森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2003年5月号 〜



2003年5月28日(水)

   定例活動日

 まずは、のものをめでる観察会から。
 もうすぐ咲くハイハマボッスオカトラノオに胸おどらせ、ハチクの林に咲くオニノヤガラをみんなで観察。

 今年もたわわに実ったクサイチゴをほおばって、いざ作業に出陣!

▲今年はオニノヤガラがハチクの林に
カマでざくざくタケをかっていきます
 今回の作業は、タケかり

 遊林会おなじみ、タケ退治の季節です。
 森のあちらこちらで、指の太さくらいのハチクのタケノコが林立して、栄養を蓄え、竹林の復活を今かとねらっています。
 午前・午後ともに、みんなで草原広場の周辺や、ケヤキの林にちらばって、タケをどんどんかっていきました

 そして・・・しげみの中で、こんな出会いも。
 カマキリのたまごや、アワフキムシ
 新しい命の季節なんですねぇ〜。

▼オオカマキリのたまご
▼アワの中に、アワフキムシの幼虫がかくれています
そしてお昼は、ひさびさに海の幸をいただきました。
魚釣り名人によるアジとイカのさしいれ!です。

アジは南蛮漬けに、イカは天ぷらになって、作業あとの胃袋へと、みるみるうちに消えていきました。

 さしいれのアジ

▲その他イチゴ・新タマネギの差し入れもいただきました



2003年5月25日(日)
   みどりのつどい

  晴天とはいきませんでしたが、風がほどよく吹く、絶好の凧あげ日和
 おとなりの大凧まつりと並行して、森ではみどりのつどいが行われました。

 毎度おなじみの、クイズラリー「河辺グリーンアドベンチャー」では、10問のうち7問正解すると、木の鉛筆が賞品としてもらえるルール。
その賞品がなかなかの好評
次回のクイズラリーは、夏休み。楽しみに待っててくださいね〜!!
▼今回はみな優秀!平均点8点。余裕で合格でした

お昼からは、ホットラインによるコカリナ(木のオカリナ)の演奏会。
心地よい
コカリナの音が森に響きわたりました。

そして・・・、
目線を空に上げると、おぉ!!!
なんと100畳敷大凧が、ゆうゆうと空を泳いでいました。

そのほか、緑の少年団による緑の募金花苗無料配布、遊林会による竹炭・カシ炭・竹酢液・ドングリ苗の販売も行われました。

おかげさまで、大盛況のうちにみどりのつどいは終わりました。
ありがとうございました〜!!

▼ここちよいメロディーを提供して下さったおふたり


▲さすが、100畳敷大凧は迫力がありました!



▲前半はおなじみの4人による演奏  2003年5月24日(土)
    
   みどりのつどい前夜祭
    ♪♪春の室内楽コンサート♪♪


 この森では、すっかりおなじみになったリチェッタ・ムジカの4人+特別ゲストの計5人の奏者をお迎えしての、室内楽コンサート。

 ビオラの清水さんによるトークでは、ソナタ形式を清水さんの大好物たまごサンンドイッチに例えて、とても分かりやすく説明していただきました。

今回の演奏曲目は次のとおり。

ウィーンの森の物語(ヨハン・シュトラウスU世)
イエスタデイ(ビートルズ)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章(モーツアルト)
サムシング(ビートルズ)
レット・イット・ビー(ビートルズ)
クラリネット五重奏(モーツアルト)

 アンコールには、ビートルズの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」、スマップの「世界にひとつの花」と、2曲も演奏していただき、大満足のコンサートでした!
 


  スタッフ泉も、アイネ・
 クライネ・ナハト・ムジーク
 のナビゲーターとして、
 活躍いたしました!!→ 


▲後半は特別ゲストのクラリネット奏者を迎えて



▲タケノコはどうやってふえるのでしょう?  2003年5月17日(土)

 今日は八日市の宮児童館が親子連れで森を訪れました。初めて訪れる団体さんにはまずは森をぐるっとまわるクイズラリーです。


 例えば…
私はこの森に住んでいて、足が4本で、草や木の芽などを食べます。3センチくらいの短いしっぽがあって、ジャンプが得意です。さて、私は誰でしょう?
1. ウサギ
2. カエル
3. キツネ

 のような問題が森の中に貼ってあります。

 答え合わせをした後は、森の中でのカモフラージュゲーム。このゲームは大人も子どもも真剣になるゲームです。

 今日の入場者は120人。忙しくて数えられていない人もいるかもしれません。休日は家族連れが多く森に来られます。
 
▼人気のカモフラージュ



2003年5月10日(土)

   定例活動日

 今回の作業日は、ひさびさの晴天
 イカルが口笛のようにさえずり、ツバメがびゅんびゅんと跳びまわる中、心地よく汗をかいた一日となりました。

 この日の作業メニューは、次のとおり。

1.アワダチソウ&クズ退治 
 まずは、草原広場からスタート。草にうもれながらも、ちゃくちゃくとアワダチソウやクズが抜かれていきました。
草原広場が終わると、入り口付近にも作業の手が入りました。


▲ちゃくちゃくと作業は進みました

2.常緑樹の伐採、林床管理


 4月に引き続いての作業。前回、目標地点までたどりつけなかったので、残りの部分をやりました。

 森を暗くしてしまうアラカシを伐り、材は炭焼き・薪用に、枝の部分は柴に、柴にもならない小さな枝葉はチッパーでチップにと、無駄になるところはどこもありません。

 アラカシを伐ってみると、空間がぽっかりと空き、いかにアラカシが多かったのかがよく分かります。

 チップが引かれた道もずいぶんと延びました。
道がふかふかなのはやはり嬉しいですね。
▼残った枝・葉は、チッパーで細かくされます

3.竹林整備

 この作業も4月に引き続いての作業です。
 ハチクの林の中で、歩道ぞいの日当たりのよい部分に、置かれていた竹を移動させました。
 この移動した竹も、もちろん有効利用するために、細かく割いたり、砕いたりして保存をしました。
 来月からはタケノコの季節!きれいになった林の中でタケノコの早期発見が期待されます。


▲竹を有効利用するため、細かくして保存します
▼炭は丁寧に袋詰めされていきます

4.みどりのつどい販売グッズ製作

 いよいよ今月にせまった、みどりのつどいのための、竹炭楢炭の袋詰め作業を行いました。
 竹炭は、前回の活動日に、ノコギリでひたすら切ったもの。
 楢炭は今回取り出した、できたてホヤホヤの炭です!

▼今回もなかなかのできばえです!!
5..炭焼き

 前回焼いたナラ・カシの炭の取り出し作業。

できばえの方はというと・・・、炭焼き名人、満足げな顔をしておられました。

 そして、炭を出したあとは同じくナラ・カシを新しく詰めました。今回は焼く時間がなかったので、焼きは次回です。

 


▲焼き鳥名人の見事な包丁さばき

6.昼食作り

 今回は、差し入れの(烏骨鶏を含む)とタケノコフキを使った料理です。
 鶏は、前日に焼き鳥名人がスタッフとともにさばいたものです。
 メニューはおこげもなかなかの「竹の子と鶏のご飯」、「烏骨鶏の鶏ガラベースの中華スープ」、「とりスキ・河辺いきものの森風」、なかなか珍味な「鶏肉の刺身(砂肝・ササミ)」「ふきの炊いた物」。
もちろん、ダシをとったあとの鶏のアラも煮て食べました。鶏の骨の髄のズイまでありがた〜くいただきました!

7.かくれ作業---ピザ窯作り

 5月のゴールデンウィーク中も、作業日の翌日もちゃくちゃくと、ピザ窯作りは進んでおります。

 棟梁は平日もふらりと来ては黙々と作業を続けておられます。炭焼き名人も参加し、既に周りのブロックが積まれています。さて、どんな窯になるのやら。

 みなさんお楽しみに〜!!




▲まずはクイズラリー
 2003年5月1日(木)

 5月に入り、北小学校の3年生国立滋賀病院の新人さんが訪れました。
 小学生は森に遠足へ、看護士は研修です。天気もここ一番の春らしい、すごしやすさでした。

 小学生はクイズラリーの後、竹ぽっくりをつくりました。
食後は春の水辺で遊んでいましたが、ちゃんと着替えを持ってくるところがさすがです。

 竹ぽっくりは自分たちで
竹を切ってもらったのですが、モウソウチクの太い竹を時間をかけて切っていました。

 看護士さんはこれもまたクイズラリーのあと、ネイチャーゲームを何本かやって、森での感想をまとめてもらいました。

 「コンクリートの上でないところを歩いたのは久しぶり」「自然に癒された」「空気が違う」というスタッフが意外に思うコメントもあり、こちらとしてもいい時間を過ごしてもらったな、という気がします。

 今の森は新緑でいっぱいです。
歩きに来るだけでも、是非どうぞ。
▼何問正解しましたか?

▲女の子も頑張って切ってます

▲森での休息



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