河辺林通信−−−建部北町の森から ’99.2月号

昨年の6月、

5人で始めた作業が

こんなになりました。
今年も地球のために

 ゆっくりと 

自分達のできる範囲で

楽しくやりましょう

99.1.9
作業の合同の休憩風景

 1月の作業日は寒波の襲来で中止になるのではと秘かに期待していたのですが、湖北は雪だというのに、建部北町の森は雪も降らずにただただ寒いだけでした。いつものように人が集まり、作業を始めると体が中から熱くなってきて(新年と言うことで最初に坂梨さん持参の薬を少しいただいたんですがそれは関係ないと思います。)、寒さも忘れてしまいました。たき火の係は、火遊びを若い者がすると問題があるので、今回も森昭次さんのお仕事でした。やがてその火を使って福井さんの持参された小豆をぐつぐつと煮始めましたが、はたしてお昼までに柔らかくなるのだろうか・・・・。遊林会の職人であります山田猛制作のペール缶ストーブも調子よく燃えていました。改良点は、ごとくがないので鍋を置くと上から空気が抜けないことと、横っ腹に穴を開けすぎたので火種が漏れるということです。

 ぜんざいは材料が揃い、準備O・K。12月に収穫をした入口のスギヒラタケを見ましたか? びっくりするくらい大きくなって干からびていました。残念、鍋の具が減ってしまいました。それでも、もう一つの鍋は、黒川さん持参のタケノコイモ(京イモというらしいのですが、タケノコそっくりでたき火で焼いてもおいしく食べられました。)や西村さんの野菜もあったのですが、肝心のメインの材料が不足しています。そこで、来ると言って来ていない北川大先生に電話をして買い物を依頼しました。これが大化け、合鴨ロースと餃子の差し入れとなりました。ありがとうございます! 鍋に餃子は合うな・・・・。こんな風に書くと食べるだけのように人には映ってしまいますが、ちゃんと作業をしていましたので、念のため。

 今回の作業は、もう一つ竹を使ってプロレスのリングを作って林内に散らばる伐採した木を整理することです。竹を伐って竹林を整理する人、杭を打ってリングを作る人(内緒話:応援に来ていました某氏は後日会いますと手に湿布をしていました・・・・。)、リングの中でプレスする人、林内の放置された木を運ぶ人、それぞれに働きました。林内はきれいになりました。春が楽しみですが、少し気になっていることは、落ち葉が林床の一面をおおっており草の芽生えにどんな影響があるかということです。次の作業では、落ち葉を掃除したところと掃除しないところを作って、春から夏にかけてどんな違いができるか調べてみようかと考えています。→3つ目の落ち葉を入れるリングの制作。

 布施溜でカモの世話をされている高木さんから、面白い話が聞けました。高木さんは炭を焼いたドラム缶を加工してもらった方ですが、タケノコやじゅん菜の加工が本業で、ご自身の竹林の整理のために、今年は竹炭を焼いたのだそうです。竹を割って節を落とし釜に入れて焼くと5時間位で焼き上がるそうです。木酢液ならぬ竹酢液が一回に4升ほど採れ、農業に使うつもりとのことです。炭焼きの時間の短さや生成物、竹林の有効な整理手段として非常に面白いと思います。2月の作業では、取り入れてみたいと考えています。

 1月19日に琵琶湖博物館で里山林フォーラムが開催され、遊林会関係者も8人参加しました。今森氏の講演の後、新旭町に続いて八日市も事例発表をしました。県内ではまだこうした例がほとんどありません。かくして前例が少ないために手探りの活動になりますが、今年も前に向かって進み、輪を広げたいものです。


 雨天の場合(当日の問い合わせは武藤の携帯まで)は中止しますが、積雪がある場合は冬芽や動物の足跡の自然観察会をしてみたいと考えています。雪の中を歩ける服装でどうぞ。

追伸:重大なお知らせ。2月も暖かい鍋をします。材料の差し入れがあれば嬉しいです!
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