'04年01号 No.68
今年の大きな変化は近江鉄道に新しい駅、その名も河辺の森駅が3月にオープンすることです。遊林会では、この駅の利用が進むようにレンタサイクルやウォーキングコースの整備など新しい企画を考えていくことや、駅広場づくりなども課題になります。そのためには現在の月2回の活動日以外にも多くの人の支援が必要になります。今まで以上に遊林会活動を充実させる年にしましょう。
12月の第2土曜日は定例活動と忘年会です。小雨模様の日でしたが、ナカジの自然観察会からスタートです。前日に作成した説明のための資料を使って冬の森の楽しみ方いろいろです。カマキリの卵嚢や林冠トレールを使用して目の位置でテイカカズラの種の観察など、いつも通り積極的な取り組みでナカジのファンクラブができそうな状態でした。
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サネカズラの実 |
1月28日(水) 週日活動森の居酒屋は1月7日 午後7時頃〜
1月10日(土) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会
連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp
12月26日のクリスマス・コンサートに向けてレンジャールームは、いつもの競演の練習やらその時にスタッフが被る三角帽子作りやらと賑やかだったのですが、コンサートが終わった翌日は大掃除と言っていたにもかかわらず、ホールの展示物を戻してしまうと、そこでエネルギーが切れたようです。外は雪という天候のこともあったのでそれだけではないのでしょうが、中途半端な年末の大掃除になってしまいました。その中でご機嫌さんは、いつも元気でニコニコのナカジと、元旦の日に入籍をして遊林会第2号カップルになるのだというマル(丸橋)です。元旦に森に行くと、今までだったらすることがなくて休みの森で写真を撮っているマルに出会えたのですが、さすがに今年は出会えませんでしたので、宣言通り入籍したのでしょう。人生の先達としては、一言お祝い以外のお言葉も述べたくなるのですが、グッと堪えないとうしまろ君(HP伝言板でのハンドルネーム、横山のこと)から、常識がないと叱られてしまいますので、「おめでとう!」って言っときます。我が家では連れ合いが、カップルができるというのも遊林会の売りにしたらと言っております。しかし、うし○○君の例もありますので必ずしもですが・・・・。
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在りし日の黒瀬翁 森にて |
この通信で反戦爺と紹介していました黒瀬正三氏が満百歳の誕生日を迎えられた数日後に旅立たれました。氏は死の直前まで自衛隊のイラク派兵に怒っておられたとか。そんな氏とこの森の関係は遊林会の活動が始まって一年後の1999年頃からです。新聞や初代炭焼名人を通じてふるさとの森を守るボランティア活動をお知りになり、「爺は歳で参加は出来ないが・・・・」と差入れやカンパをして下さるようになりました。真夏の活動にスイカを差入れしようと買って下さったのですが、愛用のバイクには載りません(95歳を過ぎても数年前まではバイクに乗っておられたのです!)。森までやって来て、「すまんが店まで取りに行ってくれんか。」なんてこともありました。独り暮らしをされているお宅には保護樹木に指定(花と緑の推進室の仕事)している見事なイブキの樹があるので、仕事で出かけたおりなどに立ち寄ってお話しすることもありました。私事ですが、昨年、クマの頸椎損傷による手足の麻痺が和らいだ頃、病院にお見舞いに来て下さり、歳が倍も違う氏から良くなったことを喜んで下さったことが思い出されます。実はその前日にガンの告知を受けていたのですが、氏の訪問を受けて元気をいただきました。その後手術をして退院したことや仕事に復帰したことも喜んでいただき、感激していました。今年の七夕の時期には森に来られ、三平モドキが車椅子を押して、森中を散策してもらいとても喜んでいただきました。七夕の短冊をお願いすると、爺はもはや願いはないからと「森の自然は楽しい」と書いて下さいました。氏は自然を愛するだけでなく、平和に対する熱い思いとともに子どもの教育にも熱心(市の教育委員の経歴あり)で、その点からもこの森での活動をとても評価していて下さったのです。この度、満百歳を迎えられた記念にご家族とともに市に百万円を寄付されましたので、ご遺族と相談の上、センターの文庫の形で応えさせていただくことになりました。残念なことは生きて見てもらえなかったことです。自然に関する本だけでなく、氏が最後までこだわられた子ども向けの平和を考える本などを楽しく読めるコーナーも設けて、すてきな黒瀬文庫にして顕彰しようと考えています。きな臭い時節、安らかにということではなく、氏の意志を引き継ぐことが供養だと感じています。
初代炭焼名人宅の小屋の柱を利用した上屋は昨年の8月に建設、その後、今年の4月から山田親方が独りでこつこつと築いてきたピザ窯ですが、最後の追い込みで遂に12月上旬に完成しました。早速試運転、追い炊きが下からできるので上と下の火力の調整をしたりして、最初は冷凍ピザの試し焼きからでした。窯の癖をつかんでその内にきちんと焼けるようになるでしょう。完成の噂を聞いて使用等の希望もあるようなのですが、設置の目的は木を燃料として利用する森の保全活動の一環としてであり、その延長で可否を考える予定です。そうそう、ピザ以外にもこの石窯を使用した焼き芋が好評です。こちらは石焼き芋風に本当においしく焼き上がります。 窯はできあがりましたが、親方の仕事はこれで終わったわけではありません。隠居小屋の棟上げをとせかしていますが、こちらばかりは独りでゆっくりというわけにもゆかず(ピザ窯以上にみんな、完成を待っている)、人にわかる図面を書くのに手間取るとか申しておられます。敷地の整地を急いでくれないかともおっしゃっておられます。1月の作業では整地作業に着手しましょう。親方、頼んまっせ!
毎年1月には鏡餅を持ち寄って料理をしています。ぜんざいは嫌だとのノンベエの声も聞こえているのですが、もちろんぜんざいもします!黴びさせる前にお宅の餅を遊林会に!
汁物を入れる容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!
発行者:八日市市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/index.html or ”遊林会”で検索 あなたの思いを掲示板へ
この通信は、林野庁の「里山林のあらたな保全利用促進事業」補助を受けて発行しています。