'03年10号 No.57

☆作業日あれこれ

山賊擬達と青年部長

 今月も天候の話題からです。宮古島を直撃した台風14号が玄界灘から日本海に抜けるのと活動日がだぶってしまいました。ここまで来るとこれは今までの雨男・クマのせいではなく新しくメンバーに加わった雨女・スーザンの力とあきれていました。しかしながら台風は日本海を速度を増して通過したものの心配した雨も降らず、13日の活動日は蒸し暑いが珍しく晴天に恵まれ、賑やかな日となりました。雨女の威力もここまでかと安心した次第です。
 この日の作業は、目こぼしタケ(竹林以外の場所に発生しているタケのこと)の駆除、屋外トイレの奥で常緑樹の伐採を中心とした林床管理、野鳥観察壁周辺でササの機械刈り、入口から草原広場までクズなどの除去、炭の取り出しと窯改修などです。目こぼしタケ駆除は、ナギナタモドキ(:長刀擬き、これを手にすると山賊擬きになります。)を手に林内をあちこち歩き回ってその名の通りタケを駆除します。隊長は青年部長、副隊長はスネーク・ハンター氏(別名、ヘビつかみ名人)の豪華な取り合わせでしたが、しんどいと思われたのか人は余り集まらず、クズ抜班や林床管理班に人が流れていました。その林床管理班では、マルのマイチェンソーと朱色で騒音対策の耳当ての付いたど派手なヘルメット姿がようやくお披露目されたそうです。ササの機械刈班はベテランが少なかったので総勢3名、内二人は草刈り名人と定番を作らない陶芸家の刈払機持参組でした。炭焼き窯では、炭焼き名人が、タケとアラカシを同時に焼く難しさを感じておられました。今回の焼け具合は自己採点で50%だそうで、また今後、様々な検討が加えられることでしょう。作業小屋では、この日の昼食はソメヤンハーサケガスキー氏の指導により、ソロプチミストの方の応援も得て昔風のカレー作りが行われていましたが、朝の作業説明時にスズメバチに対する注意とともに健康のため餌と酒はソメヤンには与えないように話したにもかかわらず、ピザ窯作りの山田親方とともに氏はハッピーな状態であったそうです。(与えなくても持ち出すのは阻止できナーイ!) この日は暑かったせいかベテラン勢の出足が鈍く、若者、特に女性の多い活動日で賑やかで華やかな雰囲気も手伝い、お昼にはビールがどんどん出て皆さんいつになくご機嫌でした。もう少しで青年部長やソメヤンに誘われて、クマも昔のように午後の時間を作業小屋で奈良漬けになる所でした。誰からともなく、クマが倒れてからマルの作業至上主義体制だったけれど、また昔の雰囲気に戻りつつありビールの消費量も増えそうと心配の言葉が上がっていました。クマはこの日の午後、作業小屋でトラ仲間にこそなりませんでしたが、事務室前のデッキで皆様の作業をよそに船を漕いでいたことを白状します。
 河辺の森の振替休日のため木曜日にずらした25日の週日活動日は、もう参りました。またもや強い雨です。雨女、スーザンの威力に降参です。しかし、毎度のこと、新人を含めて来る人は来るのです。20人弱の人数の活動になりました。予定していた笹の機械刈などはできず、雨の日メニューで炭焼き材料のタケを割ったりの作業に切り換えました。しかしながら楽しみの水曜日メニューの昼食は、前日、敦賀港でこの日のために土砂降りの雨の中で釣っていた生臭(ナマグサ)髭仙人持参の小アジの和風マリネ、カマスの塩焼き、これまた差入れのゴーヤチャンプル、大根サラダ、黒豆豆腐のみそ汁etc・・・・と賑やかな限りです。こうなれば外は雨、午後の作業小屋は、ひたすらご飯大好きのうしまろ君などを除けば雨喜び(アマヨロコビ:62号参照)状態になるのは自明のことです。雨また楽しです。ところで雨女がいなくなると活動日の天候はどうなるんでしょうか。

      

☆ぐるり里山フォーラムと火祭り

 9月の作業メニューの裏面で既に11月16日午後より、3回目のぐるり里山フォーラムの開催をお知らせしています。詳細は只今詰めておりお知らせできませんが、午後から始めて夕方には林床管理作業で集まった木で秋の夜空を焦がして、肌寒くなってきた身体を中と外から暖める火祭りの予定です。火祭りと言っても、誰かを火祭りにあげるわけではなく、鞍馬の火祭の方の火祭りです。危なくない程度に木を燃料と照明として感じるイベントにもしたいと思っています。リスナーが酔っていても耐えるアーチストを探さないと・・・・。午後のフォーラムでは、様々な里山に関わる団体に参加と取材をし、自らもそうした活動に関わっている三重大学博士課程在学中の前出健太郎君を中心に進める予定です。彼によって、遊林会の問題点や他の活動と比較した活動の位置も明らかになると考えています。講演の後は私や会場の皆さんも参加して内容を深める予定です。  10・11月の森の予定表は見事に埋め尽くされており、マルは週1回だけの休みで頑張ると言っていますが、労働強化への嫌みではないのでしょう、喜んでいるのだと管理職としましては感じることにしています。幼稚園から保育園、小学校、中学校、高校まで、様々な形で利用されています。もちろん、それぞれの利用については当方のスタッフが張り付いており、打ち合わせをして教師と協働でといっても、現実はどちらかというとこちらが主導する状態です。中学や高校などの林床管理作業の体験や工作教室では、危険性も増すので遊林会のベテラン勢にも応援を頼むことになります。こうしたことはみんな無料なのですが、遊林会の財政基盤を厚くして人材を確保するためにも今後は有料化が必要だと考えています。サービスの対価を求めることは当然だと思うのですが、抵抗があるでしょうね。遠足などでも入場料の必要な施設を利用されるケースも多いわけですから、職員を貼り付ける場合や準備を要する場合はそのように考えていただきたいと思っています。あくまでも個人的な意見であり、調整を要しますが、今後の検討材料として書きました。

10月22日 週日活動 森の居酒屋は10月8日午後7時頃〜
10月11日(土) 午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

☆森の居酒屋、営業広告

 2年程前から第2土曜の活動日前の水曜日にオープンする森の居酒屋は、別名、森の作戦会議(協議30分、飲み会2時間と言った所でしょうか?)ですが、このところスタッフ以外の参加者が限られてきました。ベテラン勢には夜出るのは億劫と言うこともあるのでしょうし、アルコールが入るために帰路のことを考えなければならないことも参加者を少なくしている原因かと考えています。常連の参加者の中にはこの席では全く酒を飲まない者(永源寺方面、横山、彦根方面、泉など)もいますし、こうした面々と連絡を取り合えば帰りを心配せずに済みそうですよ。それでも駄目な人は、センターの夜間警備をお願いします。希望者があれば、迎えについてもクマがやっても良いかと考えています。少ない人数よりは、多くの人数で考える方が力になりますし、何より居酒屋状態ですから楽しいですよ。今一度、森の居酒屋への参加を検討してみてください。ちなみに10月の居酒屋は8日午後7時頃開店、10時頃閉店です。居酒屋と言うくらいですから、酒のあてには不自由しませんよ。参加費は千円です。(迎えの必要な方は事前連絡を。)

 
ツルニンジンの花

☆森に4畳半の離れを

 現在、遊林会の活動日は月に2回、もっと森に関わりたい人にはちょっと不足を感じる回数ではないでしょうか。「でも森に来ても事務室で邪魔をしても悪い(少しもそんなことはないのですが)し、作業小屋もだだっ広いし落ち着かないしな」というのが皆さんの気持ちではないでしょうか。そこで提案です。森に4畳半の囲炉裏のある離れを造りませんか。幸いに森には用済みになった長い杭が沢山あります。これを使ってログハウス風か、それとも合掌風の屋根のある建物を作業小屋の近くに造り、何時来ても皆さんがお茶を飲める空間にしてはいかがでしょうか。それに、まだ誰も始めると言ってませんが、レンタサイクルの事務所にするのも良いじゃないですか。遊林会の皆さんの溜まり場です。そうすれば体験学習でやって来る子ども達の相手や適宜ボチボチと作業もやっていただけるでしょうし、こちらも大助かりです。多少でしたら建設費用も何とかなるでしょう、皆さんのお考えはいかがでしょうか。もちろん、造るのは皆さんなのですが・・・・。

☆河辺林通信をメールでも

 民間企業でコスト削減に苦労されている方から、通信を郵送料削減のためにEメールで配布してくれるように依頼がありました。当方は、国の補助金もあり、いずれはコスト削減が必要だがと努力を怠っていました。やはり出来きることを出来る時からすべきだと反省しています。しかし、Eメールを利用した場合、現在この通信は「一太郎V.13」で作成していますので、主流になっているワードには対応していません。そのため添付ファイルとして送付する場合は、htmlファイルと一太郎ファイル(V.9以下では写真を圧縮していますので写真を再現できません。)の両様式を同時に送付することになるかと考えています。現在、当方から通信を送付している方で、Eメールでもかまわないよという方は下記までメールで連絡をいただけないでしょうか。もちろん、ホームページで読んでおられる方で、送付してくれるならメールをという方も歓迎です。(ホームページでは、バックナンバーを含めて総てを読むことが出来ます。)
e-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

☆10月の作業日は、

10月は作業に快適な季節です。(雨女、スーザンの威力が及ばなければの話ですが・・・・) そろそろ竹林のタケの間引きやケヤキの林でのセイタカアワダチソウ退治なども作業に入れる予定です。多くの方の参加をお待ちしています。  楽しみのお昼ですが、はっきりしているのは3時のおやつに焼き芋を出すということだけです。焼き芋、楽しみにしてください。    汁物を入れる容器やコップは数に限りがあります。食器の持参をお願いします!

発行者:八日市市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yurin/index.html あなたの思いを掲示板へ
この通信は、林野庁の「里山林のあらたな保全利用促進事業」補助を受けて発行しています。


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