'02年10号 No.53

☆作業日あれこれ

 14日の活動の作業メニューは、竹林整備・外来種の草苅り・炭焼き窯の屋根張り・炭焼きでした。このなかで一番人が集まったのは竹林整理でした。伐っても伐っても伐り足りないテングス病の竹を伐って伐って伐りまくり、森の外周道路側に運び出し、それを軽トラで運んで、ファイヤーサークルでガンガン燃やしました。もう一つ竹伐りの作業は、第二駐車場から森に入ったときに左側に入る道の先にある竹林で、竹が混んでいるところで竹の間伐をすすめました。が、こちらはちょっと伐りすぎてしまったかもしれません。外来種の草苅り作業は、花序をつけ始めたセイタカアワダチソウや、種を飛ばす前のオオアレチノギク・ヒメムカシヨモギ退治でした。しかし、この作業には5人しか集まらず、作業を進めるも焼け石に水と、作業した丸橋が唸っていました。炭焼き窯の屋根張りは長い間ブルーシートだったのが波板に張り替えられました。これを見て「これで台風が来ても安心だ」と佐竹が言っていました。炭焼きは、市内の林田の竹林から持ち込まれたモウソウチクが焼かれました。昼食は、キノコの炊き込みご飯と、団子汁でしたが、今回の昼食を食べて懐かしい気がしたのは井上だけでしょうか?初めて遊林会の活動に参加した時がそういうメニューで、炊き込みご飯と、野菜のたっぷり入った汁をたらふく食べて、幸せな気分に浸っていたのを思い出しました。遊林会活動の原点(といっても井上が初めて活動に参加したのは1999年の冬ですが)のような昼食だなと、懐かしく美味しく頂きました。
 25日の活動日は、前の作業でほとんど進められなかった外来種の草刈り作業をしました。参加者総勢14人で刈り取りを進めた結果、ケヤキ広場のかなりの範囲の草を刈り取る事ができました。しかし、まだ出来ていない領域もあるので、そこは10月の作業に持ち越しです。この日に刈ったセイタカアワダチソウは、春に刈ったところから、さらに二株三株に別れて伸びてきたもので、二度手間のような作業になってしまったところがあります。来年は、徹底的に抜くのか、それとも毎月機械で刈り取るのか、作業を徹底する必要があると思います。これは今回の参加者の中から聞かれた意見でもあります。この日の昼食はちらし寿司と、みそ汁と天ぷらで、さらに小林さんがもってきてくださった自家製ふなずしを味わいました。(井上)

秋の森利用一校目
ドングリ工作で大喜び

☆芋堀りしませんか?

 建部北町の有志の方に育てて頂いているサツマイモが食べ頃です。今回は、宣伝が遅れたことで申し込みが少なく、当初の団体申し込みのみ受け付ける予定を変更して、個人の申し込みも受け付けることにしました。値段は3株1000円(ファイヤーサークルで芋を焼ける特典付き)。2,3日前に連絡頂ければ、芋を焼くためのオキを作ってお待ちします。(井上)

☆野焼きの植木鉢

 28日に村松氏の指導の下、どんぐり苗用の植木鉢作りが行われました。告知が十分でなく29日だよね?とスタッフが勘違いするほど認知度が低かったのですが、そこは遊林会メンバー、小雨にも関わらず忘れずに来てくれました。今回、誰でも作れるようにと用意されたマル秘アイテムは蚊帳とソフトボール。作り方はいたって簡単、四角く切った蚊帳で円板状の粘土を挟み、それでソフトボールを包むだけ。後はちょっと待ってからボールと蚊帳を外せば、お椀型の土器一丁上がりというわけです。1時間後にはずらりと並んだ土器が何と185個!できあがっていました。そのうち半分は外側にモミジやコナラの葉などが押してあって1つとして同じ模様のものはありません。参りました、といった感じです。夕方にはスタッフ一同と運悪く!?森に来ていた顔なじみも巻き込んで、土器に水抜きの穴を開け、足を付ける作業に突入。足、ちゃんと付けてよ〜と師匠の注意を受けつつ完成した植木鉢は、現在作業小屋の軒下で乾燥中です。この植木鉢はドングリの苗とセットにして販売する予定です。単価800円として×185個で・・・いやいやなんとかの皮算用はいけませんね。まずは全部割れずに焼けることを祈りましょう。10月後半からぼちぼち籾殻で焼いていきます。籾焼きならまかせろ!という人はいつでもどうぞ、加勢をお待ちしています。(佐竹)

10月23日(水)週日活動 森の居酒屋は10月9日(水)午後7時頃〜
10月12日(土)午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-20-5211 Fax 0748-20-5210 当日連絡先:携帯(丸橋)090-3352-3163
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

★河辺いきものの森情報

紅葉が鮮やかなヤマウルシ

 例年より早く8月の末頃からドングリが落ち始めて、今、森を歩くとドングリが落ちてくる音を聞かない日は無いくらいです。センターにいると、前に生えているクヌギが落とした実が、木のデッキに落ちて、ト・タ・タ・タ・タンと立てる音がときどき聞こえてハッとさせられます。
シナノキやハリギリなど、山地性の植物は九月の上旬から早くも落葉を始めていました。これは今年の夏に雨が少なかったからだろうと思います。
ソバ畑は、9月の初めは白い花で覆われていたのが、末頃にはほとんど実になって、さっぱりした様子になりました。穂の先に実が付いていないものは、実を落としたのか、動物に食べられたのか、どうしたのかなぁと思っています。
 道を歩いていると、夕方から虫の音が聞こえてきます。いろいろ鳴いていてどれがどれやらわかりませんが、満月の日あたりからはチンチロ・チンチロ・チンチロリンと、これは絶対マツムシだという音色も聞こえます。(井上や丸橋は、初めて聞いた!と感激していました。)
森のところどころで、鳥をよく見かけるようにもなりました。ヒヨドリはそこらでギャーギャー鳴いてるし、シジュウカラ・エナガ・コゲラなどの群れが林の中を移動しているところに出会うこともあります。
 草原では、オオアレチノギクやヒメムカシヨモギの種が実り、そこらに飛び散り始めているようです。センター裏の水辺の流れのない水面を見ると、これらの植物の種が大量に浮かんでおり、そらいろんなところに進入するわ、とその生命力には脱帽です。また森のところどころで抜き忘れたセイタカアワダチソウの花序が、黄色く色づき始めたのにも気づくようになりました。森を歩いていて、セイタカアワダチソウを見つけたら抜いて下さい。
 彼岸の前になると、思い出したかのように曼珠沙華(ヒガンバナ)の花が咲き始めました。10月初めとなった今もところどころで鮮やかな朱色を見せています。鮮やかな朱色というと、センターから草原広場を見たときに飛び込んでくるヤマウルシの鮮やかな紅葉も素晴らしい!
 扉を開けっ放しのセンターは、夕方になると蚊が来館します。おかげで閉館前数時間は飛び込んできた蚊との戦いが繰り広げられます。河辺いきもの森では、こうして秋の近づきを感じています。

 学校行事の遠足やら、過ごしやすい気候やら、ドングリなどのクラフト用材料が手に入るやらで、森の利用は秋にピークを迎えます。現在、利用申し込みが10月・11月で2000人を超えました。これからまだ増える可能性があります。この調子で行くと、この森が受け入れられるキャパシティーを超えて申し込みが来る日は、そう遠くないような気がします。この2ヶ月間は正念場です。
 最後に、10月〜4月の間、ネイチャーセンターの開館時間は9:00〜16:30になります。(井上)

★武藤さんダウンする

 中秋の名月の翌日、森で月見をしていたときに武藤さんが倒れました。養生中の武藤さんのコメント「22日夜、思いもよらず(普段の生活で注意していなかった)胃潰瘍による急激な出血で血圧の低下を招き、行動中意識を失い転倒してしまいました。その転倒のため頸椎損傷で現在は入院中です。一日も速く復帰するため、しばらくリハビリに専念いたします。」とのことです。10月3日現在はリハビリ中で、順調に推移しているそうです。武藤さんの状況は、ホームページの掲示板で随時報告していきます。(井上)

★里山七彩今年もやりますよ!

 去年好評をいただいた連続講座「里山七彩」を、今年も10月から来年の3月にかけて行います。新たな講師陣を迎えて行う今回の里山七彩、第1回目は早速今月の18日(金)夜7時から8時半です。講師は「里山の経済学」(センターの図書コーナーにあります)の著者、室田武先生です。詳しくは次回活動日に、またホームページでお知らせします。乞うご期待!!(佐竹)

★10月には

 10月は立木の伐採を始める頃です。今シーズンもポイントを決めて少しずつ常緑の木を伐っていきましょう。「たねや」で薪を買い取ってもらえるよう交渉中です。今年はセンター暖房用だけでなく、販売用の薪も作ります。
 10月のメニューは、炊き込みご飯をしたいと佐竹が言っています。「誰かが栗を持ってきたら栗ごはんをしたいなぁ...」とつぶやいていますが、どうでしょう?。
 11月に実施予定の里山フォーラムの準備は武藤さんが倒れたことで、事務局ではどうしようか悩んでいます。(井上)

★今月号に限り...?

 今月号は武藤さんがダウンしたことで、急遽、ネイチャーセンタースタッフの井上と佐竹が書きました。今月号は、読みやすいように少し文字を大きくしました。決して内容の薄さをごまかそうとしている訳ではありません!?(井上)

発行者:八日市市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは  http://www.bcap.co.jp/ikimono/yuurin/index.html あなたの思いを掲示板へ


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