'05年05号 No.84

☆作業日あれこれ☆

増えたエビネの花

 4月第2土曜日は当地では祭の前日のところが多く、例年は作業日を1週間ずらしたりしていたのですが、今年からは参加者が多少少なくても作業日は毎月第2土曜日にしようと決めました。当日は、最近の活動日になかった快晴です。遅かったサクラも咲き、祭に花見、こりゃ参加者は少ないかなと思っていると、取り越し苦労で、いつもの50人程が集まって来るではありませんか。観察会は、担当はもちろん三平モドキ、参加者に画板と紙、筆記用具を渡してスタートです。春の花を見て、一句ひねろうとの趣向です。盛りの過ぎかけたキクザキイチゲ、今が盛りのシュンラン、ちょいと嫌な臭いのヒサカキの花などを順番に見て回って短歌か俳句というか狂歌か川柳モドキにまとめるわけですが、クマはこれが大の苦手、知らぬふりをして逃げ回っておりました。

 ○ふきのとう 天ぷら浮かぶ いやしんぼ
 ○昼までは ぼくといっしょだ 寝ているね(キクザキ うしまろ)
 ○むらさきの 匂うがごとき タチツボスミレ
 ○わが庭の 菊咲一華も 春蘭も 今日会に来て その名を知りたり
 ○まぶしさに ナカジのカオ ほころぶ春の森
 ○春蘭の やさしく咲いて 春うらら
 ○飲み過ぎた 今日は一変 森林活動  ete
一部を照会させていただき、この項はお終い。
 
 この日の作業は、参加者が少ないかと思い、作業メニューに柔軟性をもたせ、参加者の顔ぶれを見てから決めることにしていた部分があります。それは、いつもの竹林整備か、それとも趣向を変えて森の倒木整理に変更するかということでしたが、リーダーの青年部長はこのところ森の掃除人から竹林整備の鬼に変身、常連の顔がないのを眺めて、新人のために午後には森の整備に変更しようかなどと言いながらも、結局は一日中竹林整備に没頭でした。来月はハチクの筍の収穫ができるでしょうが、思えば青年部長は丸一年間、竹林に掛かりきりでした。お陰様で美しい竹林になりました!
 その他の作業では、大先生はもっともこの季節らしい作業(?)、昼食の食材を求めて山菜採りです。ヨモギ、タラノメ、ツバキの花、カラスノエンドウなどは天ぷらに、ヤブカンゾウの新芽はぬたにと女性陣を引き連れて材料探しです。採取された材料の多さに、天ぷら班はうんざりしてしまったとか(この作業、花粉症で鼻がつまって苦にならなかったとか、花粉症の効用?)。それが終わると早い内に先制攻撃と、セイタカアワダチソウ退治に精を出されておりました。
 炭焼名人は三平モドキや最近入門の弟子を引き連れて、木酢液の蒸留や精製した製品のペットボトル詰めでしたが、大変なのは木酢液を入れるためにかき集めてきた500mlのペットボトルの洗浄でした。この薄い琥珀色の液体を森守堂の前で詰めたり蒸留をしている面々の姿が、どう見ても木酢液作りなどではなくバーボン・ウィスキーの密造をしている怪しげな連中のように見えたのはクマだけでしょうか。
  お昼は森で調達した材料を主に使ったタラノメなどの天ぷら、葱とヤブカンゾウのぬた、炊き込みご飯、みそ汁などでした。この日は祭のために飯炊名人が欠席で、ご飯に芯が残っていたのは愛嬌です。やはり名人の手がなければ、薪を使った飯炊きはどうにもなりません。この日、奥のトラ御用達テーブルは、常連4人(焼鳥名人、特攻隊長、花粉症で引き籠もり状態の軽トラ野郎、以上3横綱、キノコ博士)が欠席でしたので、最初こそ温和しかった(青年部長、大先生、聖徳太子モドキ、炭焼名人等)のですが、やはりこのテーブルはこのテーブル、代打要員が登場、延長戦にもつれ込んでいる姿が見受けられたのは愛嬌でしょうか。ひとりはあの大地に喧嘩を売ったオーチ殿でしたが、今のところ何の連絡もありませんので今回は無事にお帰りになったのでしょう。今回の面々に欠席の4人、それに生臭髭仙人が加わった姿を浮かべると、想像するだに恐ろしき魔物が座るテーブルです。昼食時恒例の新人一言コーナーは、この日は4人、内妙齢(?)の女性2人はわしが誘ったんやと炭焼名人はご機嫌でした。

 4月の第4水曜日(27日)も好天、森の中に咲いているアオダモやカスミザクラの観察から始まりました。この日の作業は、新芽を出すために養分を使い切った常緑樹の萌芽を刈り取って、林床からアラカシやアオキを駆逐する作戦です。草原広場に接した屋外トイレの横のエリアでの作業ですが、昨年の夏に続き2年目ですので、かなりダメージを与えることができたのではないでしょうか。このエリアに残っている落葉樹は大半が樹勢が衰えており、伐り倒しても萌芽更新が望めませんので、こうして常緑樹を駆逐しながら、落葉樹の移植による里山の再現が必要だなと考えています。  この日の作業別働隊は、秘かにヤマウドの株に枯れ草を掛けモヤシ栽培を計っていた大先生による昼飯材料の山野草採集(ノビルは持参)、炭焼名人による地域興しの団体から委託を受けた竹炭の焼成などです。勤務が替わって水曜日に参加する様になった親方はチェンソーで杉丸太を玉切りしていましたが、最後は山菜の天ぷらを揚げていました。三平モドキは、切られた杉丸太を斧で割る名人芸を見せていましたが、翌日は筋肉痛ではなかったかと推察しています。この日のお昼は、いつもの飯炊名人のお陰で芯のないご飯にありつけたのはもちろんです。ヤマウドの葉やタラノメの天ぷら、晒したヤマウド、皮のキンピラ、ノビル、肉ジャガ、炊込御飯、差入れの漬け物とこの日も般若湯のアテには不自由せず、焼鳥名人、特攻隊長を中心にそれなりに盛り上がっていましたが、さすがに延長戦には突入しませんでした。

5月25日(水) 週日活動森の居酒屋は5月11日 午後7時頃〜
5月14日(土) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

☆河辺いきものの森情報

 遊林会のホームページは、1週間に一度以上、「森の歳時記」コーナーを写真付きで更新することにしていますが、それでも満足できない方のために「森の伝言板」コーナーに日々の森やスタッフの様子を書き込む様にしています。このコーナーの自主管理者(?)のクマは3日も書き込みがないと、ネタを作って書き込むことにしています。森の様子だけでは淡々として面白くないので、ついついスタッフを道化にして面白可笑しく書いてしまいます。こうした時に便利なのがスタッフのうしまろ君、スタッフの間ではうしまろネタと言われていますが、使わない拘りの一品をネット・オークションで買ってしまい蔵に収める、気は優しく独身の彼は格好の餌食です。(彼が研修で3ヵ月程いなかった間、伝言板のネタに苦労したこと!) やられてばかりではと、時折、うしまろからも使わないデジカメばかり買ってとクマもネタにされてはいます。(レンズのないフィルム・カメラのボディだけを買うよりは、いざというときに使えるだけ、ましだと思っているのですが・・・・。) スタッフの間では、伝言板に何を書かれても無視、反応しないことが無言のルールになっています。伝言板上で反応して痛い目に遭ったフトン屋などは、何を書かれても伝言板なんか読んでいないよと言う様な風を装っています。少し寂しいのは、このコーナー、誰でも投稿できるのですが、ROM(read only member)ばかりで他の人の書き込みが少ないことです。

☆建築士会によるシェルター建設

次第に姿を現したシェルター

 ホームページの伝言板などでは触れているのですが、八日市市の皆さんから寄せられた浄財・子ども未来夢基金のお金で、草原広場に突然の雨や夏の日射しから身を守る大きな屋根(学校1クラス以上が入れる面積)を造っていただけることになりました。(今まではこうした場所が作業小屋しかなく、人数が多い場合、雨天対策ができず、利用に支障があったのです。) この建築について、湖東地区の建築士会の皆さんに設計や施工の協力をお願いしましたところ、若手グループの方々が乗って下さいました。アイデァと労力の提供を受け、安くて良い物を造ろうという魂胆でしたが、見事に的中、オーバー・スペックではないかと思われる程太い梁や基礎、屋根によじ登れる頑丈で遊び心のある建築物となって返ってきました。今(4/29)も仕上がり間近の草原広場では、建築士会と遊林会のボランティアの方々が屋根の上に造るデッキの板の塗装に余念がありません。連休明けには完成する予定ですが、マルなどは、子ども達は森を歩き回るより、まずあのシェルターの屋根によじ登って記念撮影となるのではと言っています。一度、我々も作業日に、あの屋根の上で集合写真を撮りましょうか? (テレビCMの”100人載っても大丈夫物置”よりも大勢、大人400人位には耐えそうです。)

☆みどいのつどいコンサート 14日

 毎年恒例になっていますみどりの集い前夜祭コンサートですが、諸般の事情により今年も1週間早めて14日作業日の夕刻から実施します。いつものは大阪センチュリー交響楽団の弦楽器の皆さん(リチェッタ・ムジカ)による弦楽4重奏だったのですが、今年は少し趣を変えて同楽団のメンバーによる木管楽器(クラリネット、オーボエ、ファゴット)の夕べにさせていただきます。森でのコンサートということで、虫や鳥にちなんだ選曲になっています。皆さんお馴染みの曲では、宮城道雄作曲「春の海」などもあります。いつもはそれほど宣伝しなくても前日には売り切れ状態なのですが、今回は余り演奏会当日まで日にちがなくチケットの販売枚数が気になっています。  また肝心の「みどりのつどい」ですが、今年は22日(第4日曜)です。いつもの様に大凧まつりに併せてささやかなイベントを予定していますので、バザーの売り子や賄いの準備などの応援をしていただけると助かります。昨年は、炭焼名人出展のヤーコン苗が好評でしたが、今年は蒸留した木酢液や、作業日の午後の賄い班で実施されているクラフト教室の作品などが目玉かなと考えています。バザーへの物品持込も大歓迎です。

☆5月のお昼にタケノコは間に合うのか?

 作業日にハチクの筍は間に合うでしょうか? 出ておれば、筍三昧のお昼です。筍ご飯に天ぷら、お汁、和え物、煮込み、田楽etc。今年はタケノコの不作が予想されますが・・・・。    

 汁物を入れる容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!

発行者:東近江市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
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