'02年01号 No.44

☆2002年にすべきこと

ホールの薪ストーブ

 新年にあたってこの年にすべきこと、計画していることを書かねばと思います。目新しいことは考えていません。いきものの森も正式オープンとなりますので、既に遊林会で管理の一部を受託していますが、内容を充実させ効率的で利用者ニーズに合った施設運用にも協力(私が市職員であるために市に都合の良いように使うとの視点もあるでしょうが、ボランティアの有り合い使いはもっとも戒めているところです。)したいと考えています。
 @現在のスタイルの作業継続を一番の目標としながらも、少人数による小さな作業回数を増加させたいと考えています。具体的には、作業小屋やレンジャールームは遊林会の皆さんのクラブ・ボックスとして考えていただき集まっている者でその時々に適宜必要な活動を実施できないかということです。また、こうした会員によって森を訪れる子ども達などのガイドや指導を担当職員とともにできないかと考えています。
 A組織強化と財政基盤の確立、情報公開のために(アレルギーを起こしそうな言葉が羅列されています!)NPO法人格を取得しようと考えています。活動自体は現在のままでもそれほど不便を感じていないのですが、センター管理や各種事業の主催と通常の作業以外にも活動内容が多岐に渡っており、現在の良いところを残しながらもこうした現状にふさわしい体制を整備する必要を感じているためです。会費の徴収や専門部の設置も検討課題です。
 B県内の里山保全活動のネットワーク化のための情報収集と提供。まずはできることからで、遊林会のホームページに各団体がそれぞれの情報を書き込めるような情報掲示板を設けるというのはいかがでしょうか。
 肩の力を抜きながらもそれぞれの力を出し合ってとにかく前に進みましょう。

☆作業日あれこれ

忘年会餅つき

 11月28日の週日作業はモミジの林の見学からスタート、昨年はこの日に快晴の空を背景に輝くようなイタヤカエデの見事な黄葉に見とれていたのですが、今年は幾分かの枯れ葉を残しただけの哀れな姿です。今年の黄葉の盛りは短く、しかも梢から根本まで同時に黄葉せずに梢は黄色、根本は緑色と言う状態、モミジもそれなりの美しさですが、昨年を知る者には少し寂しい感じでした。夏の渇水の影響でしょうか? このモミジの林、建部北町のお墓に接しており、北町の住人の松本さんに未来永劫、紅葉狩りができるように管理しますと憎まれ口を叩いていますが、こんな状態が続くとお墓の中から文句が聞こえてくるかも知れません。まぁ、文句を聴くまでには時間があり(?)、私がおしかりを受けることはないでしょうが。肝心の作業ですが、管理のために椎茸のホダ木のセンター前への移動、前回の作業で伐ったままになっていた木の後始末などです。(その後、井上君はちょくちょくこの木を原料に気分転換でしょうか、薪割りを斧で楽しんでおります。) この日は守山市の緑の少年団でこの森を利用してすっかり気に入ってしまい代休を取って参加された団長さん(団長さんではないけれど、以後、この名前で登場していただきましょう。)や、しばらく顔を見ずどこへ消えたのかと心配していたらC.W.ニコル氏のサイン本(センターへ寄贈を受けました。)を携えて黒姫からお帰りになった焼鳥名人(何故かは追々わかりますが、当方はとても期待しています。)も加わり和やかな秋の作業日和でした。
 12月8日の午後は忘年会でしたが、午前中の作業は密度が濃く半日以上の仕事ができたのではと思っています。サクラより高くなって受光を妨げているコナラやクヌギを、この人が来なければどうなるのかと心配していたのですが、残すべきサクラを痛めることなく高木の上で順番に枝を落として最後に主幹を輪切りにして落とすというやり方で見事に処理できました。伐った木は茸のホダ木にします。他には、落ち葉かき、森の倒木整理と焚き火の燃料確保、餅つきと忘年会準備でした。
 さて、忘年会についてですが、この日、私はこのところの自分の行動に対する問題回避のために自転車で参加したのですが、到着してみると丸橋の自転車があるではありませんか。間もなくするとオーチ殿がこれ又自転車で登場、自分を含めてこの人達が何を考えているのか極めて良くわかるわけで笑ってしまいますが、別の意味でも自転車での参加を増やせればと思います。荷物がない人は自転車での参加を増やしてエネルギーについてささやかな実践をする日にしてはいかがでしょうか。
 前々から忘年会には餅つきをしようと考えていたのですが、作業小屋が使えるようになってようやく実現することができました。(臼や蒸籠などの準備については、すっかり先ほどの松本さんにお世話になってしまいました。) 幾臼つくかと議論もあったのですが、余っても良いからと三臼(6升)にしました。結果は、おろし餅、きな粉餅、納豆餅、そして善哉になってすべて皆さんのお腹に消えてしまいました。一人あたり、一合程度の米を食べたことになるようです。来年は四臼必要でしょうか? 餅と筑前煮を食べた後は活動のビデオ試写やそこここで話の輪が広がっていましたが、作業小屋では手打ちうどんの製作が山田親方や若い女性!の足踏みで進められ、酔いが醒める頃できあがり、ぶっかけうどんとして供されましたぞ。

1月23日(水)週日活動 森の居酒屋は1月9日
1月12日(土)午前9時(遅刻可)より 作業開始
主 催 者 : 遊 林 会

連絡先:八日市市 花と緑の推進室 Tel 0748-24-5658 Fax 0748-24-0752 当日連絡先:携帯(武藤)090-3729-2344
Eメールでも、ご意見をお待ちしています。E-mail:ikimono@po.bcap.co.jp

★山田親方、自主特訓中

 忘年会で手打ちうどんを打ったことについては作業日あれこれ欄で触れていますが、続きがあります。森の居酒屋の日に試食のためのうどん打ちを最初はクラフト作品を作りながら横で見ていた山田親方ですが、すっかりはまってしまったようで、早速図書館で製造法の詳細について本を調べ、塩水量などを変えながら打ち、忘年会が終わった後は麺棒を持ち帰り自宅で特訓を始めたようです。家族の皆さんには、何回もうどんを食べさせられているのではと同情しています。しかし、いつもみんながあきれる優れた技を発揮している山田親方のことです、技を極めておいしいうどんを打つことでしょう。期待しています。ところでどうして蕎麦でないのかという疑問をお持ちのある方もあるでしょうが、蕎麦はあれやこれやと意見が多く船頭多くして船山に登る可能性と、うどん打ちには足踏みなどのみんなで楽しむ要素があり、大勢で作るのに向いていると考えたからです。忘年会では生醤油をまぶしただけの腰の強いぶっかけうどんが人気でしたので、遊林会の定番になるのではと思っています。
 なお、山田親方製作のクヌギ丸太を使用した森の看板は河辺いきものの森の入口と、里山フォーラムで交流の始まった近江町のやまんばの森にあります。あの技術がうどんに活きるはずです。

★河辺いきものの森情報

 河辺の森に冬が訪れ、センター周りの舗装が完成すれば、残す工事は標識や解説板の設置とホール内の展示施設整備のみとなりました。延び延びになっていた炭焼き窯の製作にも整地工事が終わり着手しますが、寒い時期で難航しそうです。いずれにせよ重機の動き回る姿も間もなく見られなくなり、静かな里の冬が味わえるようになります。森では鳥たちの鳴き声が響いていますし、雪の日には獣の足跡も見つかります。こうした冬の森を求めての散策などを楽しまれてはいかがでしょうか。
 草原広場については山砂を入れて整地しましたが、担当のオーチ殿は人の意見が気になるようで先の作業日には何か言われるのかと戦々恐々でした。子ども達の走り回れる遊び場として整地するために土砂が不足して山砂で補わざるを得なかったのですが、埋土種子のことを考えると頭の痛いことです。もっともすべての広場に山砂を入れたわけではなく、その3分の1をそのままで残して種子の供給源とするとともに現在では希少になった里近くの草原状態を保つように管理方針を定めています。そのためにこの冬には立ち枯れ状態の草を刈り払い草丈の低い植物が生存できるような作業を計画し、夏場も様子を見ながら適宜、草刈作業を部分的にでも入れて変化を観察したいと考えています。草原広場の奥、夏には木陰になる場所に、子ども達の野外教室を考えた野外卓と椅子を整備してもおります。
 ライオンズクラブの皆さんによって、県道に面して施設案内標識や草原広場に木製のシンプルな遊具、そして森のそこここに村松由美さん製作の陶器の子どもや森の妖精の人形をクラブの40周年記念事業として設置していただけることになりました。幾度も当方と協議を重ね整備方針に添った施設になるように随分と骨折りをしていただきました。完成後はこの森の利用者に親しまれることと思います。

★やまんばの里交流

 12月2日、前月に実施した里山フォーラム参加団体のひとつ近江町「やまんばの森」へ山田親方製作の看板を届けに行きました。この日は「やまんばの森学園祭」で、森の散策、松ぼっくりのクラフト、ピッツァ焼きなどが行われ、森はとてもにぎやかで、遊林会から看板の配達がてら5人(+現地で1人)が○○○持参で参加したのです。ビ○○については、やまんばのスタッフから「隠れて飲んで下さいね」と言われていたのに、缶を片手にフィールドを徘徊。○ー○を持っていたら遊林会メンバーと思え!という様な状況で、もしかすると○○ルがおおっぴらに許されているのは遊林会だけなのかもしれません。こんなことを書くと飲んでばかりいたように思われますが、遊林会のいつもの作業日と同じ、ちゃんと頑張りましたよ。じっとしてると落ち着かないたちの遊林会メンバーは、ピッツァの生地づくり作業に進んで従事し、「どうやったら丸く生地が伸ばせるん?」、「考えてることが形になるんちゃーうの?」、「うちらの森にもピザ焼き窯を作りたいなぁ。」と盛り上がりつつ生地づくりのほとんどをこなし、担当のおばさん達から感謝されました。遊林会メンバーは飲むだけではありません! イベント終了後に看板と交換する約束をしていた山土をもらい、帰路についたのです。この土は、炭窯を作るのに使います。まずは交流報告。(この項、記事提供井上)

★冬の森、観察会

 落葉してすっかり明るくなった森ではいろんな動物の姿を見かけやすくなっています。コゲラ(キツツキ)やイカル、シジュウカラ(私の財布?)、エナガなどの小鳥たち、キツネ、ノウサギ、テンなどのほ乳類、いずれもセンター付近で目撃しています。雪が降れば姿は見られなくても足跡を見つけることもできます。指名手配中のリスやムササビの痕跡発見も冬が一番です。雪が降ることを期待して、冬の森観察会を計画しました。今回は日中ですが、森の居酒屋と兼ねてナイトウォークもその内にしましょうか。

 日  時:  2月3日(日) 午前10時〜12時
 場  所:  ネイチャーセンターに集合
 募集人数:  30人まで

 参加希望者はセンターに電話で申し込んでください。もちろん雪が降らなくても、多少の雨でも実施します。
 毎年、実施しています布施公園の水鳥観察会も例年と同じように第4土曜日午後にやってますよ。こちらは申込み不要です。

★1月作業日は餅づくし

 新年初めの作業日は、毎年、鏡餅の後始末を兼ねたお昼です。カビさせないようにして当日余っている鏡餅を持参していただけると助かります。善哉、雑煮、焼き餅、餅づくしでお昼をいただきます。

発行者:八日市市建部北町 河辺いきものの森ネイチャーセンター内 遊林会 世話役 武藤精蔵 Tel 0748-20-5211
遊林会URLは http://www.bcap.co.jp/ikimono/yuurin/index.html あなたの思いを掲示板へ


▲前の号 | 河辺林通信トップ | 次の号▼

| ホームに戻る |