
そとイコ!川ガキ育成塾「関さんとみんなで水族館をつくろう!」
2025.08.02
今日、8月2日(土)は、今年度1回目の『そとイコ!川ガキ育成塾』を開催しました。
このイベントは東近江市のエコツーリズム(http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/ )の一環として取り組んでいます。
今回は「関さんとみんなで水族館を作ろう!」というテーマで、びわこベースから館長の関慎太郎様、関直美様、水谷様、沢森様をお迎えし、河辺いきものの森横の川でいきものつかみを行い、みんなで捕まえたいきもので水族館を作りました。関さんとのコラボ企画は今年で4 年目を迎えます。さて、今年はどんな水族館が出来上がったのでしょうか?
▼今日は市内外の親子10組・28名の方がご参加くださいました。少し曇り空で風もあり活動しやすい一日となりました。挨拶の後は、今日入る川にはどんないきものがどんなところにいるのか?関さんに教えていただきました。
▼3チームに分かれて、川に移動です。この川は河辺いきものの森の第3駐車場付近の農業用水路で愛知川につながっています。また、2024年に株式会社IHI様の取組で環境省の自然共生サイトに認定されています。
▼川についたら、①水が濁る前にバケツに綺麗な水を入れること、②水の中での網の使い方、③いきものが苦しくなるのでバケツに入れすぎないこと、の3つの大事なポイントといきものつかみのコツを教えていただきました。
▼タモ網を使ってガサガサ、ガサガサ、色んなところを探していきました。
▼そして、こちらは参加者全員に人気のあった投網体験!関さんのサポートのもと、小さな子も「えいっ!」と投網を投げることができました☆
▼泳ぎの早い魚は投網が一番捕れます。捕れた魚を眺めるのも楽しかったですね。
▼「陸のいきものも水のいきものも好き!」と言いながら、つかまえたいきものを見つめる眼差しがキラキラしていて素敵でした☆
▼網を上げた時にどんないきものが入っているかドキドキしましたね!
▼約1時間のいきものつかみの後は、水族館開館のため、びわこベースの皆さんは仕分けに入ってくださいました。
▼水族館準備中の間は休憩をしながら、サワガニやザリガニとのふれあいを楽しみました。オス・メスの見分け方を知っている子もいて子どもだけのミニ観察会になっていました。
▼12個の水槽に入ったいきものを1種類ずつ説明してくださいました。子どもたちが関館長にくっつくぐらい近くに寄って、熱心に説明を聞かれていたのが印象的でした。「ハリガネムシはカマキリに寄生するんだけど、ミズカマキリには寄生しないんだよ」と教えてくださいました。「さわってみる?」と聞かれたら、「さわりた~い‼」と子どもたち。一番人気⁉かと思うぐらいの反響でした。
▼「タテボシガイには、今回獲れたアブラボテやカネヒラという魚が貝の中に卵を産むんだよ。この貝の中にもきっと卵が入っているよ」と教えてもらいました。
▼今回、獲れたいきものたちです。左からカワムツ、アブラボテ、ミナミメダカ、ナゴヤダルマガエル、ミズカマキリ。その他には、オイカワ、ヌマムツ、アブラハヤ、オウミヨシノボリ、ドンコ、ニシジマドジョウ、ヤゴ、アメンボ、コオイムシ、タイコウチ、ハリガネムシ、タテボシガイ、ヒメタニシ、カワニナ、オタマジャクシ(ヌマガエル)、ヌマガエル、トノサマガエル、ナゴヤダルマガエル、アメリカザリガニ、スジエビ、カワリヌマエビ、合計26種類のいきものを捕まえることができました!
▼いきものの観察会の後は、びわこベースから持ってきてくださったアズマヒキガエルを触らせていただきました。
▼大人しくて、可愛いアズマヒキガエル。虜になっちゃいましたね。。
参加者の大人の皆さんからは
・投網体験ができて良かった
・投網を広げることが難しかった
・タナゴが貝に卵を産むと知り、勉強になりました
・暑い日が続き、外遊びがあまりできていなかったので、水に入れ外で遊べて楽しかったです
・実際に捕まえて展示することは少ないので、最後まで楽しかった
・いつもびわこベースに遊びに行っていますが、関さんになかなか会えないので会えて嬉しかった
・たくさんのいきものに直に触れることができたこと
・いきものの説明が聞けて楽しかったです
参加者の子どもの皆さんからは
・いろんないきものが見れて良かった
・ミズカマキリが捕まえられた
・でっかい魚を見つけられた
・卵を背負っているコオイムシが見られた
・タイコウチがとれた
・川の水が気持ち良かった
などのご感想をいただきました。
どのご家族様も親子一緒に楽しんでくださっている様子を伺え、今日が楽しく思い出に残る一日だったと知ることができ、私たちもとても嬉しかったです。
ここ最近は猛暑の日々でしたが、今日は台風の影響か風もあり、心地よく川遊びを楽しんでいただけて良かったです。
川で遊ぶことは子どもたちにとって最高に楽しい体験です。小さな頃の体験は自然を愛でる気持ちを養い、自然やいきものを大切にする気持ちが育まれます。もちろん、危険もありますので安全に気をつけていただきながら、小さなうちに川とたくさん親しんでいただけるといいなと思っています。
また、今回入った川は環境省の「自然共生サイト」に認定されているお話をさせていただきましたが、農業用水路のコンクリートの川も土が流れ草が生えると、そこはいきものの棲みかに変わっていきます。石を積むといきものたちの隠れ場所にもなります。人工物も人が少し手をいれることで、生物多様性は育まれていきます。そういった場所が一つ、二つ、増えていくと生態系がつながっていき、豊かな自然環境が未来につながっていくと思っています。今日の体験を通して、自然っていいな、大切にしたいなと親子皆さまで思っていただけましたら幸いです。
今日はご参加いただきまして、ありがとうございました。
最後になりましたが、関さまはじめ、びわこベースの皆さまにはご準備から当日のご指導、後片付けまでお世話になり、本当にありがとうございました。お陰さまで大成功で終えることができたエコツアーになりました。この場をお借りし、厚く御礼申し上げます。
関さま、びわこベースの皆さまの益々のご活躍を心より応援しております。ありがとうございました!