日々刻々と変化する、森の様子をお伝えします。

〜 9月号 〜


2001年9月3日

朝晩めっきりと涼しくなってきました。
森ではミズタマソウアキノタムラソウキンミズヒキヒヨドリバナヤブラン等、秋の花が咲き始めています。左の写真はミズタマソウです。
初夏より、林床を明るい紫で彩っているのがヤブランです。林の手入れをして、地面まで届く光が増えた結果、鮮やかな紫色を見せるようになり、また多量に咲いている姿を見せるようになりました。

2001年9月14日

原っぱでは、秋の花がいろいろと咲いています。左の写真はオトコエシの花。その写真の右下に見える昆虫は、コアオハナムグリ

下の写真は、アオスジアゲハ。左下の写真はアゲハ

オトコエシの花畑をじっと観察していると、スズメバチが獲物を狙ってやってくるのを見ることができました。チョウは、スズメバチが近づいてくるたびにひらひらと飛び、攻撃をかわしていました。一方で、ハナムグリはスズメバチに触れられても平然と蜜を吸っていました。

この時期、スズメバチの活動が活発です。巣を見つけたところには看板を立てていますので注意してください。スズメバチの巣を刺激するような事をしなければ、攻撃されることはほとんどありません。

アベマキがドングリの実を落としています。この森にドングリを落とす木は、コナラアベマキクヌギアラカシとありますが、最初に実を落とすのが、このアベマキです。

場所によっては、ドングリが足の踏み場もないほど、道を埋めつくしているところがあります。


キノコも林の彩りにはかかせません。毎日どこかに新しくキノコが現れているので、毎日林を歩いても、毎日新しいヤツを見つけられます。

左の写真はカニノツメ。食用不適。オレンジ色の部分がカニノツメのように見えるのでそういう名前です。内側の黒い部分がものすごく臭いです。

2001年9月16日

ヒメアカタテハ。図鑑に使えそうなベストショット。秋になると増えて、よく目につくようになる。


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