里山保全活動団体「遊林会」


そとイコ!川ガキ育成塾「元祖・川ガキと魚つかみをしよう!」

2024.09.08

昨日、9月7日(土)は、今年2回目の『そとイコ!川ガキ育成塾』を開催しました。本当は9月1日(日)の開催でしたが、台風の影響で増水していたため、延期日の9/7に開催させていただきました。また、このイベントは東近江市のエコツーリズム(http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/ )の一環として取り組んでいます。

遊林会の理事でもある黒川薫様を講師にお迎えし、市内・永源寺の和南川でいきものつかみを行いました。「元祖・川ガキと魚つかみをしよう!」は川ガキ育成塾の中でも毎年、あっという間に定員に達するほどの人気のツアーです。今回も定員を超える親子11組31人の方がご参加くださいました。

▼安全のためにライフジャケットを着用し、まずは入る川の確認です。その後は、講師の黒川さんに「草の生えている辺りに、網を立てて川底につけて、足でガサガサと追い込むと魚を捕まえやすいよ!」と魚つかみのコツを教えていただきました。

▼ヨシが繁茂していて昨年とは川の様子がすっかり変わっています。「去年も上級編やったけど、今日の魚つかみはかなり上級編です!だから、今日魚つかめたらすごいよ!」と黒川さん。子どもも大人も網とバケツを持って魚つかみの開始です!

▼魚だけでなくトンボ(コオニヤンマ)を捕まえることもできました!羽を傷めない持ち方バッチリですね。

▼前半30分魚つかみをしたあとは、仕分けをして一旦休憩。「サワガニ、ヤゴ、タイコウチはこのタライに入れてね!」とお願いすると、子どもたちが丁寧に分けてくれました。

▼後半30分。さらに大きな魚をつかめるように、黒川さんと一緒に追い込みました!

▼後半になるとガサガサも慣れてきましたね!

▼バタ足で泳いでみました☆暑かったので、とても気持ち良さそうでした~。

▼後半終了後、スタッフたちが魚の仕分けをしている間は河原の石で遊びました。これは、ロックバランシング(ストーンバランシング)と言って、岩や石を積み上げるアート。石積みではなく、石の角を立たせるのです。難しいのですが、見事3段積み上げることができました‼そして、河原にアートができていました。

▼仕分けの後は黒川さんの観察会です。見つかった魚の種類を特徴を交えながら一種類ずつ丁寧に説明してくださいました。

▼今回は、カワヨシノボリ、ドンコ、タモロコ、シマドジョウ、カワムツ、オイカワ、ムギツク、アカザを捕まえることができました。スタッフで下見に行ったときは、こんなにたくさん見つからず心配していたのですが、たくさんの種類を見つけてくださってすごい!と思いました。特に、アカザは上流の綺麗な川に澄んでいて、絶滅危惧種とのこと。皆さんに本物を見ていただけたことで、和南川の綺麗さを実感していただけたのではないかと思います。
 

▼みんなで捕まえた魚たちで完成した水族館☆ 同じ種類の魚がかたまって泳ぐ姿やドンコのように下に沈んでいる魚など、水槽で見ると川の中での棲み分けの様子もよく分かりましたね。

▼水生昆虫もたくさん見つかったので、スタッフ山北の水生昆虫の観察会も行いました。「水生昆虫は水の綺麗さの指標になるよ。カゲロウやカワゲラは山の近くの綺麗な川に棲んでいて、魚のエサになるよ。」と教えてもらいました。

▼ファーブルという顕微鏡でヒラタドロムシ(丸いほう)やカゲロウなどを観察してみました。ヒラタドロムシを見ると、エラがヒラヒラと動いている様子が分かり、小さないきものの姿に子どもも大人も興味深々でした。

▼観察会の後は、気になるいきものたちをじっくり観察しました。

▼挟まれたらちょっと怖いよ~と思いならがサワガニを触ってみました。お腹に赤ちゃんをびっしり抱えているお母さんガニもいましたね‼

▼カワニナもたくさんいたのですが、カワニナをエサにしているホタルの幼虫も見つかりました。

秋晴れの気持ちのよい日であっという間の3時間でしたね。
子どもの皆さまからの感想
・魚つかみが楽しい
・いきものを捕まえられたのが楽しかった
・川の中を直接みるのが楽しい
・顕微鏡で観察するのが楽しい
・前半と後半、どっちもいっぱい捕まえられて満足
・アカザを捕まえられてうれしかった
大人の皆さまからの感想
・魚や水生昆虫のことを知ることができて発見も色々ありました
・天気も良くて楽しかった。安全にも配慮して頂いて、安心して楽しむことができた
・昨年も参加しましたが、今年の方がたくさん捕まえられた(親子とも)。子どもの成長も見られて大変有意義に過ごせました
・童心に戻って必死に魚つかみをしました。なかなかできない体験をさせてもらえて楽しかったです。
という、嬉しいご感想をたくさんいただきました。

黒川さんの最後の挨拶では、「川の状態が心配でしたが、開催できて良かったです。川は子どもだけでは危ないので、必ず大人と一緒に。そして、危ない危ないと思っていても魚つかみは楽しいです。怖がらずルールを守って楽しんでいただればと思います」とお話してくださいました。
今回も黒川さんには大変お世話になり、本当にありがとうございました。

また、このエコツアーの開催にあたって川の使用を快く許可してくださった愛知川漁業協同組合の村山組合長、山上地区の区長様にも大変お世話になりました。「地域おこし的なことをしてくださりとてもうれしく思います。大変だと思いますが、今後もぜひ続けていってくださいね」との励ましのお言葉もいただきありがとうございました。

そして、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。お子様、保護者の皆さまにとって、今後ますます川にご興味を持ってくださる機会となっていれば幸いです。

最後に素敵な一コマをご紹介。解散してからもまだまだ川で遊びたい子どもたち。すっかり川ガキですね‼

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