森の歳時記

日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 2003年3月号 〜



スタッフ佐竹による教室▲
 2003年3月27日(木)

 
今日は春休みのイベント、スタッフ佐竹による「森の木で染め物に挑戦!」でした。

 今回の染料はアラカシから抽出したもの。媒染(布に色を定着させる液)は薪ストーブの灰を使うという森づくしのイベントです。


 「夏だったら、セイタカアワダチソウで綺麗に染められるのに…」との事でしたが、それでも綺麗に模様が出ておりました。
 
 男の子も女の子も、それぞれ熱中しておりました。低学年の男の子はちょっと心配していたのですが、取り越し苦労でした。今回はあっという間に予約が埋まってしまったので、また夏休みも染め物をやるのかな?


▲ さて。これが今回の成果です!



 
2003年3月26日(水)

 3月の週日活動日

 いつものとおり、10人程度集まりました。
観察会は久々のクマさんの案内で、そろそろ咲き始めたキクザキイチゲイチリンソウを見に行きました。
水辺のイチリンソウは、去年タネを飛ばしていたらしく、プロットの外側に新しく増えたと思われる個体が確認されました。

 作業内容はそのイチリンソウの為の日照確保と、草原広場の草刈りです。草原広場はかなり綺麗な姿をになりました。今度はどんな植物が生えてくるのか、楽しみです。
 昼食の昼食はおはぎがありました。
一人6個以上食べる人もあり、大好評でした。

 
▲ イチリンソウ日照確保の為の伐採作業

草原広場での草刈り▲

草原広場で一休憩▲



 
2003年3月23日(日)

 今年も春休みのイベントが始まりました。

この日は遊林会の垣見先生による「木と枝でマスコットを作ろう」でした。
 予約もいっぱいで、大盛況のまま終わりました。
 木と枝で作るのですが、自由に好きな物を作る子供もおり、なかなか奇抜なものもありました。

 21日に始まったグリーンアドベンチャーでは初日に上級者問題をクリアする強者もいました。その後も続々とクリアする人がでてきており、ちょっと問題が簡単だったかな?と心配しています。
 
 グリーンアドベンチャーは4月の6日までやっています。そのほかまだネイチャーゲームなど、空きのあるイベントもありますので、森を覗きついでに…



 
▲今回の講師は遊林会の垣見先生

グリーンアドベンチャー上級編クリア!▲




とても気さくな井上先生▲
 2003年3月14日(金)

 今日は今年度最後の里山七彩。
金曜日の夕方から、という変則的な時間にもかかわらず、たくさんの人が集まってくれました。

 講師は東京大学の井上真先生。森のクマとお酒を酌み交わしたことのある先生です(河辺林通信NO.33)。
最終回にふさわしく、「アジアの森と人」という壮大なテーマでお話しを頂きました。

 アジア、特にインドネシアの森林が、どのようにして消失しているかということ、現地の現状、そしてこれからの森林管理についての問題点など、分かりやすく説明して頂きました。

 また、話はアジアの森林問題から森の関わり方について。
 よそ者が「関わり主義」で、地域住民が「開かれた地域主義」で森に関わるべき、という言葉はまさに遊林会の現状と同じです。

 今回来られなかった人は、3月12日(水)、朝日新聞の朝刊に”多様な「かかわり」森林守る”という題でお話しを書かれているので、参考にして下さい。

 いつにもまして分かりやすく、良い最終回になったと思います。参加された方は是非、掲示板にも思いを書き込んで下さい。

 また、今年も3年目里山七彩を計画しています。
本当に良い話が聞けると思うので、ご参加、お待ちしています。

▼今年度最後の里山七彩



 2003年3月9日(日)


 今日は大阪の大東市から、親子37人が森に来ました。
冬の間は訪れる人が少ないので、久しぶり?のイベントです。

 あいにく朝から雪交じりの天候。
大阪から来られるので、服装を心配していましたが、防寒対策はバッチリでした。

 森をぐるっと回りクイズを解いていくグリーンアドベンチャー、森の中を歩き回りながら宝物を探すビンゴなど、十分に楽しんでもらえたと思います。

 最後はまだまだいける!焼き芋でした。
「美味しい!」という声を聞くと、やはり嬉しいものですね。

雪交じりのグリーンアドベンチャー ▲



2003年3月8日(日曜日)

遊林会定例活動日

 断続的に雪まじりの雨が降る天気でしたが、朝は七時前から炭焼き名人とスタッフが炭窯で火入れをして、ファイヤーサークルに組んだ焚き木に火をつけて、集まる面々を待ち受けていました。

 集合時間になると、そんな天気にもかかわらず、やっぱりいつもの顔が集まりました。

 予定通りの作業メニューでは動けないので、まずはできるところからと、キノコの菌打ちが小屋の軒下で始まり、同時に、小屋の中でもできる作業ということで、新しい竹の箸作りと、新しい出席名札作りが始まりました。

 10時をまわって、天気が少し落ち着いたかな?と感じられる頃、萌芽更新区域の整理作業も始めました。

 昼食のメニューは、ちらし寿司、水菜の辛子和え、グリーンピースと高野豆腐の卵とじ、ほうれん草のごま和え、豚汁でした。

 昼食後の話の時間には、久しぶりに顔を見せた消防教官氏(自治体職員研修でK氏のインパクトについてなど)や、森のクマさんの久しぶりの演説(里山七彩、井上真氏の男気についてなど)がありました。(クマさんのスピーチが聞きたい方は、21日(祝)にピアザ淡海に行きましょう。)

 午後からも、しっかりと午前の作業の続きをしました。

 天候のせいか、人数は30人ほどで少なかったですが、活動の濃度は高かった活動日でした。
▲キノコの菌打ちの様子
▲竹で箸と、名札作り
▲ひな祭り気分?昼食のちらし寿司 ▲萌芽更新区域の整理
落ち葉かきやら、ササ狩りやら



2003年3月2日(日曜日)

「森から考える福祉フォーラム」は、参加者約40人と、ほぼ予想した程度の参加がありました。

話題提供者の伊井野さんのお話は、里山保全団体関係者にも、福祉関係者にもわかりやすいものだったと思います。

後半のパネルディスカッションでは、里山系2団体福祉系2団体の活動内容を、本日のテーマにからめて報告し、討論しましたが、ほとんどの人がうなずける内容だったのではないでしょうか。

 それは結局のところ、各団体の活動内容が、環境保全とか福祉とか難しくとらえずに、人間としてよりよく「生きる」ためのものであることに通じるからだと思います。

 この福祉フォーラムは、1年半ほど前に漠然と企画したものです。当時は、森の中で福祉を…という程度のニーズをなんとなく感じていただけだったのですが、滋賀県ではこの1年半の間にそうした雰囲気がかなり醸成されてきたような気がします。今回の開催は、タイミングとしてはちょうど良かったようです。

まるはし(伝言板への書き込みNo340より引用)

参考:
里山系2団体:
遊林会、マキノ自然観察倶楽部
福祉系2団体:しみんふくしの家
NPO子どもネットワークセンター天気村
赤目の森の伊井野雄二さん
後半のパネルディスカッション▼



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