'08年4号 No.119

☆作業日あれこれ

 久しぶりに好天が予報されていたのですが、目覚めると雨、これで3ヶ月連続で雨かとがっかりしました。しかし、このところ良く当たるようになった天気予報に間違いはなく、人が集まる頃には作業日和の予感です。でも朝方の雨に機先を制せられたのか、参加者はぼつぼつ、ファイヤー・サークルの前で軽トラ野郎は「花粉症でもうすぐ春眠、今日が作業参加の限界、それにしてはみんな少ないなぁー。」と心配顔です。何せ遅刻O・Kの遊林会ですので、開始時間に参加者が少なくてもその内何とかなるだろうと観察会が始まります。本日はフクチャンが担当、春の植物観察、顔を出したフキノトウ、芽吹いたばかりのキクザキイチゲ、イヌコリヤナギ(犬行李柳:コウリヤナギを編んで行李を作ったのですが、それに似た柳)の小さいけれどネコヤナギに似た冬芽(春芽?)、シュンランの花芽などを見てまわり最後に俳句を詠もうという趣向です。ストレッチの時間になるといつもの通り参加者も増えて、ひと安心でした。


賑やかなお昼の写真

  この日のメイン作業は予告通りシイタケの菌打ちですが、この作業は女性や子ども達に人気があります。ほだ木にドリルで穴開け役の亀仙人は「(子ども達が)作業に飽きてくれんと、追われてたまらんわ。」と言いながら必死の作業に励んでおられます。開いた穴に種コマを入れて木槌で叩く作業を、就学前の子も含めた群団が手際よく作業を進め、次から次に新しいほだ木を催促するので亀仙人達は手を休めることができないのです。子ども達も一人前のボランティアとして作業に参加していたのですが、竹藪の整理で発生したタケがファイヤー・サークルに運ばれる頃になると、子ども達の気持ちは焚き火に移ってしまい、お母さん達に呼び戻されては菌打ち作業に戻っておりましたので、亀仙人達は穴開け作業に一息つけたようです。
 落葉掻きはこのところの天候不順でたっぷりと水気を含んだ落ち葉を、熊手で掻き集めるわけですので、今回も重労働のはずでした。もっとも、その他のメンバーはわかりませんが、うしまろと声変わり中のピカピカの高校生はおしゃべりを楽しみながらマイペース、疲れたのは口だけではないかと思っています。
 竹林整理班は引導場(かつて死者に引導を授けた場所)の向かいから南入口にかけて進出したタケの根絶やし作戦。青年部長の号令のもと、気を許した隙に増えてしまった大量のタケを伐っては軽トラでファイヤー・サークルへと運び出しておりました。炭焼き班は、大先生が関わっておられる若竹公園から寄贈された長さを切り揃えた孟宗竹を、炭焼名人特製の車の板バネを加工した刃物とハンマーで割って運びやすいように束にする作業です。簡単そうで重労働、重いハンマーを振り下ろす面々は腰や肩の痛みを訴えておりました。この作業、厚さ1pを超える肉厚の物もある孟宗竹を割るのですが、鉈や鋳物の竹割りでは、何本も割らないうちに刃が欠けたり割れて使い物にならなくなります。炭焼き名人特製の板バネの威力はさすがですが、こんな所も長い間里山保全活動を続けているノゥハウだと思ってしまいます。


竹を撃破 板バネパワー

    この日の昼食はおでんで簡単に済まそうということになっていたのですが、取りかかればそこは皆さん熱心な方々ばかり、野草の天ぷらも追加しようと材料調達命令が大先生に下されます。急遽、現地調達のお役を承った大先生とブンチャン、籠を手に野に出たけれど、雪こそないものの君が為に摘む若菜もなく、奥の手です。伊達に歳はとっておらんわと大先生、森の外の河川敷は日当たりが良く、そこで狙い通りノビルとヨモギを調達、面目を施された次第です。ノビルは小さな球根を生のまま又はさっと茹でて酢味噌で食べると、季節の肴として絶品なのですが、この日は天ぷらです。他にはおしたし、青菜の混ぜ御飯等、「いただきます」の感謝の言葉と共に美味しくいただきました。時間になればミーティングも今月は忘れることなく開始、最後は観察会の時の俳句作品の披露とフクチャンによる講評でした。午後からもそれぞれの作業に戻る方、ファイヤー・サークルの前で子ども達を相手に熱気球遊びを指導するピカピカ高校生、センター裏の空調機器の周りのフェンスに育てているアケビの世話をする蛇掴み名人の姿など、のどかな春の作業日でした。



 4月23日(水) 第3水曜日 森の居酒屋は4月9日 午後7時頃〜
4月12日(第2土曜) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:東近江市 花と緑の推進課 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

     第4水曜の活動日は、うららかな陽光の中でおこないました。シイタケの菌打ちと南口周辺にはびこっていたシュロ退治です。シイタケの菌打ちには会の将来の幹部候補達が参加してくれました。第2土曜日には毎回、子どもの参加があるのですが今回は平日の作業日ですから春休みならではの光景です。ニシムラ大先生のお孫さんと森の常連ユウジ君が志願の活動体験です。シイタケの菌を打ち込んだりほだ木を運んでいます。さてシュロ退治ですがシュロは何かの役に立つこともあろうかと今までお目こぼしされていたのですが、だんだんと数が増えて南国のプランテーションの様で森の景観を壊し始めています。今回の作業で一掃する事になりました。昔はシュロを縄やほうきに加工して生活に利用しましたが現在ではそんな手間をかける人はありません。森から切り出し軽トラに何台も運び出してフアイヤーサークルで燃やそうとするのですが一向に燃え上がりません。別の場所に積んで置いておくにもトゲトゲがあって再び触るのは気が引けます。なかなか厄介な代物です。


第四水曜 シュロ退治

 さてお楽しみのお昼ですが、メインはなんといっても松本隊長お得意のちらし寿司。そしてかき玉汁、白菜煮、春の香りのよもぎやふきのとうとノビルのぬた、森で大人気の椎茸炭焼きです。遊林会の食事はいつもとっても美味しくて、大好評です。  

☆河辺いきものの森スタッフルーム情報

    日に日に暖かくなり、森ではいきものや人の息吹を感じられるようになってきました。春休みを迎えた森では恒例のクイズラリーやイベントの準備をするため、スタッフも忙しくなってきました。
 4月は異動の恒例の季節でもあります。人事異動により森のスタッフでは、ウシマロこと横山が森を去ることになりました。森での勤務は6年。長いようで短い時が過ぎたのでした。 新しく健康福祉部から藤田が赴任する事になりましたので変わらずよろしくお願いいたします。  

☆ブログについて…

    遊林会ではホームページを開設して最新の情報を発信しています。けれどもこれを新しい情報に更新するためには少々のコツが必要です。これはスタッフの中で唯一、三平モドキが免許皆伝で孤軍奮闘で頑張っています。一週間に一度以上の更新 を目標に作業を続けています。もう少し誰でも 簡単に日々の情報を更新できないかとの考えか らブログをつくりました。ブログは、暗証番号さ え知っていれば簡単に更新できる構造になって いて、サービスは無料で利用できるうえ、たくさ んの写真をあしらった楽しいページがインターネット上に出来上がっています。折角立ち上げたのです からホームページより更新頻度を上げて、日々楽し い物を目指しています。載せる内容の方は、先月号でも触れたとおり図鑑を作るためにスタッフが撮り貯めている写真を利用したり、日々のスナップを掲載することにしていますので、お楽しみに‥。肝心のブログの名前は「かわべえフォトログ」です。遊林会のトップページから、ブログにリンクをはっていますので、是非一度ご覧になって下さい。
http://kawabee.cocolog-nifty.com/blog/  

☆森のイベント情報

    森はただ今、春休み中で、連日子どもたちで大賑わいです。はしゃぐ声、走り出す足音が響いています。子どもだけでくるグループもあれば、子ども連れの若いママさん、おじいちゃんにおばあちゃんと一緒に、などなど、晴れた日には20人くらいの色々な人たちがクイズラリー&上級編にチャレンジしています。7問以上正解&上級15問完全制覇のプレゼントも大人気(毎回考えるスタッフはしんどい!)で、子どもにも大人にも好評です。さて、賑やかな春休みが終わっても、次のイベントが目白押し。これからのイベントの情報をお知らせします。
1. 大人向け講座
  今年も深緑の中、年間を通じての大人講座が始まります。里山の話の講座、観察会、森の保全作業、クラフト講座など、座学、実習ともに準備している最中ですので、ご期待下さい!
2. GWスペシャルクイズラリー
 初めての人でも、常連さんでも大歓迎!森の手作りプレゼントも用意していますよ〜
3. 森のコンサート&緑のつどい
 今回の春のコンサートは、クラリネットを加えた弦楽四重奏です。新緑の森の雰囲気漂う中で、クラシックを聴いてみませんか?
  春の森コンサートは5/24、緑のつどい5/25です
4.木ままクラブ  自由な活動ができる活動日です。参加は自由ですので、ご参加お待ちしています。予定日は次の通り。それぞれ木曜日です。4/17、5/15、5/22、6/5、6/19です。  

☆4月作業日のお昼は?

    4月の作業日、ヤマザクラには間に合わず、カスミザクラにはまだ早い時期になるでしょうか。今年は毎年は咲かないイヌザクラの花を見ることができるのでしょうか。桜の季節です。  お昼は野草の天ぷら、タラノメも目星を付けた木から大先生の指導で三平モドキが高枝ばさみでたっぷりと収穫することでしょう。シイタケは天ぷらに、ノビルにヤブカンゾウは芥子味噌でぬたに、季節の食材を使用した料理が浮かびます。お楽しみに。
 容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!

発行者:東近江市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/ or ”遊林会”で検索  あなたの思いを掲示板へ


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