'06年1号 No.92

☆2006年、新年に何か言わなければ

   新年にあたって何かをあらたまって書くべきかとも思うですが、自然体の遊林会の活動では、大事なことは今までの質で継続することです。活動の中で、過去のしがらみに囚われることなく必要な改善を図り、来年の末にも同じことを書ければと考えます。
 今年は東近江市においては、里山保全条例(仮称)の制定が予定されています。市内における活動の広がりが期待できそうですが、そうした状況下で活動の先達として遊林会や皆様の果たすべき役割も増すものと考えられます。ともにこの地域の人や自然を元気にするために継続した前進をしましょう。

☆作業日あれこれ☆

   午後から忘年会を計画している12月10日は快晴、寒くもなく作業&忘年会日和です。センターの前で三々五々やって来られる人の顔を見ていると、この人もあの人もやって来るのが見えますが、見えない顔もあります。見えなくて一番寂しかったのは、大垣から電車に乗り継いで夏から毎月やって来ていた明るい女性の姿がなかったことでしょうか。(焼鳥&炭焼名人の代筆)

▲シェルター屋根から雪遊び

  この日の観察会について、三平モドキは「明日の午後は忘年会ですので、作業時間を増やすために観察会はカットに・・・・。」、「うーん、確かにこの時期、ネタ不足やし、そうしたいとこなんやが、ここは一昨日から火入れをしてもらっている炭焼名人に炭焼の解説を頼もうと思ってる。」「でも、名人はもう帰られましたよ。」「かまへん、明日、無理矢理やってもらうことにするんや。」という会話が前日にあって、何も知らず炭焼窯の前においでになる名人の周辺に参加者を寄せて、さぁ一言お願いしますとなりました。慌てながらもそこは名人、二日前からゆっくりと温度を上げて充分に乾燥させ、明日には窯の中にあるタケを燃焼させて締めきるんやと解説です。「炭焼は何回やっても奥が深こうて、思うようには焼けん。前は24時間前後で焼いていたが、じっくり乾燥させてから焼く方が結果がよいので変えた。」とのこと。今回は特に丁寧に温度管理がされていますので、結果が楽しみです。(17日、結果が気になっている名人はそっと窯を開けて一言、「今までで一番良い出来や!」)いつもと変わった観察会が終わるとストレッチなんですが、この日のフトン屋はリキが入ってまして、地面に座らせてあれやこれやと指導です。「お前はデッキの木の上でええけんど、わしらは地面の上で冷とうてたまらんわ。」と言う声も上がっていましたが、そこはフトン屋、意に介することもなくやってました。

 身体が出来上がったところで作業の説明です。この日は、竹林整備、交流広場(現実は林)の下草刈り、萌芽の林の機械刈り、木登名人&三平モドキの特別メニュー、お昼作りです。
 竹林整備班ではリヤカーで伐った枝などを運んでいたのですが、リヤカーの引き手の軽トラ野郎に「今日は軽トラ乗らへんの?」と言ったものですからたまりません。ニヤリとして「今、リヤカーで今日の作業してるとこまで軽トラが入るか見てきたんや。入るで・・・・。」その後のことはご推察の通りです。
 交流広場では、林床に蔓延しているヒサカキやアオキなどを除去して、来月に予定している落葉掻きがし易いように掃除です。隣の萌芽の林では少し時期が遅いのですが、林床に生えているササや下草の機械刈りが、ヘムスロイド村御一行様などの手で実施されています。前日にマルが残すべき実生などに印をしていましたので、残すべき物は残っていました。この作業は面積が少なく4人では時間が余りましたので、途中から駆けつけた里のタヌキ殿と一緒に草原広場の草刈に移ってもらったのですが・・・・。はい、こちらは印をしていませんでしたので一網打尽、去年位から花が咲き始めたタニウツギの切株を恨めしそうに眺める大先生の姿が、その後、現場にありました。
 刈り取ったススキやメリケンカルカヤは、交流広場の作業班が柵の外に出して整理しましたが、その作業中にいくつものカヤネズミの巣が見つかりました。意外に多く生息していそうです。カヤネズミが住んでいるのに草を刈るなんてというお叱りの声が聞こえそうですが、安心してください。子育ての時期にはカヤなどの葉を丸めた鳥の巣のような巣に住んでいるのですが、この時期になると地中の穴に住んでいますので、ネズミ達を路頭に迷わせたわけではないのです。ヘビ掴み名人は、刈り取った草を集めていて、カヤネズミを見たそうです。「小さいネズミやわ、もう少しで掴めるとこやったんやけど、穴に逃げられてしもたわ。」とのこと。ヘビは掴めても、カヤネズミは掴みかねるようです。

▲05年最後の作業、竹柵班

   作業が終われば、忘年会モードです。まずはこの一年間の作業の無事に感謝して、大先生の発声で乾杯からです。続く餅つきは、前日まで市長が参加して手返しをするとのことだったのですが、市職員による飲酒運転事故のために自粛をされましたので、姿を見ることはできず残念でした。来年を期待しましょう。さてそれでは誰が手返しをするかということになりました。手返しは、手の皮が薄い(面の皮と手の皮は正比例なのか反比例なのか、常に問題になります!) 柔な我々の手には餅の熱さが応えますし、突き手とタイミングがずれれば杵を手に受けることにもなりかねません。熱いので水を手に付けて手返しをすると出来上がった餅が水っぽくなっていけません。白羽の矢が立ったのは、遅れてやって来た餅つきがしたい中学生の親父、息が合った親子を見せてくれと言われては仕方ありません、普段は塑像を創る手で手返しです。突く前には、臼に入れられた蒸し上がった餅米を杵でこねなければいけませんが、細い体格の中学生に、「腰を入れて杵で(餅米を)こねろ。」と野次が飛びます。衆人環視の中で最後にヘムスロイド村突撃隊長が仕上げのつき方を務め、二臼の餅はつき上がり、おろし餅、きな粉餅、あんころ餅となって皆様のお腹の中に収まりました。日頃、喉がつかえて食事ができずに困っているクマも、8個の餅を食べることができましたので、皆様のことは推して知るべしです。この日はいつものトラ連の中に引き続いて用事がある人や孫の守を仰せつかったりした人がいて、今ひとつ盛り上がらない感じでした。そんな中でサービス精神旺盛な青年部長が、帰りかけた人まで呼び込んで忘年会らしい場を作っておられたことを報告してお終いにします。

  12月の週日作業日は、師走のため1週間繰り上げた寒波の合間、林床に雪の残る21日でした。この日は積雪のためいつもの作業もできず、交流広場の落葉などを入れる囲いの補修です。古くなった竹囲いを撤去し、新しく伐り出した竹で作り直すわけですが、この作業は思ったよりも時間を食う作業で、いつもより多めのメンバーでもきっちり午前と午後(三横綱、三大関揃い踏みでも、時間になればきっちりと作業はするのです!)の1日を要しました。この日のお昼は、翌日が冬至なのでこの日にカボチャを食べると中風にならないという言い伝えを尊重して山番さん差入れのカボチャの炊いたのやおから、川エビと大根のエビ大根、エビ豆、豚汁、豚の角煮とシニア向けの料理ばかりでとても好評でした。作業日の翌日はまた吹雪になりましたので、05年最後の作業を無事に終えることができたことを感謝です。

 1月25日(水) 週日活動 森の居酒屋は1月11日 午後7時頃〜
1月14日(土) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

☆河辺いきものの森スタッフルーム情報☆

   新婚ほやほやで新婦の家に転がり込んだうしまろは、仕事が終わると遊びに行くこともなく帰宅するようになり、それまでの不規則な夕食から解放され、栄養状態が劇的に改善されたようです。しかしながら良いことばかりではなく、結果として持病の痛風に悩んでおります。今後、料理を作られる方に、メニューに悩まれることに同情するとともに、中風に効くカボチャのような痛風の予防食を教えてやってくださる方はないのでしょうか。クマも時折、身体のバランスが取れずに森を歩くのに杖を突くのですが、足を引きずったうしまろも百金ショップで買ったとかいうステッキにすがって歩いたりしています。この森が平らで良かったなぁとつくづく思います。
 東近江市は、元旦に能登川町、蒲生町を編入合併し、一層大きな市になりますが、花と緑の推進課にはその余波の人事異動の波も押し寄せず、今まで通りの顔と数です。もちろん、遊林会の有給スタッフも更新はありませんので、これまた同じ顔ぶれです。来年もよろしく。

☆遊林会の会計システムについて☆

 遊林会は、市や団体から委託を受けた事業経理をする通帳と、協力金、カンパ、グッズの売り払い、保険料、賄い経費等の通帳、労働保険料を管理する3つの通帳に別れています。委託料の通帳の印鑑は、普段活動に関わらず市役所にいる会計監事の個人印で、証拠書類を添付した調書(決済はクマ)、銀行口座払出票を持参して、その都度認した上で押印してもらうステムになっており、会計監事の押印がなければ支出できません。もうひとつの通帳はマルが管理しており、愛子様が調書を作成、クマが決済の上、払出票にクマの個人印を押印するシステムになっています。労働保険料の通帳は、毎月の給料から天引きした保険料と事業主負担分を口座振替で納入するための口座で、経理の誤りがあれば労働保険の納入が滞ることになります。予算・決算については、森の居酒屋で報告していますが、今後、ホームページ等でも公開する予定です。

☆作業日のお昼☆

 毎年、1月の作業日のお昼は鏡餅などの餅を持参頂いて、雑煮やぜんざいにしていますが、今回は作業日まで間がありますので黴びてしまうかも知れませんね。それでもメニューは餅です。こちらでも用意しますが、在庫のある方は持参をお願いします。
   容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!   

発行者:東近江市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/ or ”遊林会”で検索  あなたの思いを掲示板へ


▲前の号 | 河辺林通信トップ | 次の号▼

| ホームに戻る |