'08年1号 No.116

☆今年、丸々10年が経過します

  昨年からナラ枯れ対策に参加した有志の発案で「木ままクラブ」活動がスタート、ほぼ毎週、定期的に活動が実施されるようになりました。遊林会のような活動は、団塊の世代の社会参加の活動として注目されていますが、活動日が少ないと、それ以外の日は何をしたらよいのかと考えていましたので、こうして活動日が増えるのは喜ばしい限りです。森守堂は、いつ森にやって来ても集まり談笑できるように整備した建物です。活動に賛同する方々が足繁く森に通われ、森守堂で楽しみ、いずれは自分たちのフィールドで新しい活動を興されることが理想と思っています。

☆作業日あれこれ 


はっぱ観察会

   第2土曜日の活動日の午後は忘年会です。時間までに集まってくる面々は雄トラばかり、こりゃー冷蔵庫の中身が足るかいなという不安が一瞬脳裏をよぎります。自然観察会はフクチャン担当、紅葉・黄葉の解説ですが、見本に用意した台紙いっぱいの葉っぱに一同感心するばかりです。 それぞれスキャナーで読み取り印刷した代物なのに、最初、なんで実物が台紙にあんなにピッタリと張り付いているんだろうと、皆、首をひねっていたからです。落葉樹の離層の発達と葉の色が変化する仕組みは昨年も書きましたので今回は省略。解説が終われば紅葉を見ようと森の西の端まで移動です。毎年、美しい紅葉を見せる紅葉の林ですが、今年はまだ黄色の葉が多くそれほどでもありません。もう少し時間が経過すればきれいな赤い葉になるのか、混み合って充分に陽の光が当たらなくなったせいで紅葉しないのか、わいわいがやがやと賑やかです。今月のストレッチは棟梁の出番となり、アメフトで身に付けた筋肉ほぐしを指導、身体に気持ちよかったとそれはそれで好評でした。  この日の作業は、竹林整備、草原の機械刈り、ドングリ広場のアラカシ伐採、来月以降の落葉掻きに備えてアオキ等の刈り取り食事作りです。竹林整備は青年部長が急用で不在(午後の忘年会二次会にはご出席でしたが)、代打うしまろがリーダー、いつもの面々と一緒にタケを伐り、軽トラで運び、枝を処理して、クラフト材料をストックしていました。1年間に子ども達が使用するタケの量は膨大で、マルはまだ足りないといつも言っています。


みんなで引っ張れ!

  草原広場では1年に一度の機械刈りです。一昨年、タニウツギが刈られてしまい、「大先生、呆然事件」もありましたので、残すべき物にはテープで印をしましたが、機械刈り専門のヘムスロイド村御一行様は亀仙人をはじめ、がむしゃらなところがあり少々不安です。7台の刈払機を投入、2mを超えるススキも1時間程で全て刈り倒されると、それまで隣で林床のアオキなどを刈っていた班が移動、刈られた草をファイヤーサークルへ運び出します。軽トラが出払っていますのでリヤカーの出番です。こうなると草を一杯積んだリヤカーの上に子ども達が乗り込んで大喜び、三平モドキは草と子ども達を運ぶことになります。これでは運び終えないと思ったベテラン勢はバロンシートを広げ、その上に草を載せ包み込んで運び出しました。亀の甲より年の功だと自画自賛しておりましたが・・。餅つきが始まる前には全て運び出されましたが、ひとつ残念なことがあります。この草原で確認されているカヤネズミの巣が今年は見つからなかったのです。それほど多くない個体数でしたので不安です。 森の一番奥のドングリ広場では、来月からコナラなど育ってきた若木に更新するために大径木を伐採しますが、その前に邪魔になるアラカシの伐採をやっています。それほど太くないのですが、高さが15mもあると育っている若木の上に倒すわけにもいかず、ロープで引っ張りながら伐採です。しかし、枝掛かり、伐り口にはチェンソーを噛んでしまい、総出で根元を横に引っ張ったり、てこを使ったりと知恵を出し合い作業を進め、何とか切り倒し完了。後は全員で解体、時間内に運び出すまでには至りませんでした。


一年お疲れ様〜


  忘年会はお昼の餅つきからスタート、つき手と手返し役を周りで冷やかしながらのいつもと同じ風景です。ほぼつき上がったところで子ども達や若者の出番、はやし立てながら仕上げの餅つきです。ひと臼つき上がったところで、1年間の活動の無事に感謝して、一同、乾杯!発声は焼鳥名人でした。 つきたての餅、鴨のたたきなどをいただいて完全に忘年会モードに突入。隣に座っていたオーチによると、昔のようなペースで飲むクマに「こりゃ、峠の5年が乗り越えられず先がないのでヤケ飲みやなぁ。」と感じたそうです。反対側の隣では小学生の木こり見習いがおろし餅をパクつき鴨のたたきの皿をさらえております。彼が飲めるようになるまで生き長らえたやと感じた次第。一次会がはねてもトラ共は森守堂に場所を移して、囲炉裏を囲んで延長戦、気が付けば何時の間にか青年部長も参戦です。こんな訳でいつもの名画鑑賞会は、ギャラリー2人だったとか。展示ホールではクリスマスの飾り付けに精を出す方々もいたことを付け加えておきます。

 1月23日(水) 第3水曜日 森の居酒屋は1月9日 午後7時頃〜
1月12日(第2土曜) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:東近江市 花と緑の推進課 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

  

森守堂、トラと囲炉裏と


  年末に近い19年最後の週日の活動日は第三水曜日です。晴れ時々曇りの中、森と河辺の森駅前のビオトープに分かれて活動しました。森組は、学校の保全体験や前回作業で積み残されていた葉っぱ付きの枝を太い部分は薪や柴に仕上げ細い枝と葉はチッパーに入れて粉々に砕きます。仕事人軍団の活動はすばやく予想以上に早く片付ける事が出来ました。そこでドングリの林に影を落とすアラカシを伐りました。森の一番奥から伐った木や葉っぱ付きの枝を運び出しました。日の光をいっぱい浴びて小さなドングリが育つ事でしょう。駅前組は十月から竹柵改修作業が途中になっていたので続きを仕上げていただきました。ビオトープは見違えるように美しくなりました。森の玄関口として素敵な佇まいでお客様を迎える事が出来ます。さて楽しみのお昼の方は、地元の建部北町で採れた黒豆を使ったおこわや豚肉のしょうが焼き、豚と白菜炊き、焼き豆腐など、美味しい昼食をいただきました。ありがとうございます。第二土曜日の活動日から考えればこの日も午後から忘年会でも不思議でないところですが、仕事人軍団は昨年も一昨年も、午後からも作業をしています。今年も昼からも頑張って午前中の活動を続けました。マルによると最後に年末の挨拶を忘れてしまったのが心残りだった様です。

  

☆いい大人講座開催

    今年度の新たな取り組みとして「里山で学ぶいい大人講座」を市から受託し開講しているところです。企業人の大量退職時代を迎え退職後に地域活動に積極的にかかわっていただくきっかけづくりの取り組みで市の長寿社会課から依頼を受けて開催しています。里山に関する基本的な事からから最新の情報まで盛り込んでいます。参加者のみなさんは好奇心旺盛で、スタッフも楽しみながら計画しています。講座の前には勉強しないといけないので、これがまたスタッフの技量を押し上げる事に繋がり良い刺激になっています。講座を受講された方の中から、実際に地域の里山保全活動や遊林会活動に参加してもらえれば本当に有意義な事です。また、遊林会に参加されている方に向けても里山の事を考える機会になっているので、良い機会だと思います。実は、この様な退職高齢者の地域活動デビューの取り組みは隣の近江八幡市が先行していて多くの方が地域社会の様々ないろんな活動をはじめておられ成果を上げておられます。東近江市でも遊林会の他にも蒲生のまちづくり協議会も「地域デビュー応援塾」(全6回)に取り組んでいます。12月15日には開校式がおこなわれ事例発表として炭焼き名人から遊林会の活動の特徴を発表していただきました。「同じかまの飯を食べて、自己アピールだけでなく、ときにはアルコールも必要だと思う」と裏情報も伝授しておられました。この分野ででも先駆者として遊林会が貢献しているのです。  

  

☆クリスマスコンサートも無事終了

    マニアックになりすぎず誰もが気軽に楽しめるコンサートを目指して森のネイチャーセンターで年2回開催しているのですが、今回は初めて楽器を使わない人の声だけのコンサートです。


アンマークトシンガーズのみなさん

 今までと方向が違い受け入れられるのか少し心配していました。本番までには入場券も売れ練習を見てこの心配は一掃しました。素晴らしい歌声に感動。本番ではバスからソプラノまでの各パートの解説と個別に実演してそれが重なりながらハーモニーになっていく様に再現していただたりもしました。アンマークトシンガーズの技量とリーダーの石黒氏の巧みな話術。綺麗なステージ衣装の女性にも目を奪われ浮き世を忘れさせるひとときでした。このコンサートは、日常生活ではなかなか出会う事の無いプロの音楽に触れる機会でもあるので、聴衆はカジュアルな服装ですが、プレーヤーにはステージ衣装をお願いしているのです。今回のコンサートのプロデューサーもセンチュリーの清水さん。いつもながら感謝です。ありがとうございました。  

  

☆1月作業日の午後は新年会か?

    過去を思い出すようなトラモードの12月、この分では1月は新年会かなという向きもあるかと思いますが天気次第で場合によっては新年会かも。小学生の木こり見習い殿がお気に召す料理を用意したいものですが、例年、1月は鏡餅の利用と決まっております。ぜんざい、雑煮etc。余った餅を持参いただけますと助かります。 …    容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!

発行者:東近江市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/ or ”遊林会”で検索  あなたの思いを掲示板へ


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