲットです。このお年玉袋の中にバラバラになったミッションが入っています。

見事、全員雪玉を当てることができました。

それぞれのお年玉袋からミッションを取り出し、合わせていくと「寒さをふっとばそう!河辺の森おんせん!」

そうです、今日はみんなで協力して、足湯を作るのです。

「足湯にするためにはお湯が必要やけどどうすれば良いかな?」と隊長が聞くと「お水をたき火でお湯にできるやん、たき火は何回もしてるしできるで」という頼もしい答えが。
「お水も良いけど、今日はせっかく雪がいっぱいあるんやし、雪をお湯にしようか」と隊長が言うとみんな「えぇー!」と驚きとワクワクの声が聞こえてきました。


羽釜いっぱいになるよう、バケツで集めてきてもらいました。みんなで羽釜山盛り2つ分の雪を集めました。


集めた雪の温度を計りました。「0℃」ここからちゃんとお湯になるのでしょうか?


たき火もいつも使っているたき火台より大きな火をつけていきます。2台とも1本のマッチで着火することができました。

鍋を火にかけるともくもくと白い煙が出てきました。いつもはうちわを使い風を送るのですが、今日は火吹き竹で風を送ります。


もちろん、自分たちで作ります。竹をノコギリで伐るのは滑りやすいのですが、みんなで押さえあって順番に伐っていきました。

伐った竹は穴を開けて、ペンで自分の名前などを書いたら完成です。

早速使ってみました。

あれれ?何かおかしい? いいえ、この子たちは火吹き竹を使い伐った竹のクズをあつめてくれていました。しかし、コントロールするのが難しく、最終的にはホウキで集めキレイになりました。


最初に入れた雪はみんなが火吹き竹を作っている間に溶け、60℃近いお湯になっていました。山盛り入れた雪も溶けたらお鍋の真ん中くらいになっていましたね。
もう一度みんなで追い雪を10℃に下がったお水をお湯にすべく、火吹き竹を使い火力をあげていきました。

フーフーとほっぺたを膨らまして一生懸命風を送ってくれたので、いい湯加減になりました。

そのお湯をタライに移し、以前の活動で作ったセイタカアワダチソウの入浴剤を投入したら、河辺の森おんせんの完成です。


完成を記念して、みんなで「かんぱ~い!」


温かな足湯と、ホットドリンクで、冷えた体を温めることができました。

今日の感想を聞いてみると、「足湯楽しかった」「ホットドリンクがおいしかった」「雪の上の足跡見つけるの楽しかった」「家の近くにも氷はあるけど、こんなに分厚い氷はないから、嬉しかった」など言ってくれました。隊長が「今日は雪の森たんけんしたいから雪降って、と言っても雪は降ってくれない。みんなはとっても特別な日にこの森に来られたんだよ」と言っていましたね。今日しかできない体験を思う存分できたのではないでしょうか。


最後に・・・ 足湯冷水バージョン。 今日の雪をふんだんに使用し、せっかく温めたお湯を冷水にして楽しんでいました。
お家ではゆっくりお風呂に入って体を温めてくださいね。

モリイコ!あらかし隊は、次回の2月23日(祝・木)で最終回になります。
次はどんな森が、どんなミッションが待っているのでしょうか。
隊長たちもみんなと一緒に活動するのを楽しみにしています。 山北

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