森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2009年3月号 〜




▲期間限定、ハイジのブランコ。
 2009年3月26・28日

 春休みイベント
大きな木で遊ぼう!&赤ちゃんドングリ探しにいこう!

 春休みです。
いつもは団体さんの受け入れが多い、いきものの森ですが、休み期間中は主催イベントをやっています。

 今回は、人気イベント、「大きな木で遊ぼう!」と初企画?3才児から参加できる、「赤ちゃんドングリを探しにいこう!」をやりました。

 大きな木で遊ぼう!は定員20名のところ、申し込みはなんと40名を超える人気イベント!午前中は高学年たちが自分たちで遊び道具を作り、午後からは低学年たちがそのまま遊びます。ケーブルテレビさんが取材に来てくれました!

 高学年は、竹ハンモックの竹切りから。長さを揃えて、竹を切ります。

一番人気は、ハイジのブランコ。普通のブランコよりも3倍は高いであろうブランコを手作りします。

▲ 自分たちで伐った竹を組み合わせていきますそして↓
▲ 新作、一本橋。道を川に見たてて、落ちずにわたれるかな?
▼ こんな感じで遊びます〜大学生がお手伝いに来てくれています
 28日は、3才児から参加可能な「赤ちゃんどんぐりを探しにいこう」です。

 この季節は、森で危険とされるマムシやスズメバチがほとんど活動をしていない時期に当たります。ということは、道だけでなく、森の中にどんどん入っていける季節だということ。

 特にプログラムは用意せず、一緒に森をゆっくり歩き、森の「素敵ななにか」をさがしにいきました。


 ツクシ、水中ミノムシ、赤ちゃんバッタ、かまきり卵、黄色キノコ、虫を食べるキノコ(!)、そして赤ちゃんどんぐりもしっかりみつけました。

 初めて森に入る子どもたちもいたでしょうが、ゆっくり森を楽しんでくれました。

▲ ターザンロープ。
シンプルですが、これも面白い。

▲ 赤ちゃんどんぐりさがしにいこう。
落ち葉の下には?見つかった?

▲ 水辺の探検
アメンボや水中ミノムシ(!)がいたりします
▲ かまきり卵
冬から春にかけて目立つ森の宝物です。




  2009年3月25日(水)

 第四水曜活動日

 まだまだ寒い、活動日。
今回は学校が春休み、ということで、子どもたちが応援に来てくれました!
しかも、新人さんもたくさん来てくれました!

本日の活動は、折れ枝整理。
まだまだ冬の雪で折れた枝が森のなかに残っています。
枝葉を落として、柴作りです。

 昼からは、子どもたちが春の森で遊べるよう、ササ刈りをしました。
 

 

▲ おいしいお昼の時間です。

▲ 子どもが遊びに来てくれました。
▲ 今回のお昼。
ふろふき大根と肉味噌、高野豆腐、おからコロッケ、ヨモギ・椎茸の天ぷら、ワケギのぬた、そして写真にはないですが、炊き込みごはんに味噌汁です。



 
▲ 絵合わせ観察会
 2009年3月14日(土)

 遊林会活動日

 最近は雨続きの遊林会です。
第2土曜日とはいえ、参加者は20人くらいか、という感じで始まった活動日ですが、なんのなんの、40人を超える活動日となりました。

 観察会は、森の中にはいかず、絵合わせ。
森にある木偏の木は、楢・楓・欅・樫・楠・椋・松・柊・桜・櫟・榎・椿。
結構あるものです。

 さて、雨の日メニューに変更となった作業メニューは?
1.椎茸菌打ち
2.タラノキ退治
3.炭焼き
4.昼食

です。

▲ ちびっ子達も菌打ちは大事な戦力です

▲ 久々の炭焼き。去年の5月以来で〜す。

▲ タラノキ退治。大きなゴボウではありません。

▲ 新型の窯も活躍します

▲ 本日のお昼。炊き込みご飯、ポトフ、レンコンきんぴら、ネギとキノコと椎茸の炒め物、肉じゃが、コールスローです。

▲ 雨降りだというのに、40人を超える活動日となりました。

▲こちら、滋賀県立大学の浅井さん。元森のインターン生です。
遊林会をテーマに卒業論文を書くそうです。

▲雨上がり、されど延長戦。
エネルギー問題やら、なにやら、熱かったようです。


▲西沢さんから、市長さんへ。
忙しい中、遊林会に来てくれました。また遊びに来てくださいね〜
 3月の恒例作業、椎茸の菌打ち。
今年はあまり木を切らなかったので、折れた枝から菌打ちに適した木を選ぶところから始まりました。選んで、穴を開けて、菌を打って、また運んで。この作業は大人も子どもも活躍する作業です。

 タラノキの伐採は、森の入り口で。いつも春になると、タラの芽ドロボウが入り、心を痛めていた場所ですが、今年は思い切ってタラノキを選んで切ることしにました。ササも刈り、春には明るい森になると思います。
その後、別動隊でタラの芽作成班もありました。

 お昼は、賑やかお昼。
遊林会メンバーから市長さんになられた西沢さんや、新人さん(男3,女2)、はたまた大学生など、多種多様なメンバーが話をする賑やかな昼食となりました。


 
▲お昼の自己紹介。新人さんは、計5名!




 2009年3月8日(日)

 里なび研修会

 環境省主催、遊林会共催でナラ枯れ講座を開きました。
一般はもちろん、里山保全関係者、林業関係者など、スタッフを抜いて50人を超えるという参加者が集まりました!

 まずは、環境省、里なびさんの説明から。全国の里山の事例を聞いてから、
いよいよ小林先生による、ナラ枯れの解説です。

 森では2年ぶりの解説になるのですが、何度聞いても、とても分かりやすく、聴き甲斐のある話でした。

 やはり、早期発見がなによりも大事なようです。
 

▲ 里なびさんの紹介

▲ レクチャールームにて、ナラ枯れ座学。

▲ こちら、午後からのフィールドワーク解説

▲ お昼ごはん。
この間、外で大好評だったメニューの再現です。
品数8、そこに炊き込みご飯と豚汁が加わります。

▲ これが木を枯らす、カシナガキクイムシの幼虫&坑道。

▲ ビニールシート被膜方。
単純ですが、とても効果的な手法です

 午前中の座学が終わり、おいしい昼ご飯へ。
先月の東近江料理大集合で好評を博した遊林会自慢のメニューが並びます。あっという間に売り切れてしまいました。

 午後からは、現場に出てのフィールドワーク。

 萌芽更新の現場、カシナガの被害を受けたアラカシ、コナラ、そして対処法としてのビニールシート被膜、スカート型トラップ、ペットボトルトラップなど、ボランティア団体でもできる対処法をレクチャーしていただきました。

 そのあと、現場での質疑応答など、濃い時間は過ぎていくのはとてもはやく感じました。

 また、今回の講座で学んだことを、ボランティア団体でできることを中心にまとめたいと思います。




▲こんな感じで染まりました!
 2009年3月7日(土)

 大人講座・染色その2

 2008年度の森の大人講座も、今回でめでたく終了。

 最後は森の染色講座。

 染料は森のもの(媒染さえも森の手作り)しか使わない。
しかも、どうしても時間のかかるものを除いて、参加者が自分たちで染料から作ります。

 やはり、自分が最初から作ったものは、こだわりの一品になりますね。みさなんとても満足そうでした。

こちらはツバキ班▲
落ちたツバキを拾っていきます
▲こちらウメ班
白梅の枝の皮が必要です。ということで、ナイフ削り。
ウメの枝・鉄媒染・大豆絞り
それぞれ模様が入ります▼

一度に火にかけるガス台がありません
▼ということで、炭火染め。少し色も変わる?



 2009年3月4日(水)

 植物モリモリ図鑑、完成!

 去年から森のスタッフであたためてきた、河辺いきものの森専用の図鑑、植物モリモリ図鑑が完成しました!

 大きさはA5、約200ページのフルカラー、250種の植物が載っています。写真はほぼ全て河辺いきものの森で撮ったものを使っています。作成費用は、「東近江市こども未来夢基金」から頂きました。

 子どもたちが、森の外で使えるように作っていますので、本の綴じ方を頑丈にしたり、小雨でも使えるようにと、こだわって作っています。

 中身も、子どもたちが興味をひくように、面白く、観察してもらえるような文章になっています。

 早速できたてほやほやの図鑑を、近くの小学校6年生の環境学習プログラムに使いましたが、大好評!図鑑片手に森を楽しんでもらえました。


▲これがモリモリ図鑑の表紙
▲森の専用図鑑だから、とてもつかいやすいです



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