里山保全活動団体「遊林会」


そとイコ!「井野先生と虫つかみ&観察会」

2024.10.12

今日は、午前は河辺いきものの森の保全活動、午後は「そとイコ!」を開催しました。

▼午前の保全活動の前半はスタッフ長谷川による「ひっつき虫」の観察会でした。森の色んなところにあるひっつき虫を探すのが楽しかった様子でした♪

▼保全活動の後半は水辺に繁茂する水草(カナダモ)の駆除とナラ枯れで伐採した木の回収をしました。水辺ではちびっこたちがいきものたちと遊びながら頑張ってくれました☆

▼木の回収は男性陣が頑張ってくださいました‼

午後からは「そとイコ!」を開催。このイベントは東近江市のエコツーリズム(http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/ )の一環として取り組んでいます。
今回は「井野先生と虫つかみ&観察会」がテーマ。市内の親子10組24名の方がご参加くださいました。あいさつ、スケジュールや注意事項の説明のあとは、森に虫などのいきものつかみにいきました。

▼ここ数年、秋だけ開催しておりますが、今年度は6月にも開催しております。リピーターの方には初夏と秋のいきものの違いなどにも気づいていただけたらと思い、年2回の虫つかみを初めて開催させていただきました。

▼講師はこれまで何度もお世話になっております、現役の小学校の教師であり、日本自然保護協会の観察指導員、夏休みに開催される希望ヶ丘の自然塾の昆虫担当の講師も務めていらっしゃる井野勝行先生を講師にお招きしました。草原広場に集まり、いろんな場所があると、いろんな虫がいること、網の使い方や虫をつかむコツを先生から教えていただいたあと、約40分間、虫つかみをしました。

▼森の茂みで早速オオカマキリを発見!

▼いきものをつかめて親子一緒に大喜び!

▼網も使って「ヨイショ!」

▼テーブルに分類(写真つき)の札を並べてあるので、捕まえたいきものは自分たちで並べてみました。分類が難しい時はスタッフと一緒に見分けるポイントを確認しながら仕分けをしました。

▼ドングリの木にヨコヅナサシガメがいたのですが、その1個体が脱皮をしている姿を見つけました。この瞬間はなかなか見られないので、みんなで観察しました。

▼こちらは観察会の様子です。今日は、37種類のいきものを見つけました。特にオオカマキリ、ハラビロカマキリがたくさん見つかっていました。井野先生がそれぞれのいきものの特徴を教えてくださいました。その中でもセグロイナゴは「この虫は希少で、健全な草原がないといない虫です。」とおっしゃっていたのですが、こういう所に保全の成果が出てくるのだと改めて実感しました。

▼観察会後はいきものを観察しました。じっくりと観察できるこの時間は、いきもの好きな子どもたちにとっても楽しい時間のようでした♪

▼最後は参加者の皆さんと一緒に「はい、カマキリ~‼」。

▼見つけたいきものたちは、できるだけ元にいた場所に逃がしました。

▼最後のあいさつの際には、井野先生から子どもたちに折り紙の赤トンボとススキの葉で作ったバッタをプレゼントしてくださいました。いきものが持って帰れない代わりに、折り紙で作ったいきものを毎回プレゼントしてくださるのですが、子どもたちががっかりしないようにと細やかな気配りにいつも心が温かくなります。

子どもたちからは「今日、めっちゃ楽しかった!」「いきものいっぱいつかめて嬉しかった」などの感想を聞かせていただきました。
生物多様性の森であり続けるためにコツコツと保全活動を続けていますが、その森を活用して皆さまに喜んでいただける事業ができますこと、私たちも大変嬉しく思っております。
ご参加いただいた大人の皆さまには、身近な自然を守ることが子どもたちの豊かな自然体験につながっていること、子どもたちにとっては思う存分いきものつかみをして楽しかったという思い出がずっと心に残れば嬉しいなぁと思います。
最後になりましたが、井野先生には今回も大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。お陰さまで無事にエコツアーを終了することができました。
そして、ご参加いただいた皆さま、ボランティアスタッフとして関わってくださった皆様も本当にありがとうございました。楽しい一日でした♪
それでは、また森で出会える日を楽しみにしております!

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