森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2005年2月号 〜




▲ タンポポの綿毛。風に運ばれ、虫に食べられそうになったり、虫にくっついてみたりの大冒険です。この綿毛を中心に物語が進みました。
 
 2005年2月26日(土)

 いきものの森 番外劇場

 

 市内のめぐみ保育園から森を題材としたオリジナル劇に招待されましたので、スタッフ3人でいってきました。

 題名は「ちいさないのちのはなし」です。

 それほど長い時間ではなかったのですが、いきいきと中身が伝わってくる、いい劇でした。

 おそらくみんなでしっかり練習したと思います。その練習の時間に命について考えたり感じる時間があったのかな、と感じました。

 次に森に来たとき、子ども達が森をどう表現するか、ちょっと楽しみです。
 

▲ こちらは森の演奏会。
 コオロギ・キリギリスなどなど。最後はタマムシがど派手なスター衣装で登場です。

▲ これはタンポポの綿毛を救ったトンボさん。そのほかクワガタやカブトムシ、アリ、クモなど、森のいきものがたくさんいました。




▲ 重たい重たいキノコのほだ木を運びます
おそらく数人が筋肉痛でしょう
2年分くらいのほだ木を運びました
  2005年2月23日(水)

 
週日活動日

 寒さに負けない、遊林会活動日。
春一番が吹くという噂のなか、作業を始めました。
また、新東近江市役所から二人が研修にきました。

 今日は
1.キノコのほだ木整理班
2.萌芽林の管理・めかき班
3.料理班

 です。

▲ 里山管理の上でで結構大事な作業です。
少数精鋭できっちりやります
 
体を動かしていると汗をかき、休憩すると寒くなるような天気でした。

 キノコのほだ木班ではキノコのほだ木運びのほか、薪つくり、柴作りなど大忙し。柴の山がたくさんできました。

 萌芽林班は残す物は残す、切る物は切る、という作業です。これは駄目、これは切る、などなど分けて切っていきます。

 お昼は日曜から仕込んでいた鹿肉の味噌焼き、天ぷら5種、大根のエビ煮、みそ汁などなどでした。

▲ こちらは恒例になりつつある、野田さんの工芸講座

▲ こちらも恒例?食後のひととき延長戦。




▲ ノウサギはジャノヒゲがお気に入りです。
よく似ているヤブランの葉っぱのほうが食べ応えがありそうなのですが…
 
 2005年2月18日(木)

 
ウサギ特集

 今の季節、虫たちはあまり見つかりませんが、大きないきもの達のサインが見つけやすいです。
ということで、今回はウサギ特集。

 この森に住んでいるウサギはニホンノウサギ。冬になっても毛が白くならず、茶色のまま、冬を越します。夜行性で、穴も掘らず、茂みや凹みに隠れています。
 また、ウサギは食糞という変わった特徴があり、食べた植物を糞として発酵させ、もう一度食べることによって効率よく栄養を得ているそうです。

 冬の森、ウサギのサインを探してみませんか?


▲ このようにまとまってあるものは硬便といい、2回食べた後の糞。一回目の食べられる糞はもう少し大きく、緑色が混じるそうです。

▲ これが食痕(食べた歯跡)です。
すっぱりと切れているのが特徴。



 2005年2月13日(日)

 森の環境学習推進講座


 いよいよ森の環境学習推進講座が始まりました。

 2月6日には安藤正紀さんの「子どもに学ぶ姿勢で教育を」が、2月13日には川口裕之さんの「
子どもの冒険、大人の冒険」がありました。

 2回とも約30人の人が森のレクチャールームに人が集まりました。様々な話はあったのですが、お二人ともに共通した点は「子どもと寄り添っていく」という点でした。

 安藤さんは学校の授業の中身を子ども達の遊びや話から見つけ、川口さんは大人の考えを押しつけず、焦らず、じっくりと話を聞いてやるということをしておられます。

 次回は2月19日日です。
来て後悔することはありませんので、是非どうぞ。




▲ 観察会。
みんなでわいわい言いながら葉っぱを見比べました。
最後にはノウサギがサービスしてくれました。
 
 2005年2月12日(土)

 遊林会活動日

 冬の活動日です。朝方は雪がちらつく様な天気でしたが、40人ちょっとの人が集まりました。

 まずは冬の観察会から。今回は常緑樹の見分け方特集。

 そして本日の作業メニューは?

 1.ゲリラ竹の退治部隊
 2.常緑伐採
 3.落ち葉かき
 4.シイタケほだ木生産
 5.食事班

 でした。


▲ 常緑樹伐採班
防火水槽(左の赤看板)付近での作業です。
アラカシを6本、薪・柴・チッパーです。

▲ ゲリラ退治班
森の中に散らばって生えている、退治しきれていない竹を切ります。森中歩き回っての作業です。

▲ 食事班
今日のお昼はイノシシと薫製の差し入れがありました。
そのほか丁字麩の芥子和えなど。

▲ 落ち葉かき
冬の恒例作業の一つ。落ち葉が湿っているので緑のバッグに一杯詰めると重たくて持てません!

ほだ木生産部隊。
見えにくいですが、若吉さんが登って伐ったものを下で解体?していきます。
 お昼も作業リーダーによる作業後の感想をやりました。他の作業班がどんなことをしているのか、よくわかります。
 急に話が振られたり、茶々(野次とも言う)を入れたりと、またりのんびりしていられないのですが…

今日も新人さんが二人来てくれました。
暖かくなる3月。キノコの菌打ちなど、簡単・おもしろい作業がありますので、新人さん、お待ちしています!
 午後からのお仕事か?大人の遊びか?
炭焼き釜の煙突掃除です。
煙たいのを我慢して、中のタールをやっつけます。
こちらはその次の作業。ぼこぼこになってしまった煙突の型直しです。

プロがいますので、大丈夫。



 2005年2月9日(水)

 
駅前広場ワークショップ

 ここ2回、雪で中止だったWSも今日は春を思わせるようなぽかぽか陽気。

 池の斜面をなだらかにする作業、栗を植える作業、杭を打つ作業、石を運ぶ作業などなど…

 池の形もだんだん様になってきました。
今月ももう一回作業の予定です。



 2005年2月5日(土)

 
第5回 里山七彩
 中国黄土高原での森づく


 今回の七彩は10年以上、黄土高原で緑化を実践されてこられてきた、NPO法人緑の地球ネットワーク事務局長、高見 邦雄さんに話をして頂きました。

 元大蔵大臣の武村さんも話を聞きに来られました。

 気候、文化、なにもかもが違う所で行う緑化の話、失敗例、成功例。成功例は特別なにもしていない。すべきことをしただけだということ。地元の重要さ。井戸を掘るのは簡単だけれども、それだけでいいの?

 また、中国農村部の現在の状況、オリンピック、農業に関わる淡水の利用について、シビアな環境問題について話をして頂きました。飾りのない、現場からの問題指摘は腹に応えるものがありました。

 休憩時間、一度外に出る人が多いのですが、外にいた元スタッフ曰く、「出てくるときなんかみんな暗い顔してたよ」とのことです。

 グローバルな視点でという今回の七彩でしたが、本当にそんな講座でした。
 





▲タヌキ?
 2005年2月4日(金)

 動物の足跡探検

雪が降れば、靴下を一枚多くして、森に来てください。
動物達の足跡が迎えてくれます。

足跡をひたすら追跡するのもよし。
足跡図鑑とにらめっこしながらでもよし。

うまくいけば、生きもの達にあえますよ。
▲???
足がそろってる?

▲水辺のイタチ。爪痕がチャッチャッチャ。




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