
そとイコ!川ガキ育成塾「元祖・川ガキと魚つかみをしよう!」
2025.08.31
昨日、8月30日(土)は、今年2回目の『そとイコ!川ガキ育成塾』を開催しました。このイベントは東近江市のエコツーリズム(http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/ )の一環として取り組んでいます。
遊林会の理事でもある黒川薫さんを講師にお迎えし、市内・永源寺の和南川でいきものつかみを行いました。「元祖・川ガキと魚つかみをしよう!」は川ガキ育成塾の中でも毎年、あっという間に定員に達するほどの人気のツアーです。今回も定員を超える募集があり、抽選により親子10組24人の方がご参加くださいました。
▼和南川での魚つかみイベントは地元の方のご協力のお陰で4回目を迎えることができました。川の砂利をどける工事やヨシなどの草の繁茂状態、天気による水の量など、環境は常に変わるため、川の様子は毎年全く異なります。それに伴ってそこに棲んでいるいきものたちの種類や量も変わってきます。環境は常に変化していて同じではないことを知っていただき、今日はどんないきものが見つかるかな?とお話させていただきました。
▼川に入る前に川の中を観察してみました。そーっと眺めてみると、何種類かの小さなお魚たちが泳いでいましたね!「わぁ!いるいる~」「かわいい~」と言う声が聞こえてきました。
▼その後は、講師の黒川さんから網を使ったガサガサと言われるいきものの見つけ方、また、石の下にいきものが隠れているので石を足でひっくり返して見つける方法を教わりました。
▼親子で協力しながら、一緒にいきものつかみ♪いきものが網に入っていることを確認できると、あちこちで笑顔が見られました!
▼保護者の方も童心に返って楽しんでくださっておられる様子が見れて嬉しかったです。
▼川の上流は少し深みがありました。ここには大きな魚たちがたくさん泳いでいました。
▼箱メガネで川の中を泳いだり、ライフジャケットをつけているのでプカプカ浮いてみたり楽しそうでした♪
▼いきものつかみの最後には投網を使っていきものつかみに挑戦!今の時期は漁業権の関係があり投網を使った魚つかみは禁止されているのですが、和南川など愛知川を管理されておられる愛知川漁業組合の村山組合長さんが「子どもたちにお魚を見せてあげるのならいいよ」と特別に許可をくださいました☆投網担当のスタッフから投網の仕組み(1枚の投網で3か所をめがけて投げること、投網に入った魚は底が袋状になっていて出られなくなることなど)を教えてもらってから投網見学をしました。
▼村山組合長との約束で投網の使用は2回だけ。みんなでスタッフを見守りました。
▼アユ、オイカワ、カワムツが入っていました。子どもたちも大興奮!
▼いきものつかみ終了後は、スタッフが種類毎にいきものを仕分け、観察会の準備をしました。
▼黒川さんの観察会の様子です。見つかった魚の種類を特徴を交えながら一種類ずつ丁寧に説明してくださいました。お腹に吸盤のあるヨシノボリはプラカップに入れて下から観察しました。いきもの好きな子どもたちばかりなので興味津々で聞いてくださっていました。
▼遊林会の代表理事である井田さんは県内の色んなフィールドで水生昆虫の観察会も担当されています。自然豊かな川を保つため、また魚たちが生きるためにも水生昆虫はなくてはならないいきものです。そんな水生昆虫たちの種類やどんな特徴なのかを教えていただきました。
▼こちらが、今回捕まえたお魚たちです。順番に、アカザ、ナマズ、アユ、オイカワ、カワムツ、タモロコ、ドンコ、ニシジマドジョウ、カワヨシノボリ、ビワコヨシノボリ。
▼お魚以外のいきものたちは、順番にツチガエル、ツチガエルのオタマジャクシ、サワガニ、ヤゴ(コオニヤンマ、サナエトンボの仲間、シオカラトンボの仲間、コヤマトンボの仲間)、コオイムシ、ミズカマキリ、カワニナ、モノアラガイ、スジエビ、カワリヌマエビ、オケラが見つかりました。
▼今年はみんなで25種類のいきものをつかまえることができました☆アユやナマズは初めてつかまえられました。私個人的にはオウミヨシノボリがお腹に卵を持っていてボールのように膨れている姿を初めてみて感激しました。
▼観察会の後はつかまえたいきものを観察しました。顕微鏡のファーブルを使うと小さないきものをより深く観察できましたね。
▼観察会終了間近、「上から見えたし、近くまで来たからちょっと見に来たわ!色んなのつかめたか?」と愛知川漁業組合の村山組合長が来てくださいました。気にかけてくださって嬉しかったです!
▼最後はつかまえたいきものたちと全員で集合写真です!猛暑の中での活動でしたが、ご参加くださり本当にありがとうございました。
参加者の皆さまからは、
【子ども】
・魚をつかまえることが楽しかった
・川遊び
・いろんな生き物が見れて良かった
・川でスイスイ泳いだり、浮かんだり、楽しかった
・魚つかみも全て楽しかった
【大人】
・色んな魚を観察できて良い時間となりました。
・子どもが色々な生き物、川などに感心をよせる姿が嬉しかったです
・まだ自然が残っているんだなということ
・近くで大きなアユなどを見れて良かった
・昨年より深いところに行けて、川で浮かんだり、泳ぎながら観察できて良かったです
・昨年との川の形状が違っており、日々の変化があることを知った
などのご感想をいただきました。
今年は雨が少なく、下見に来るたびに川の水が少なくなっていたり、かなりの猛暑の中での開催になり、色々と心配が重なりました。
参加者の皆さまには熱中症対策など色々とご準備いただき、当日を迎えてくださり本当にありがとうございました。
講師の黒川様、愛知川漁業組合の村山組合長様、山上町の自治会長様にも大変お世話になりました。皆さまのお陰で今回も無事イベントを終了させていただくことができました。
黒川さんのお話にもありましたが、子どもだけでの川遊びは危険ですので、大人の方が一緒に遊んでいただきたいと思います。その時には、いきものをつかんだり、触ったり、匂いを嗅いだりしながら、「あ~川っていいなぁ」「自然が豊かなのはいいなぁ」と肌で感じる体験をこれかもたくさんしていただけると嬉しいです。今日の日が親子皆さまにとって大切な思い出の一つになっておられましたら幸いです。
▼川に寝転びながら、青い空をながめ、夏の風を体いっぱい感じて彼女はどう思っていたのかな?小さな心に川の楽しい思い出が残ってくれたら最高だなと思います☆